いやなご時世になりやした

2004/06/27 (Sun)
日本女性の出生率が、昨年の1.32を下回り、1.29になった。この数字は絶滅危惧種のコウノトリの出生率にならぶ低率を示すものだと報道されている。時あたかも国民年金騒動の最中、ますます年金問題に影をさすゆゆしき問題のようだ。
1組の夫婦が3人のこどもを出生し育て上げなければ、迷わず人口は減りつづける原理だ。
なぜ出生率の減少がつづいていくのか、それには様々な理由はあるだろうが、夫婦ともに未来に明るさが見えてこないのではあるまいか。
以前は自分たちの老後は子供たちに託して問題のない風習がつづいてきた。その歴史的風習が核家族化という時代の波に洗われ、血のつながりを重要なこととされなくなってきた。したがって、老後は単独の暮らしも詮なく施設や病院が終焉の場となりつつある。
60年前を考えてみるとて、戦後の貧困な時期でさえ大家族制度によって、つつがなく暮らしをエンジョイしてきたという日本人の歴史があった。
戦後の学歴重視の風潮から子供を育てるのに多額の費用が要求されてきた。それが出生率の低下につながる主な要因だと思えなくもない。
日本人がこぞって見た総中流家庭の夢は錯覚だったと気がついたせいであろうか。
小生の亡義父は内科医師で「よけいなことだと思うかも知れないが、子供の3人は産んでもらいたいな。そうでないと人類の存続が望めないことになってしまうという私の理論だ」この言葉の意味を今になって噛みしめている。
希望通り妻は3人の娘を産んだが、大病もせずに社会人になり嫁いで今がある。

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