嫁さんから三行半を叩きつけられたとき、思い出すべき二つのこと
自戒エントリ。
「あなたとはやっていけない」──こう切り出した時点で、すでにスーパーサイヤ人と化している。こっちは素、どころか仕事帰りで泥疲れなので、怒涛の口撃に理解するのも精一杯。「オレだって○○も△△もやっているんだよ!」と反論・自衛の一つも返したくなる。
しかしだ、それは間違っている。いや、間違っていた、というほうが正確か。ここでは一般論を述べるのではなく、わたしの試行錯誤からの教訓を書くのだから。従って「あなたは役割を果たしていない」という批判に対し、具体例を挙げて反論するのは火にガソリン。
そんなとき、思い出すべきことは、次の二つ。
1. 言ってくれて、ありがとう
嫁さんが、本気で、「アンタとやっていけない」と決めたら、黙って出ていく。行った先で冷静に(人を介して)後処理を進めていくよ。少なくとも面と向かってなじったりはしない。
だから、感情をぶつけてくる時点でまだ「救い」はある。言い換えると「やりなおし」は効く。UndoはダメだけれどRedoはいける。なので、自分も一緒に感情に流されないように。で、そこで踏みとどまれるのなら、コヴィーのメッセージを思い出せるはずだ。
「刺激と反応」の間に意志があり、どう反応をするかを選択する自由がある
「刺激と反応」の間で一時停止し、原則や望む結果ににもとづいた反応をする
自分が泥状態だろうが嫁さんがヒステリックだろうが、ここでコヴィーの禿頭を思い出せないようじゃ、なんのために「7つの習慣」を読んだのさ。感情という刺激と反応の間を「待って」いてくれるのだから、まずはそこに感謝しよう。
2. 「旦那が役割を果たしていない」ことが事実か否かが問題なのではなく、「『役割を果たしていない』と嫁さんが思っている」ことは、まぎれもない事実であるということに気づく
「どんだけオレが大変か、オマエこそ分かってるのか!?」というのは売り言葉に買い言葉、トドメの一撃になる。淡々と反証を挙げるのもNG、客観的にどうの、なんて知りたくも聞きたくもない。
嫁さんは重荷合戦をしたいわけじゃない。役割の見直しをしたいわけじゃない。そうなんだ、役割云々を持ち出して、話の流れ上、分担内容の見直しになるかもしれない。しかし、激高している時点で分担が重荷だといいたいわけじゃないんだ。では何か?
ただ、認めてほしいわけ。この事実(=「『旦那が役割を果たしていない』とアタシが思っていること」)を認めてほしいわけ。ここが出発点なの。ここから話を進めるの。それ以前のところで、前提云々で意見を言っても意味ないの。
だから認める。そこは100パーセント事実だと。そして、そこから「どうすればいい?」と考える。わからないところがあれば、訊ねるんだ。よっぽど思いつめていたからこそ、ああいう言い方にもなったのだから、その「思い」をまずは聞くんだ。
――と、過去の自分に言ってやりたいことを書いた。テンパってるときは、なかなか冷静に思い出せないもの。だから二つに絞った。未来の誰かの予防接種になれば、うれしい。
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コメント
うちのことかと思った
参考になる。
ただ、問題は着地点の探し方か、
結局飽きるまで話をしてもらうしかないのかな
投稿: to | 2009.01.20 22:58
がんばれ
投稿: | 2009.01.21 15:08
>>toさん
男と女が暮らす限り、どこでも一緒かと。
そして、話ができるなら、とことん話につきあっていくことが肝心だと思います。
>>名無し@2009.01.21 15:08さん
あ、ありがとうございます。
でも、「いま」三行半を叩きつけられたわけではありませんので (^^;
いまは仲良しですよ、ときどき踏まれたり咬まれたりしてますが。
投稿: Dain | 2009.01.21 21:54
相手を落ち着かせようとその場しのぎで認めてしまったばっかりに裁判で不利な証言として扱われてしまったオレが通りますよー。
投稿: | 2009.01.23 19:52
>>名無しさん@2009.01.23 19:52
何を「認める」かにもよりますが…
相手の感情を丸ごと認めるのはアリかと。
投稿: Dain | 2009.01.24 08:32
これ同僚の女性社員にも同じことが言えそうです。
投稿: | 2009.01.31 15:50
>>名無し@2009.01.31 15:50さん
一般化を進め、性別に関係なく心得ておきたいですね。
投稿: Dain | 2009.02.04 06:41