栗子山の風力発電に思う
2024/09/01 (Sun)
栗子山の風力発電に思うマスコミは30日の臨時記者会見で「米沢市の近藤洋介市長が『JR東日本の子会社が米沢市に建設を計画している風力発電事業について、市や市民への説明が足りていないなどとして、計画の白紙撤回を求めた』」と報じているが、小生はこの近藤洋介市長の言動に違和感を覚える。
JR東日本の子会社「JR東日本エネルギー開発」は米沢市の栗子山に風力発電機を最大10基設置し、令和11年の運転開始を計画していることに対して、住民による反対運動の内容については数多く報道されているが、「JR東日本エネルギー開発」側の「何故この地で風力発電事業を行うか」についての報道は殆どない。
この風力発電計画をめぐっては、県知事の意見として「建設予定地周辺にイヌワシが生息している可能性があるため、事業計画の抜本的な見直しを求める」とあり、環境省は「イヌワシの環境保全措置の検討を適切に実施するよう求める環境大臣意見を経済産業大臣に提出している」と報じられている。
このように、国も県も「住民への説明が不十分である」ことで、「JR東日本エネルギー開発」側に白紙撤回を求めてはいない。
政(まつりごと)を司るものは、例え住民の反対を押し切っても、国や地方公共団体に取って利があるときは計画を実行する立場にある。よって、市や市民への説明が足りていないなら「JR東日本エネルギー開発」に説明を求め、その内容によって「市や市民にとっての利はない」と判断した場合に「計画の白紙撤回」を求めるべきである。
「JR東日本エネルギー開発」は「米沢市の要請に真摯に対応してきたので、突然の申し入れに大変、驚いている」とコメントしているように、近藤洋介市長と「JR東日本エネルギー開発」間での話し合いに温度差がある。
近藤洋介市長は「市や市民への説明が足りていない」を白紙撤回の理由にしているが、本市の中学校給食に関しては「センター方式」や「ハザード地区に建設」反対に対し、市民への説明が足りていないし、プラットヨネザワ㈱代表取締役宮嶌浩聡代表取締役に対する公金支出も「外部監査を行い不正はない」と公表しながら、監査結果内容を隠蔽していることを棚に上げ、「市民への説明が足りていない」を理由の「計画の白紙撤回」には違和感を覚える。
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この記事へのコメント
120ミリで通行止
栗子山風車の計画地がどんな場所かご存知ですか?連続降雨量が120ミリになると今でさえ、通行止になる所です。
風車が建つ場所の樹木が伐採されるだけではありません。
あれだけの大きな長い物を運んでいく運搬道を作るのに、樹木を切り、山を削り、削った土で谷を埋めたり盛ったりして、
長さ11Kmもの道を切り開きます。米沢駅から高畠駅くらいの距離に当たるそうです。
もろい地質の場所で、急な斜面の山です。今でさえ、土砂災害の危険があるから、通行止になることがあるのに、
樹木を切り、保水力のなくなった山はどうなるか?想像してみてください。
私は、絶対建ててはいけない場所だと思います。
さらに、あの業者にこれ以上、触れさせてはいけないと思います。
Posted at 23:13:22 2024/09/23 by 県外来人
この記事へのコメント
120ミリで通行止
栗子山風車の計画地がどんな場所かご存知ですか?連続降雨量が120ミリになると今でさえ、通行止になる所です。
風車が建つ場所の樹木が伐採されるだけではありません。
あれだけの大きな長い物を運んでいく運搬道を作るのに、樹木を切り、山を削り、削った土で谷を埋めたり盛ったりして、
長さ11Kmもの道を切り開きます。米沢駅から高畠駅くらいの距離に当たるそうです。
もろい地質の場所で、急な斜面の山です。今でさえ、土砂災害の危険があるから、通行止になることがあるのに、
樹木を切り、保水力のなくなった山はどうなるか?想像してみてください。
私は、絶対建ててはいけない場所だと思います。
さらに、あの業者にこれ以上、触れさせてはいけないと思います。
Posted at 23:12:53 2024/09/23 by 県外来人
この記事へのコメント
近藤市長にとっての最重要課題は、所謂「票」に迎合して再選を図ることに尽きます。立法府の構成メンバーである国会議員として要職に付けず、最終的に国会議員としての居場所が無くなり、地方の首長に「生業」を見出した人に過ぎません。そのために当選前の数年を過ごして来ました。近藤市長の過去の推移を紐解けば、票に繋がれば保守、中道、革新、何でもありの政治屋です。筋の通った信念を語る政治家と言うにはほど遠い、八方美人的な耳に優しい発言を繰り返し、気概ある首長としての覚悟は欠片も無く、自らの考えに矛盾が有っても「次の票」のためにはすべてを捨てて、自分の事情をこれからも優先するでしょう。今の市長には明日の米沢は変えられません。次の再選しか眼中にはありませんから、残念ながら政治は出来ません。
Posted at 00:56:00 2024/09/23 by 憂いる人
この記事へのコメント
栗のタケコプター氏のコメントも読ませていただきました。
端的に言って、JRの外部会社とはいえ、この程度か、というのが本音です。
DMOもそうなんですが、基本「愛」が足りないんです。
自分たちがどうしてそういうことをやりたいのか。もちろんこれに金儲けも含まれますが、それを実行しようというときに、どこからかツッコミが入り、それにちゃんと答える。説明責任、というより、そんなのは当たり前にやるべきことであり、それに答えられない時点で片手落ち以下の烙印が押されてしかるべきです。
今回の風力発電に関してもそう、DMOもそう。答えられないのならまず「その程度」ってことなんです。
今の市議会の議員さんもそうですね。きちんと市民からの声に答えない議員は多いです。自分が言いたいことは言うけどね。なんのために議員になったのかを全く理解していない。自らのイデオロギーや党利党略のためにしか動けないそんな輩が多すぎます。まだ、イデオロギーや党のほうがわかりやすい。某K党やK党なんかはある意味では「どう動くか」わかりやすいですからね。それに引き換え・・・。
さて、栗のタケコプター氏の最後の一文はまさに言えて妙で。
なぜそのようなことが出来るのか。
環境がどうの、イヌワシがどうの、ももちろん大事ですが、私はそれを無視しても、あるいは軽視しても進めてしまえる理由は「米沢市民軽視」だからだ、と断言します。
どこかで馬鹿にしてるんですよ。
「どうせわかんねーだろ」「どうせ山の上のことなんだからだれも見に来ねぇだろ」「べつにどーってことないだろ」と。だから、環境のことを真剣に考えている「人」を軽視できるし、イヌワシのことを真剣に想う「人」を軽視できる。かつて「人」が「人」を奴隷として扱ったように。
さて、私は今回の市長の「英断w」に関しては別の心配をあえて呈します。
①JRの関連会社とはいえ、いま米坂線の復興をどうするか、の段階のこの時に肘鉄を食らわせることが、地域のトータルの、という事を考えたとき、果たして本当に「白紙撤回を求める」と「記者会見」したことは正しい判断だったのか。
②JR(中略)栗子トンネルの整備を求めている段階のこの(以下同文)
私にはただ市長のパフォーマンスで市民の留飲は下がったとしか思えず、本当に「市長として米沢市の利益を最大化」することを考えたときに、「一方的な肘鉄ではなく」ハードネゴシエイトをきちんとしてくれた方がよかったんじゃない?と。
ただし、これを行うには当然ながら「副市長」は必要ですが、いまだに彼のもとに副市長が「いない」のはなんででしょうね?
よほど優秀な市長さんなんでしょうか?
Posted at 21:32:31 2024/09/21 by 通りすがり
この記事へのコメント
我々は被害者です。軽視されています。
JR東日本エネルギー開発は、自分たちが被害者のような発言をしていますが、被害者は米沢市民ですよ。JR東日本エネルギー開発は、専門家の意見、指摘にも従わず、自分たちのやりたいように進めている。怖いものなしです。
上ノ山のあのデカいマンションよりも大きなものが回る大工事をします。しっかりした土台がないと安全に稼働できません。専門家は当初から、「地盤を調査し、しっかり調査をしたうえで適地かどうかの判断をするように。」と言っていたにも関わらず、5年経った今でも地質、地盤調査はされていません。8月4日、5日の住民説明会の資料には、「これからやる。とありました。
JR東日本エネルギー開発の言ったセリフは衝撃的。「審査会での専門家の意見は、意見であり命令ではない。それについて、どうするとかいう義務はない。」
この言葉は、地質について言及されたものではないですが、なぜ、専門家から言われていたのに、いまだに5年経っても地質の調査がされないのか不思議でした。事業に対する取り組む姿勢が、この言葉に表れていたと思います。説明会の時のこの言葉により、県の専門家による意見も、軽視されていたのだとわかりました。
まずいことを記録に残したくないのか、メディアの撮影も録音も禁止。議事録は開示しない。そして多数の「これから勉強します。」「これからやります。」「建ててからやります。」大規模に木を伐り、山を削り、たった20年の為に大きな改変をするのに、調査しない。どこかの文献を引っ張ってきただけ、現地調査はこれから。
こんな業者の言う事、やる事は信じられない。どんな災害が起こるのか未知数。調査もなしに大規模工事をしたら、死人が出るでしょう。工事中か、出来てからか。誰が犠牲になるのか。
近藤市長には英断していただきました。JR東日本エネルギー開発に、この場所を改変して超巨大風車を建てさせることを阻止しないといけません。私は近藤市長の判断を支持します。JR東日本エネルギー開発は、被害者ズラせずに、加害者であることを自覚してもらいたい。
ネットに書いてあった言葉でなるほどと言うのがありました。「地域に負の我慢を強いらせて、利益だけ搾取する行為は、植民地に対して行う行為だ。」
Posted at 23:53:55 2024/09/02 by 栗のタケコプター
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