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史蹟の捏造②

kage

2020/09/29 (Tue)

史蹟の捏造②
図1
調査地  国指定の舘山城と言えば、米沢市民の殆どが舘山発電所のある場所と理解しているようだが、指定されたのは矢来の一ノ坂から西方である。(図1)しかし市関係者はそのことを発信しないで、あたかも舘山発電所の在る場所のみが指定された史跡の如き宣伝を行っている。何故だろうか?
 これには訳がある。


看板隠し 
 当初、市は舘山発電所のある場所のみ(赤線区域)を国史蹟指定に目論んでいたが、小生は国道121号線一ノ坂坂に図2の看板があることを指摘し、『これは50数年前、市・観光協会・郷土歴史家が、「伊達政宗は一の坂より巨大な城を築こうとした」と結論付けたものだ。赤線区域のみが舘山城である根拠を示せ』と抗議を行った結果、市は困って一の坂からを国の史蹟に申請し、指定された経過がある。しかし、公務員の性(さが)は、住民の指摘により改めることを殊の外嫌がるものだ。
 よって、現在の市担当者は、あたかも舘山発電所のある場所のみを舘山城であるかの対応で、この度は5年ぶりに「舘山城と北館と結ぶ通路確認を目指す」として調査に無駄金を投入している。
 市担当者は「北館に武士団が駐屯した」とアナウンスしているが、どこにもそれを裏付ける資料もなく、全くの捏造である。
 では何故、市職員は躍起となって発掘調査を行うのであろうか?
 米沢市には「職員の再任用制度」があり、定年退職しても条件をクリアすれば年収300万円(推計)を得ることができる。よって今回の「舘山城と北館と結ぶ通路の調査」は再任用目的の調査ではないかと疑ってしまう。
 因みに手塚職員は数年「再任用制度」の恩恵を数年賜っている。








史蹟の捏造①

kage

2020/09/26 (Sat)

史蹟の捏造①

 9/4の山形新聞と9/23の読売新聞に「舘山城跡」発掘調査の記事が掲載された。小生はこの記事を読んで「平成の大ペテン師」の話を思い出した。

 20年前、考古学界で発掘に携わった遺跡から次々と「新発見」をしたことから「神の手(ゴッドハンド)」を持つ人物として、一躍脚光を浴びた藤村新一という男がいた。
 彼の度重なる「新発見」に疑念を持った毎日新聞の記者が、発掘の現場に張り込んで、藤村があらかじめ石器を遺跡に埋め込み仕込んでいる様子の写真・ビデオ撮影に成功した。
 2000年11月5日の朝刊で報じたことにより、過去四半世紀に及ぶ日本の前期・中期旧石器時代研究のほとんどが価値を失い、周知の遺跡の抹消・検定済教科書の書き直しなど、多大な影響が生じた。

 これとよく似た話に、本市の「舘山城跡の発掘調査」がある。
 平成7年山形県教育委員会は「山形県中世城館遺跡調査報告書(置賜地域)」を作成したが、これに手塚孝市職員が大きく関わっていた。
 その後、手塚職員は舘山発電所上部の遺構を発掘調査し、内耳土鍋外数点が出土したことから「これらは伊達政宗時代に使用されていたもので、伊達政宗が主郭(しゅかく=本丸)としていた山城である」とぶち上げた。

 しかし発掘調査を進めると、伊達政宗時代と言っていたよりも下層から石垣が現れ、その石垣は石面をノミで削っているため「これは慶長年間(江戸時代)以後の工法である」との史実から、内耳土鍋外数点の出土を根拠とする伊達政宗時代の主郭説は怪しいものとなった。
 すると、「伊達政宗が築城し、後に上杉景勝が作り直そうとした山城である」との詭弁を弄して現在に至る。

 バカも休み休み言えと言いたい。伊達政宗は家督を譲り受けると、当時勢力の盛んな福島の蘆名(あしな)氏を討ち滅ぼし、須賀川を23,000の兵で攻め入っては焼き討ちを掛けるなど、「東北の虎」として恐れられ、東北では彼に盾つく者が居なかったことから、ちっぽけな舘山城に籠もって戦をするなど考えられない。
 又、上杉景勝が舘山城に手を加えたと言うが、上杉氏は関ヶ原の戦いで豊臣に加担したことから、徳川により米澤に移封されたのであるから、一戦交えるとすれば「徳川軍勢」だ。そうすると犬小屋如き規模の舘山城では戦えないことは容易に分かりそうなものだ。
【続く】

