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永田町の激震は国家公務員の堕落からはじまった!

kage

2007/08/01 (Wed)

 わが国の選挙事情は、わが国だけの事情でおわらないことは申すまでもない。世界中がわが国の選挙結果に注視しているからだ。予想をほるかに超した自民党の惨敗が国家に及ぼす結果はどれほどのものであるか。
 老生はこの度の選挙で、ことさらに「安部総理」に同情を禁じえないものがあった。敗戦を予知する中、孤立無援で戦った安部総理の姿が眼に焼きついている。
大方の評論家は自民党の敗因を「安部内閣の仲良し閣僚の弊害」をあげ、未成熟な閣僚の不用意な挙動が総理の足を引っ張る結果となったとしている。が、国民の激怒を増幅した原因は保険庁に勤務する国家公務員たちが犯した「保険庁の不始末」に第一の要因があったと老生はみる。水の流れとは恐ろしいものだ。はじめの一滴が時を経るごとに濁流となって有権者に危険を報せ、慢れる与党を飲み込んでいったものであろう。 テレビの画面で見るかぎり与党幹部の萎れた表情はあまりにも哀れだ。権力者が頼みの権力を剥脱された顔というものであろう。

 本会のネットに寄せられたアクセツ数は30万数を越えた。ネットを企画した当時は予想もしなかったアクセツ数である。皆様から寄せられた御意見の中には、本会の狙い通りの投稿も少なくなかった。その度ごとに本会は「問題の核心に迫る聞き取り調査」による解決策を行なってきた。「学校教育の不備」「道路行政の怠慢」「地方行政の汚濁」あげればキリがないほどである。
 先に南陽市の「官製談合」と疑われる入落札の実体を掲載した。識者のどなたに尋ねても答えは同じだった。行政の「予定価格」に対して普通の常識では、業者の「落札価格」は80~90%程度であるという。まして、100%の落札とは偶然とはいえ考えられない的中価格だとされている。しかも、17件中ナント100%落札が7件もあり、内3件の100%落札業者が同一業者だとくれば偶然が重なったではすまないことであろう。「官製談合」の疑惑はシロウトの市民でもわかるというものである。一部を掲載したものだが、精査すれば南陽行政にはどれだけ官製談合とおぼしき落札が行なわれていたのであろうか。17年度、荒井前市長時代に行なわれた灰色の入落札の実体である。 他市町村にも弛んだ部分もあるのだろうが、実体として投稿はない。

 老生は「減反政策」を激しく糾弾してきた。少年の頃に飢えた時代を過ごしてきた戦争体験を味わってきたからだ。わが国は国民全体を養うだけの食料国ではないからだ。 現実には食料の危機感は国民全体に希薄であるように思える。が、それは他国からの輸入に頼って見かけは豊穣を装っているだけのことだ。以前、上京時に電車の釣り下げポスターに「日本は世界第一の食料輸入国でありながら、一日、10万食を捨てている不思議な国だ」と書いてあった。現代の日本人は真からの豊穣の意味を解していないようである。 戦中戦後は田んぼの畔道に豆を蒔き、各家の地面は畑となって食料の自給を図ったものである。
いま福島市を訪れてみて米沢市との違いを如実に見ることができる。 市内でも各家に庭がなく所狭しと果樹が栽培されている。松などの鑑賞植物に土地を奪われていないのである。その点ではウコギや柿の木を奨励された以前の教えは米沢市民からは消えた。恵みのある樹木を植えることが鷹山公の教えであったはずだ。「喉元を過ぎて熱さを忘れた市民」であることを恥としない市民性であってほしくないものである。 老生は前述のポスターを目にしたとぎ農業政策の貧しい自民党の政策に対して、ムシロ旗に象徴する百姓一揆を予想していた。農家は不思議と自民党の票田とされてきた。その反旗が与党を惨敗に追い込んだのだ。権力者よ慢る勿れ! 慢れる者久しからずだ。
百獣の王ライオンですらも蟻の集団に倒される例えもあるではないか。