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安部市長と米沢信用金庫の関係?

kage

2007/08/21 (Tue)

 米沢市の組織を見ると副市長と同格の立場に一般市民から市長によって登用された役職の監査委員がいる。米沢市政における歳出の明細が適確であるかどうかを見守る役職であり、本市の監査委員は渡部繁雄氏、元米沢信用金庫職員からの任命である。
 安部市長による信用金庫職員からの登用にはケッタイな噂が囁かれている。
市と信用金庫のバーター人事だという噂である。事実、信用金庫側から監査委員を登用した裏に、市側から元建設部長が信用金庫側に就任している事実があるからだ。いわゆる公務員の天下り先のひとつが米沢信用金庫だとされている。これは今禁じられている官僚の天下りに類似しているのだ。
 さて、信用金庫から市の監査委員に登用された渡部氏なる監査委員に対する巷の評価は著しく低いものだ。中学で同級だった某氏は渡部氏を評価して「なんで渡部ごときが市の監査役に抜擢されたのか理解に苦しむよ。学校の成績もはかばかしくなかったし、信用金庫でどんな職務に携わっていたか、一般市民も知らない。たとえば何処支店の長をしたとか、次長を努めたとか市民なら知っているはずだがな」と理解に苦しむ真顔で語るのだが、そう言われてみれば金庫での彼の顔を知る市民は少ない。

 その渡部監査委員に本会は不当な監査結果を出されたことがある。本会が出した二度目の住民監査請求に対して「正当な支払いだ」として却下してきたのである。
 本会の監査請求の骨子は「払うべきでない金員を環境生活課が予算に組み込み、事情認識の薄い議会をペテンにかけて業者に支払おうとした行為の是非について監査請求したのである。課も横着だが予算を通過させた議会にも責任がある。
 要するに市の委託する資源物回収業者が入札制度になって実入りが少なくなったために不足分を補填すべく環境課が画策し、従来の業者にお手盛り金額を出したことの精査を監査委員会に要求したものである。
 内容はこうだ。回収業者と市の契約は「収集してきた古紙類を台貫して米沢市の回収総量を計算することであったが、回収業者は契約にある所定の計量器で計らず、業者所有の台貫を使用して「手書き」によって回収総量を算出し市側に報告していたのだ。
手書きであるから如何様にも回収総量を増量できる仕組みだ。市は報告を鵜呑みにして「米沢市の古紙総量」を決めていたのが実情だった。
ところが入札制度が実施されたことにより、市が掴んでいた総量は業者によって勝手に水増しされた数字であった。入札によってナント4割り方減量していたのである。慌てた環境課は「それだけ古紙が減ったのは業者が増えた結果による」と弁明して立場を繕ってきた。
そこで本会は回収量が減量したのであれば回収費用も同時に削減して然るべきだと申し入れたが環境課は本会の申し入れに耳を傾けることなく逆に問題の「計量費用」を新たに予算に組み込んできたのだ。
 今まで計量する契約を破棄しながら経費だけを甘受してきた業者に対して、これからは「計量するように」と計量費用を予算化するという業者保護を企てたのだ。本会は市との契約を反古にしてきた業者に対してさらなる保護政策を企てる課の悪癖を正し、本来あるべき業者との契約を厳守させる誓約こそが、監査委員の責務であろうと監査請求を行ったが、渡部氏が就任した経緯からも察せられるように市民側に立った監査結果を出さなかった。こうして大事な税金が無駄に使われているのだ。
 監査委員が有能であれば困るのは、自由と隠し芸が効かなくなる市側である。行政に都合の良い監査委員を任命し、市民からの追求をかわす手法が堂々と罷り通っている安部市政である。