流山道② 大乗院 じんがんなわ祭り(2020年)
○大乗院 足立区西保木間2-14-5
流山道を進んで行くと、左に曲がる道があり、大乗院への参道です。
「「大門」名の由来
大乗院(新義真言宗、小谷野山宝持寺大乗院)の創建は、平安時代と伝承され、また、文永九年(1272)との説もある。
室町時代の中期には七堂伽藍が建ち並び、僧兵までかかえて、大変な権勢を誇っていたといわれる。
掘で囲まれた広大な寺域の中に、本堂・観音堂・塔・薬師堂・鐘楼・山門・庫裡などが配置されていたが、一キロはあった参道の西側には、用水が流れ、道路脇には、大きな松並木があった。参道の西側及び大乗院の周辺の集落は、大門厨子と言い、門前集落としての位置づけである。
当時は、年の瀬になると、山門から流山街道まで、大乗院に貢物を持って近郊からやって来る人が参道に列をなしたほどの絶大な権勢を誇っていたが、中央では、応仁の乱(1467)が始まり、関東でも古河公方(足利成氏)と堀越公方(足利政知)の対立が激化し、双方の前線基地の中間に位置するこの寺が、戦乱に巻き込まれ文明元年(1469)、敵側の焼き討ちに遭い、権勢を誇った七堂伽藍も焼失した。
壮大な山門として入封を誇っていた”大乗院の大門”今も大門厨子を中心とした住民の心の中にその精神が生きている。
毎年1月7日の早朝、旧大門地区の住民が大乗院の境内に集まり、わらを編んで大蛇を作り、それを山門脇のイチョウの木にかけて、五穀豊穣と無病息災を祈願する「じんがんなわ祭り」の民俗行事がある。
大門まちづくり研究会 」
<大乗院参道プチテラス>足立区西保木間2-8-10
大乗院の参道途中にプチテラスが設けられ、説明板があります。
<大乗院>
寺号標「古谷野山寶持寺 真言宗大乗院」
山門屋根瓦
脇門
本堂は平成27(2015)年に建て替えられています。
(説明板)
「大乗院
大乗院は、新義真言宗、古谷野山大乗院寶持寺と称する。創建の時期は明らかではないが、鎌倉時代を下ることはない。文明・文化と二度の火災で諸堂宇を焼いたが、本尊聖観世音菩薩立像と薬師如来立像は災いを免れた。
昭和十四年春に、本堂裏から発掘された正応二年(一二八九)の釈迦一尊種字板碑は区内でも古い方に属する。また、文明元年(一四六九)阿弥陀三尊種字板碑は、中興賢勝阿闍梨の逆修板碑で、共に中世の好資料である。
毎年、一月七日初薬師の早朝、大門厨子の人々が持ち寄った藁で六メートルほどの大蛇を編みあげて、木の枝にわたらせた後、「干葉粥」を施し、五穀豊穣と無病息災を祈願している。
この「じんがんなわ祭り」は古い伝統を保持した祭りであり、市街地では極めて珍しい民族行事である。
平成十七年三月 足立区教育委員会 」
<じんがんなわ>
藁の大蛇が銀杏の木にいます。
※じんがんなわ祭り 2020年01月13日(月)9:00-12:00(成人の日に変更されています)
<庚申塔/供養塔>
・庚申塔(明和3(1766)年) 青面金剛、三猿が刻まれています。
・庚申塔(貞享元(1684)年) 三猿が刻まれています。
・普門品供養塔
<2020年1月13日 じんがんなわ祭り>
藁の大蛇を奉納する行事を見学してきました。資料もいただきました。
流山道を進んで行くと、左に曲がる道があり、大乗院への参道です。
「「大門」名の由来
大乗院(新義真言宗、小谷野山宝持寺大乗院)の創建は、平安時代と伝承され、また、文永九年(1272)との説もある。
室町時代の中期には七堂伽藍が建ち並び、僧兵までかかえて、大変な権勢を誇っていたといわれる。
掘で囲まれた広大な寺域の中に、本堂・観音堂・塔・薬師堂・鐘楼・山門・庫裡などが配置されていたが、一キロはあった参道の西側には、用水が流れ、道路脇には、大きな松並木があった。参道の西側及び大乗院の周辺の集落は、大門厨子と言い、門前集落としての位置づけである。
当時は、年の瀬になると、山門から流山街道まで、大乗院に貢物を持って近郊からやって来る人が参道に列をなしたほどの絶大な権勢を誇っていたが、中央では、応仁の乱(1467)が始まり、関東でも古河公方(足利成氏)と堀越公方(足利政知)の対立が激化し、双方の前線基地の中間に位置するこの寺が、戦乱に巻き込まれ文明元年(1469)、敵側の焼き討ちに遭い、権勢を誇った七堂伽藍も焼失した。
壮大な山門として入封を誇っていた”大乗院の大門”今も大門厨子を中心とした住民の心の中にその精神が生きている。
毎年1月7日の早朝、旧大門地区の住民が大乗院の境内に集まり、わらを編んで大蛇を作り、それを山門脇のイチョウの木にかけて、五穀豊穣と無病息災を祈願する「じんがんなわ祭り」の民俗行事がある。
大門まちづくり研究会 」
<大乗院参道プチテラス>足立区西保木間2-8-10
大乗院の参道途中にプチテラスが設けられ、説明板があります。
<大乗院>
寺号標「古谷野山寶持寺 真言宗大乗院」
山門屋根瓦
脇門
本堂は平成27(2015)年に建て替えられています。
(説明板)
「大乗院
大乗院は、新義真言宗、古谷野山大乗院寶持寺と称する。創建の時期は明らかではないが、鎌倉時代を下ることはない。文明・文化と二度の火災で諸堂宇を焼いたが、本尊聖観世音菩薩立像と薬師如来立像は災いを免れた。
昭和十四年春に、本堂裏から発掘された正応二年(一二八九)の釈迦一尊種字板碑は区内でも古い方に属する。また、文明元年(一四六九)阿弥陀三尊種字板碑は、中興賢勝阿闍梨の逆修板碑で、共に中世の好資料である。
毎年、一月七日初薬師の早朝、大門厨子の人々が持ち寄った藁で六メートルほどの大蛇を編みあげて、木の枝にわたらせた後、「干葉粥」を施し、五穀豊穣と無病息災を祈願している。
この「じんがんなわ祭り」は古い伝統を保持した祭りであり、市街地では極めて珍しい民族行事である。
平成十七年三月 足立区教育委員会 」
<じんがんなわ>
藁の大蛇が銀杏の木にいます。
※じんがんなわ祭り 2020年01月13日(月)9:00-12:00(成人の日に変更されています)
<庚申塔/供養塔>
・庚申塔(明和3(1766)年) 青面金剛、三猿が刻まれています。
・庚申塔(貞享元(1684)年) 三猿が刻まれています。
・普門品供養塔
<2020年1月13日 じんがんなわ祭り>
藁の大蛇を奉納する行事を見学してきました。資料もいただきました。
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テーマ : 歴史・文化にふれる旅 - ジャンル : 旅行
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