草津白根

微動後3分で噴火に衝撃 火山防災、再検討も

噴火があった本白根山の火口周辺。奥は草津温泉の温泉街=本社ヘリから長谷川直亮撮影
噴火があった本白根山の火口周辺。奥は草津温泉の温泉街=本社ヘリから長谷川直亮撮影

 草津白根山の本(もと)白根山(2171メートル)で、最初の火山性微動発生からわずか3分で噴火したことが、火山研究者らに衝撃を与えている。再噴火で同様の事態を想定すれば、入山者に避難を呼び掛ける余裕がない。前兆の考え方など、火山防災への対応が根本から再検討を迫られている。

 「ガス噴出や地熱上昇など火山らしい現象が一切ない。なぜと繰り返し考えている」。草津白根山の研究を続けてきた東京工業大の野上健治教授は話す。

 気象庁によると、23日の噴火では、午前9時59分に火山性微動が観測され、同10時2分に噴火した。火山は噴火前、微動やガスの噴出量増加、地熱上昇、地殻変動などがみられるのが普通。2014年に「突然噴火した」と言われる御嶽山(3067メートル、長野・岐阜県境)も、17日前から火山性地震の急増が観測された。今回は異例中の異例。野上教授の言葉「あるはずの兆候がない噴火。火山観測の哲学が覆された」がそれを…

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