しき
[副助](指示代名詞「これ」「それ」「あれ」に付いて)程度を表すが、軽視する気持ちが加わる。たかが…くらい。「これ—の寒さで弱音を吐くな」「あれ—の力では何もできない」
[補説] 名詞「しき(式)」が助詞化したといわれ、「式」と表記されることもある。古語では、人称代名詞にも付いて卑下の気持ちを表し、「我等(われら)しき」などともいった。
しき【史記】
し‐き【四器】
し‐き【四季】
読み方:しき
2 各季節の末の月。すなわち、陰暦で、3月・6月・9月・12月。季春・季夏・季秋・季冬の称。
[補説] 気象庁の天気予報等では、3月〜5月を春、6月〜8月を夏、9月〜11月を秋、12月〜2月を冬としている。
作品名別項。→四季
しき【四季】
読み方:しき
詩雑誌。昭和8年(1933)堀辰雄が創刊。第二次は翌昭和9年(1934)から三好達治・丸山薫・堀辰雄編集の月刊で昭和19年(1944)まで発刊。萩原朔太郎・室生犀星(むろうさいせい)・中原中也などの叙情詩の代表的詩人が参加。第五次まで断続して刊行された。
《原題、(イタリア)Le quattro stagioni》ビバルディ作曲の、独奏バイオリンと弦楽合奏のための12曲からなる協奏曲集「和声と創意への試み」の中の、春・夏・秋・冬の名のついた第1番から第4番の通称。作曲年代未詳。
《原題、(ドイツ)Die Jahreszeiten》ハイドン作曲のオラトリオ。1801年ウィーンで初演。英国の詩人トムソンの作品に基づく。
滝廉太郎作曲の歌曲集。明治33年(1900)発表。武島羽衣作詞の「花」、東くめ作詞の「納涼」、滝廉太郎作詞の「月」、中村秋香作詞の「雪」の4曲からなる。第1曲「花」は、春の隅田川の情景を描写した合唱曲として広く親しまれ、平成19年(2007)、文化庁と日本PTA全国協議会による「日本の歌百選」に選定された。
中村真一郎の4部作の連作長編小説、およびその第1作。昭和50年(1975)刊行。人の一生を四季にたとえ、本作が描く青春時代を春として、続く作品「夏」「秋」「冬」で同じ主人公の変化を描いた。
《原題、(イタリア)Le quattro stagioni》アルチンボルドの絵画「春」「夏」「秋」「冬」の総称。さまざまな自然物で構成した寄せ絵の連作であり、神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世に献呈された。
し‐き【四気】
し‐き【▽城/×磯▽城】
し‐き【士気】
し‐き【始期】
し‐き【子器】
し‐き【子規】
しき【式】
読み方:しき
1 一定のやり方。作法。きまり。「格式・旧式・形式・書式・正式・定式・複式・方式・洋式・様式・略式」
2 型をふんだ行事。「式典/儀式・挙式・葬式・上棟式・卒業式」
3 記号・数字を連ねて事物の関係などを表したもの。「数式・等式・化学式」
[名のり]つね・のり・もち
しき【式】
読み方:しき
1 ある定まったやり方やかたち。方式。形式。型。「—に従う」
2 一定の作法にのっとって行う、あらたまった行事。儀式。「—を挙げる」
3 数学その他の科学で、文字や数を演算記号で結びつけ、ある関係や法則を表したもの。数式・方程式・化学式など。「—を立てる」
4 論理学で、三段論法を構成している命題の質や量の違いによって生じる諸種の形式。論式。
5 平安時代、律令および、その追加法令である格(きゃく)の施行細則。延喜式など。
「陰陽師(おんやうじ)を語らひて、—を伏せたりけるなり」〈宇治拾遺・二〉
しき【志木】
し‐き【志気】
し‐き【指揮/指×麾】
しき【敷(き)】
読み方:しき
1 敷くこと。また、そのもの。物の下や底などに敷くもの。現在では、多く他の語と複合して用いられる。「鍋(なべ)—」「花瓶—」
「その筥(はこ)の—に大納言殿の書かせ給へる」〈栄花・本の雫〉
2 船の底板。かわら。
3 「敷金」の略。
5 「敷布団」の略。
6 「敷居」の略。
し‐き【死期】
しき【磯城】
し‐き【私記】
し‐き【紙器】
し‐き【紫気】
しき【▽職】
し‐き【至貴】
しき【色/▽拭/織/▽職】
読み方:しき
〈色〉⇒しょく
〈拭〉⇒しょく
〈織〉⇒しょく
〈職〉⇒しょく
しき【色】
しき【識】
読み方:しき
[音]シキ(呉) シ(呉)(漢) [訓]しる しるす
〈シキ〉
1 物事を区別して知る。見分ける。また、その心の働き・能力。「識者・識別/意識・学識・鑑識・眼識・見識・常識・知識・認識・良識」
〈シ〉
1 しるす。しるし。「識語」
2 金属や石に平面より高く刻んだ文字。陽文。「款識(かんし)」
