情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

日本経団連が2006年度規制改革要望でホワイトカラーエグゼンプションの導入を再度求める

2006-06-26 08:31:05 | ãã®ã»ã‹æƒ…報流通(ほかにこんな問題が)
日本経団連が,2006年度規制改革要望(←クリック)で,ホワイトカラーエグゼンプション制度の早期導入を求めている。本年度の早期に結論を得るべきだなどという強気の姿勢であり,まったく腹立たしい。

日本経団連が求めているのは,【管理監督者に限らず、裁量性の高い労働者など一定の要件を満たす労働者等を労働時間規制の適用除外とするホワイトカラーエグゼンプション制度について、対象者の要件が客観的かつ包括的なものとなるよう留意しつつ検討を行い、2006年度の早期に結論を得るべきである。】というもの。(ここ←の12に記載されています)

理由として【ホワイトカラーの場合、労働時間と非労働時間との境界があいまいであり、ブルーカラーと比較して、労働時間と仕事量との関連性が低いにもかかわらず,その賃金は労働時間を基礎に計算されている。そのため、効率的に短時間で成果を上げた労働者よりも非効率的に長時間働いて同じ成果を上げた労働者の方が、結果として報酬が多くなるといった矛盾が生じる。
 また、多様な働き方を実現するためには、労働者が自己の裁量で労働時間を弾力的に運用できる制度が必要である。ホワイトカラーエグゼンプション制度の導入により、職務の遂行手段や方法、時間配分等を労働者の裁量に委ね、労働時間にとらわれない自律的かつ自由で多様な働き方を可能とする社会の形成を目指すべきである。「今後の労働時間制度に関する研究会報告書」(2006年1月27日)が提案する適用除外者の対象者は限定的であり、その基準も不明確であるため、上記を十分達せられない制度となることが懸念される。】ということを上げている。

【効率的に短時間で成果を上げた労働者よりも非効率的に長時間働いて同じ成果を上げた労働者の方が、結果として報酬が多くなるといった矛盾が生じる】などと一見もっともらしいことが書いてあるが,結局は,効率的に働いている者もそうでない者も徹底的に搾取されることになるだけだ。

あなたは過労死したいですか?したくなければ,反対の声を上げましょう!

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