小国町の上杉神社

kage

2020/09/18 (Fri)

小国町の上杉神社

米沢市の上杉神社は全国的に有名で、年間ん百万人が訪れるというが、小国町の南方(小国町役場の北方)に位置する神明山公園に上杉神社があるのをご存じだろうか。
 小国上杉神社は明治9年(1876)に創建され、上杉茂憲氏より寄進された「謙信公が使用した軍扇と、鷹山公が自詠自筆した短冊」を御神体として祀られいる。

短冊 「春は花 秋はもみじの色ふかく 老いせぬ宿に 君やさかえむ」

 この小国上杉神社には9/15の11時頃訪ねたが参拝者もなく、いわれが書いてあると思われる看板も風雪に晒され読むべくもなく、米沢の上杉神社とは雲泥の差を感じての参拝だった。
 
 当日は天気も良いので、噂に聞いていた小国町に流れる横川の上流に位置する鰍滝(かじか滝)を訪ねた。 かつてはカジカも遡上したと言われる高低差(落差5m)の少ない滝ながら、広々とした滝つぼに滑るような流れは美しく涼を誘う。
 
 小国上杉神社も鰍滝も訪れる人もなく寂しい限りだが、本市の上杉神社もコロナ禍で参拝者激減の状態だったが、このところお祭り広場駐車場にはチラホラ大型観光バスがみられるようになった。 平常時なら観光客の来米は嬉しい限りだが、コロナ禍が収まらない現在、複雑な心境だ。

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利益相反行為

kage

2020/09/14 (Mon)

利益相反行為

 9/11開催中の県議会で、私立校への補助金に関する質疑応答があった。

 吉村美栄子山形県知事の義理の従兄弟(いとこ)、吉村和文氏は学校法人東海山形学園の理事長だが、ダイバーシティメディア(ケーブルテレビ山形から社名変更)の代表取締役でもある。
 山形県は東海山形学園に毎年約3億円の私学助成金を交付しているが、その内の一割に当たる3,000万円が、東海山形学園よりダイバーシティメディアに融資されていることに、市民オンブズマンの長岡昇氏は「利益相反行為」であるとして県に関係書類の情報公開を求めていた。

【利益相反行為】
 例えば、売り手(融資側)と買い手(融資される側)が同一人物であった場合や、同一弁護士が原告と被告の弁護を同時に引き受けるなどは、利益相反行為として民法で禁じられている。

 東海山形学園理事長とダイバーシティメディア代表取締役は同一人物であり、融資はこの利益相反行為に明らかに抵触するが、私立学校法には、融資の決定など利益が相反する場合、「所轄庁は利害関係者の請求、又は職権で特別代理人を選任しなければならない」と規定している。とすれば東海山形学園は特別代理人を選任し、県はそのことを確認する責任がある。

 そこで市民オンブズマンの長岡昇氏は県に関係書類の情報公開を求めたが、県側は「不開示」との対応をとり続けていたところ、9/10に特別代理人を選任したことを確認する書類の「不存在」が明らかになった。
即ち、県は特別代理人選任の確認をしなかったことを隠蔽するために「書類はあるが見せられない」とする「不開示」の対応で県民を欺いていたのであるが、ここにきて書類の「不存在」が暴露されたのだ。

 島津良平県議は議会でこの件を糺したが、県の大瀧洋総務部長は「法律上誤りはなかった」と説明して厚顔ぶりを呈したことは、国政のモリカケ問題や桜を見る会問題のように、多くの国民は行政の「隠蔽・書類改竄」には辟易している。
 議会はこの問題の徹底追求を望むが、現役吉村県知事の義理の従兄弟であるから「忖度」の感情が働き、有耶無耶に幕が引かれることを懸念する。


豪華絢爛

kage

2020/09/08 (Tue)

