碧血剣 第三十集
強敵・玉真子相手に、金蛇の技で立ち向かう。それでも、剣と払子を駆使して襲ってくる玉真子には大苦戦。金蛇垂を使うことでようやく勝利することができた。ってなんですか、あの思いっきり反則な武器は(笑)
こうやって、直接どかばきやってなんとなる相手ならばいいのだが、歴史というのはそうもいかなかった。闖王に謀反の疑いをかけられた義兄の李岩を助けることもできず、闖王軍が瓦解していくことを見ていることしか出来ない。
金蛇営にゆく道を示すのがやっとで、とても自分では率いていくことはできないと、中原を離れて静に暮らすことを選んだのだった。
中盤までの雰囲気に騙されてたけど、確かに史実を題材にとっている以上こういう結末は予測できたのだが、やはり少し淋しさはあるな。個人の武功がどれだけ高くても、それだけでは大きな歴史の流れには太刀打ちできない。ただ、穆師父の「良心に従うことだ」という言葉が救いになっていると思いたい。
・李岩
李大哥やつれたな。ここまで裏切られてもなおも闖王のために生命までなげだそうとするところは、確かに袁崇煥将軍の姿と重なる。承志があれだけ懐いていたのって、もしかしたら、彼の中に父の影を感じていたからかもしれない。それだけに、彼の死が応えたんだろうな。
・阿九
エンディングで思いきりネタバレしていたとはいえ、やはりこうなってしまうわけか。傷ついた彼女が救われる日はくるのだろうか。青竹翁が生き残ってくれたことが唯一の救い。彼女を頼みます。
・何惕守
念願叶って、正式に華山派の弟子に。なんか、戦い終わった袁大哥を見てるところで、「もう用事はすんだんでしょ、さっさと紹介して許可をもらいなさいよ」と圧力をかけているように思えたのは私だけであろうか? 改めて考えると、この人が弟子になりたがった理由ってわかんないままだったりするのだが、まあいいか(笑)聞いたところで本心は教えてくれないだろうし。
敵だった人間が味方になったりすると、急に人間が丸くなったりとかして、敵でいた時より毒気が抜けて魅力が薄れたりするものだが、この人は全くそんなことありませんでした。個性はまるっきりそのまんまで、単に敵から味方になっただけだもんなぁ。
・青弟
えーっと。ラストで袁大哥とのツーショットで〆だったわけですが、なんか素直に祝福できない自分がいます(^^; 最初から最後までキャラが一貫していたというのは確かなんですが、あーっなんだ、この何惕守との好感度の違いは(^^;
決して全然ダメな娘じゃなかったのというのが、もっとやりようがあったんじゃないか、と思わせるんだよな。
空飛んでる時は気持ち良かったんですが、
いざ飛行機が着陸をはじめたら滑走路ではなく岩肌に突っ込んで胴体着陸、って感じでした(^^;
原作はどうなっているのかはわかりませんが、
珍しくハッピーエンドではなく、かなりほろ苦い終わり方でしたね。
確かにあと五集、せめて二集くらいあれば
もうちょっといろいろきっちり描いた上で終われた感じはありますね(^^;
まあ、いちおうラストバトルが早いうちに終わって
その後の処理に結構長く尺を使ったというだけでも
金庸ドラマにしては異例なのかも知れませんが(^^;
>素直に祝福できない
なんだかんだで何守もちゃっかりと一緒について行ったというのが
まだ良かったと言えるでしょうか。
しかし「縛ろうとすればするほど相手の気持ちは離れていく」みたいなことを
改名する前の何鉄手からアドバイスされてましたけど、
あれも見事に右の耳から左の耳に抜けてたんですね…
あ、それとも、もしかして、そのアドバイスを受け入れた結論が
「離れることもできないくらいにがんじがらめに縛ってやる」ってことだったのか?(爆)
2008.03.06 (Thu) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit