議会は教育長人事で難航

2004/06/09 (Wed)
かつて経験したことのない教育長の人事案件に議員達が揺れている。安部市長が議会に提案している教育長人事だ。本会議で賛否をとれる問題ではなく、否決でもされたら候補者の名誉にもかかわる大層な案件だ。
学歴は立派過ぎるほどの大学教授退職者だが、年令が問題であり、それより何より思想心情に疑念があるのだと議員たちは語る。
安部市長のように、日の丸に敬礼するのは避けたいとして卒業式の祝典に出席しない者がいるとしても、教育長となれば問題は別だ。今、日本で最も急がれるのは教育の正常化だ。左翼教員による教育がいかに日本の教育を駄目にしてきたか。だれでもが承知している大問題だ。
したがって、議員達は助役に候補人物の思想心情を調べ、回答を寄せるよう働きかけているが、助役の回答はアイマイで肝心な点になるとボカシて真実が掴めないというのだが ---
反対派の議員数は現在半数に近いのだという。したがって本会議の前半では議員の満場一致という場面でないから、議会の終盤までに議員を説得する必要が安部行政側にありそうだ。
だからといって、現助役では能力不足から議員を説得する力は足らない。だからといって市長は説得に汗を流す努力はしない。これでは市民の行政不信は募るばかりだ。
こと教育長にかぎり、地元の教育に実体験をもった人物がその職についてきて波乱はなかった。それは地元の教育関係者による厳しい眼が光っていたからに違いない。
教育長不在はナント6か月を数える。不在中に佐世保のような小学校事件が起きたとしたら、任命権者の市長はどんな責任の取り方をするというのか。
教育長問題「履歴書の立派さと、教育を任せられる人物であることとは別の問題だ」とする議員たちの声は正常な見識だと思われる。が、子を持つ親たちは切実な問題として、はたして捉えているのだろうか。
謎の微笑を浮かべているだけで、行政を行なえるものではあるまい。
「大学教授のような学者を三人も行政に加える必要があるのか。結局は安部市長の低能さのカバー要員としか思えないよ」と、怒りをこめて語るのは市民なら誰でも知っている学識経験者だ。
まったく今の行政は前を向こうとしない。職員の全部が全部だ。三位一体の時代にノホホンと構えて危機感すら持ってない。
国は補助金を減らし、地方交付税も減らす。そのかわり地方で集めた税金は、地方に使い方を任せるからといっても、米沢市は税金で賄えるだけの事業所はない。
市職員の大幅なリストラと、職員の給料を大幅にカットする姿勢を見せないと、増税だとお題目をあげても市民が承知するわけがない。
「私は鬼集団を米沢市の改革団体だと期待しているのだ」とエールも届く。
鬼の会の闘いは行政不信の追求と解明で、ゴミ問題はその入り口に過ぎない。ソロソロ増税問題と職員の待遇問題を手懸けるはずの安部市政に、鬼の目をもって不合理に挑む覚悟である。

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