豪華絢爛

 スイスとオーストリアに国境を接し、160平方キロメートル(小豆島にほぼ相当)に38,000人ほどが暮らす小国のリヒテンシュタインという国を御存じだろうか。
 国名の由来は「リヒテンシュタイン家」という領主の家名にちなんでいるが、その名家が400年以上かけて集めた珠玉の美術品のうち、油彩画や陶磁器126点が宮城美術館に於いて7/14~9/6の会期で展示された。 開催直ぐにでも鑑賞に出かけたかったが、コロナのこともあったので最終日の前日の9/5に訪れると、蜜を避けるための入場制限が行われていることもあって、少し待たせられたが会場内は混雑せず、ゆったりと鑑賞することができた。

 年に何回か美術館を訪れるが、いつも「米沢市にも美術館があったらなあ~」との思いに駆られる。しかし美術館という箱物ができても、それを運営できるスタッフが必要なわけであるが、上杉博物館やナセバの指定管理者「公益財団法人米沢上杉文化振興財団」の構成メンバーを見る限り、とてもビックな催しを開催する能力があるとは思えない。

 今回の「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、主催:宮城県美術館・河北新報社・東日本放送、特別協賛:杜の都信用金庫で、宣伝や資金面でもバックアップが行き届いているが、米沢ではどうであろうか。

 昨年、酒田市美術館で開催された「ホキ美術館名品展」を鑑賞し、大変感銘を受けたが、主催:酒田市美術館・共催:酒田市で運営されたので、米沢でも上杉博物館を会場に米沢市がバックアップすれば、他所からの入場者が期待出来る企画を実行的そうなものだが、その機運は感じられない。
 
地図 00000046.jpg

コロナ禍に思う

kage

2020/09/02 (Wed)

コロナ禍に思う

【テレワーク】
 今般のコロナ禍で働き方が激変し、テレワークに重点を置く企業も現れたと聞く。今日もテレビで、パソナグループは9月から段階的に東京にある本社の主要機能を兵庫県の淡路島に移すことを報じ、主要幹部は淡路島に常駐し、経営企画や人事などの本部機能の約1200人が対象になる見通しという。
 このように新型コロナウイルスの感染拡大を機に、働き方やオフィス機能の見直しが広がっており、パソナに限らずテレワークを活用しながら本社の地方移転を進める機運が高まりつつある。
 本社の所在が東京都の豊かな財政面を支えていることはよく言われることだが、米沢市に本社を移転する大企業が現れれば、県・市と多大なる恩恵を受けるのは必至であり、本市が県との連携で積極的な誘致運動を行っては如何か?

【自民党総裁選び】
 安倍首相の後継を決める自民党総裁選は「党員投票」か「両院議員総会」で論議され、若手議員や党員の多くも「党員投票」で行うことを強く主張していたが「新型コロナウイルスの感染問題で緊急を要す」との理由で「両院議員総会」で選出することが決まり、これにより今回の総裁選は都道府県連に3票ずつ、合計141票が割り当てられ、国会議員票394票との合計535票で争われることになった。
 通常時の総裁選は、国会議員票394票と、都道府県連党員選挙の394票で競われる。今回の3票も殆どの都道府県連は党員選挙によって選ぶというのだから「党員投票」で総裁を選ぶも「両院議員総会」で選ぶも時間的にも手間も変わらないはずで、テレビのコメンテーターも同様の意見が多い。
 小生は自民党員でないので総裁選はどうでも良いのだが、自民党総裁=日本の首相となる訳だから多くの党員の考えが反映する「党員投票」で総裁を選んでほしかった。

【消費税】
 新型コロナウイルスの感染問題から、消費税を下げて落ち込む消費を喚起しようとの考えを耳にするが、現場が混乱を来すことから絶対に反対だ。
 もし、国が消費税の減収覚悟で国民の消費税負担を軽減する気があるのなら、「企業は給料に消費税を上乗せして支払え」と決すれば良い。即ち、手取り20万円の給料が22万円となる訳で、企業側も「受取り消費税-支払い消費税」の差額を納税するのであるから消費税の負担は変わらない。