道でもなけりゃ徳でもない
子供の道徳心を偏差値化
「道徳」って老子から来ている言葉である。老子の上下編それぞれの最初が
「道の道とすべきは常の道に非ず」
「上徳は徳とせず、是を以て徳有り」
と「道」と「徳」であることから「老子道徳教」って呼ばれているわけだ。
「道の道とすべきは常の道に非ず」というのは、「道」というのは言葉で定義できるものではない、と言ってる。
「上徳は徳とせず、是を以て徳有り」は、続く「下徳は徳を失わず、是を持って徳無し」とつなげた方がわかりやすいだろう。徳を備えた人は、徳を意識することなく、それゆえに徳を持つことが出来る。徳を失わないように固執するものは、かえって徳を得ることが出来ない、ということ。
で、何だって? ペーパーテストで道徳の点数をつけて、偏差値で相対評価する??
全然ダメじゃん
このテスト作った人、道も徳も全然わかってません。あのさぁ、歴史がどーのとか、伝統がこーのとか言うんだったら、ちっとは考えろよなぁ。
……まあ、本音のところは「道徳」じゃなくて「修身」を教えたいんだろうね。
やってる当人たちはバカバカしいと思わないんでしょうか?
というのが、汲めども尽きぬ謎です。
2008.04.15 (Tue) | 非国民 #O/sbTEhg | URL | Edit