「同性婚不受理は違憲」 札幌地裁が初判断 賠償請求は棄却

横断幕を手に札幌地裁に向かう原告ら=札幌市中央区で2021年3月17日午前10時半、貝塚太一撮影
横断幕を手に札幌地裁に向かう原告ら=札幌市中央区で2021年3月17日午前10時半、貝塚太一撮影

 同性同士の法律婚を認めないのは「婚姻の自由」などを保障した憲法に反するとして、北海道内のカップル3組6人が慰謝料各100万円の支払いを国に求めた訴訟の判決で、札幌地裁(武部知子裁判長)は17日、違憲性を認めつつ、請求を棄却した。全国5地裁で争われている同種訴訟で初の判決。今回の違憲判断が他の訴訟に影響する可能性もある。

 原告は男性同士2組・女性同士1組。2019年2月、自治体に提出した婚姻届が受理されず精神的苦痛を受けたとして、違憲判断を求めて全国の同性カップルと共に一斉提訴した。札幌のほか、東京、名古屋、大阪、福岡も含め計5地裁で計28人が争っている。

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