ヤマト2199 第25話妄想(5)
~さぁ雪。俺たちも行こう!~ (5)
その声の主は古代進の兄、守だった。
「遅いぞ、進!」
「守兄さん!」
「お前たちは今すぐアレに乗ってヤマトへ帰れ。」
守はヤマトから乗ってきたであろうコスモゼロを指差して言った。
「・・・?どういう事だい・・・兄さん?」
「フフ~ン、進。俺を誰だと思ってる?俺はお前と違って、女性のほうから愛の告白をさせるなんてそんなヤボなことはしないのさ。」
(ま、まさか?兄さん?)
守はニヤリと笑うと、スターシアを引き寄せる腰に手を回した・・・。
見れば女王スターシアもポッと頬を赤らめて俯いている。
(い、いつの間に・・・”防衛軍のスペースイーグル”・・・狙った獲物(女)は逃さないとは聞いていたが・・・)
「せっかく会えたのにすまないな、進。ヤマトと地球は任せたぞ。」
「ユリーシャのこと、くれぐれもお願いします。」
「ありがとう。守さん。お姉さま・・・。」
「頑張れよ、進。」
「兄さんも、元気でね。」
「さようなら、お姉さま・・・さようなら、私の故郷イスカンダル・・・・」
◇◇◇◇
「兄さんとスターシアさんは新しいイスカンダルのアダムとイブになったんだ。」
「さあ行こう。雪!そして青くなった地球で俺たちも結婚しよう!」
「古代クン・・・」
雪の瞳がユラユラと揺れ、大粒の涙が零れ落ちる。
「返事は?」
「ハ、ハイ!」
「よし、そうと決まったらヤマトへ急ぐぞ!」
「了解!」
古代と雪を載せたコスモゼロはヤマトの着艦口へと美しい弧を描いて吸い込まれていき、ヤマトは地球へ向け旅立った。
<ナレーション>
16万8千光年。まだ旅路は遠い。
飛べよヤマト。地球の人々は君の帰りだけを待っている。
人類滅亡の日まであと131日!
以下【続き】にあとがきとボツ絵あり。
[Read More...]
テーマ:宇宙戦艦ヤマト - ジャンル:アニメ・コミック