水素の生産をもっと低コストで 兵庫県立大が安価な新触媒開発

タングステン炭化物を使った触媒を用いて、試験管に入れたアンモニア化合物から水素を発生させる森下政夫教授(手前)=兵庫県姫路市書写の兵庫県立大で2021年10月18日午後2時41分、近藤諭撮影
タングステン炭化物を使った触媒を用いて、試験管に入れたアンモニア化合物から水素を発生させる森下政夫教授(手前)=兵庫県姫路市書写の兵庫県立大で2021年10月18日午後2時41分、近藤諭撮影

 高価な白金(プラチナ)と同等の効率でアンモニア化合物から水素を抽出できる安価な新触媒を開発したと、兵庫県立大大学院工学研究科(兵庫県姫路市)の森下政夫教授(熱力学)の研究チームが発表した。次世代エネルギーとして期待される水素を、低コストかつ安定して生産し、活用する技術への応用が期待される。研究成果は英王立化学会誌に掲載された。

 水素は常温では気体で存在する。単位体積当たりのエネルギー量を示す「エネルギー密度」は、ガソリンの3000分の1しかない。ガソリン車と同じ走行距離を確保しようと、水素を車に搭載可能なサイズに収めるためには、常温で5万6000リットルの水素に1000気圧以上の高圧をかけて圧縮し、燃料タンクに充塡(じゅうてん)する必要がある。そのため、水素をアンモニアなどの化合物にして貯蔵し、必要な時に触媒を使って取り出す方法が検討されている。しかし、触媒として最…

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