[名のり]さと・つね・のり
しき【識】
しき【×鋪】
しき【×閾】
読み方:しき
「しきみ」に同じ。
しき【▽頻】
【士気】(しき)
軍隊を初めとする集団(およびそれに属する各個人)が、困難や危険に対して効率的に対処する能力。
定義はあまり明確でないが、一般的には以下の要素を尺度とする。
当然の事ながら、状況解決が困難であればあるほど士気は落ちる。
特に軍隊はその性質上極めて絶望的な状況が想定されるため、士気の高低は死活問題である。
作業を最大限に効率化する事と、士気を最大限に維持する事はふつう両立しない。
士気を維持するためには作業効率を多少なりとも落とさなければならないし、士気の維持を最優先事項として設定すると、その意志決定はどうしても「不健全」なものになる。
汚職、サボタージュ、机上の空論、洗脳、理不尽な行動方針、暴虐行為などは全て士気が低下しているサインだが、それらの行為も全て(各々が自分自身の、元々あまり高くもない)士気を維持するために行われているとも言える。
このため、集団の責任者は長期的目的を破綻させず、士気も崩壊しないように注意深く物事のバランスを取る必要がある。
そしてこの舵取りは、組織が巨大であればあるほど困難になる傾向にある。
敷(しき)
コンクリート舗装で、コンクリートの中のセメントペーストが路盤に浸け込むのを防ぎ、硬化後コンクリート版の温度膨張収縮をさまたげないよう路盤と版との摩擦を減らす目的で、路盤の上に敷く紙である。コンクリートの打ち込み締め固め作業中破れることなく、吸水性の小さいことが必要で、防水加工したクラフト紙のほか塩化ビニルフィルムなども用いられている。
史記 (しき)
しき
しき
しき
シキ
敷
- 〔犯〕被害者を伴れ込む場所を云ふ。又は住居のこと。「屋敷」の略。
- 住家。旅館。或は山窩等が蟄居する野小屋の類、詐欺賭博犯が被害者を連れ込む料理屋等、又は賭場をも云ふ。「やしき(屋敷)」の略。
- 犯人。乞丐を云ふ。〔岡山県〕
- ⑴〔取〕売買額に応じて納める証拠金。⑵〔犯〕住宅のこと、屋敷の略。
- 犯行する前から被害者の事情を知っていること。又は、住所のこと。あるいは、被害者をつれこむ犯行の場所。〔一般犯罪〕
- 犯行の前から被害者の事情を知っていること。又は住所のこと。或いは、被害者をつれこむ犯行の場所。「やしき」の略語である。岡山地方では「犯人」のことをいう。
- ①賭博を行う場所。屋敷の敷で家屋場所の意。〔博〕 ②犯行の家屋場所。右(※⑴)に同じ。〔盗〕
敷
敷
- 一般住家-犯人潜伏ノ場処-山窩ノ徒ガ常ニ蟄居セル洞穴掛小屋ナドヲ云フ。〔第五類 一般建物〕
- 犯人、無宿浮浪者蟄居場所。〔第七類 雑纂〕
- 〔不〕屋敷の意味で、住居、宿所、寝床のこと。乞食仲間などでは自分達の常に寝るところとして定めてゐる、軒下、床下等彼等の寝床を「シキ」と呼んでゐる。
分類 不/乞食
敷
敷(しき)
敷
識
しき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 03:09 UTC 版)
「うちのざしきわらしが」の記事における「しき」の解説
わらの姉。やはり座敷わらしだが、かなりしっかりしている。本人曰く「あの子の力が1座敷わらしとすると 私は53万座敷わらしです」
※この「しき」の解説は、「うちのざしきわらしが」の解説の一部です。
「しき」を含む「うちのざしきわらしが」の記事については、「うちのざしきわらしが」の概要を参照ください。
「しき」の例文・使い方・用例・文例
- 彼はしきりに外国へ行きたがっている
- 彼は遅れたことをしきりに謝った
- ひとしきりの拍手
- 家に入るときに玄関で靴をぬぐのが日本人のしきたりだ
- 彼は名声をしきりに求めた
- まだ君の考えが消化しきれていません
- ジェイムズは政治家として腐敗しきった例だ
- なれなれしさは軽べつを招く;親しき仲にも礼儀あり
- 彼女はしきりに留学したがっている
- 腐敗しきった政府
- ひとしきりせきが出る
- 幸いなるかな心の貧しき者
- 富める者と貧しき者
- 雨がしきりに降っていた
- 長男が医者になるのがその家のしきたりです
- 彼らは私にその妙な食物を食べろとしきりに勧めた
- 彼は法廷のしきたりをよく知っている
- 彼がしきりに手を口の中に入れる
- 彼がわからないらしく、しきりに首を捻っている
- つま先が少しきついです。
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