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洗脳なんて必要ない

 なんだか、相変わらず「共産党の洗脳だ、洗脳を行った疑いのある教師を批判するのは当然」ということを書いてくる人がいるんだけど。

 どうも想像力が強すぎるというか、いやなんだか明後日の方向に向かってしまっているといったほうがいいのかもしれない。これを言う人間は肝心なことを忘れている。中学生に対して政府の方針に反対の意見を持たせるのに、洗脳なんて必要ないんだよ。

 何しろ、政府与党筋から出てくる言葉が、何口走ってるんだこの人たちは、と言いたくなるようなものばかり。これなんか、本気かよと言いたくなるし。他にも色々あったよね。徴農なんてのも記憶に新しい。
 タウンミーティングでのやらせ発覚のように進める手続きの問題だってある。実際に教育を受ける当事者として、これらの情報を知らされたらどう考える? 政府のやり方に不信感を持つことは”不自然ではない”だろう。そこに教師からの示唆があったかどうか、でもこれをも洗脳といったら言い過ぎだろう。だいたいなにも言われなくても新聞くらいは読むんじゃないの? つうか、私が中学生のころは、もう中学生なんだから新聞くらい読め、と言われた気がするんだが。

 突出して見えるのは彼女たちが実際に総理に意見書を提出したその行動の方であって、考えたこと自体はそれほど突飛でもない。そして、行動の方は教師からのサジェスチョンがあったのかもしれない。学校や教師によっては生徒がそのような形で政治に係わることを好まないこともあるし、ここに教師の影響を見ることはできるだろう。

 だが、それって悪いことか? 政治的な活動は好ましくないからといって生徒たちを遠ざけた結果が、一流大学を出たにも係わらず

「ところで与党と野党ってどう違うの?」「マルクスってソ連人でしょ?」「民主党党首って・・・亀井静香?」とかそんな連中が冗談抜きで珍しくない。

なんて人ばかりになったのではないか?

 そして匿名のメールが何を言っていたか。生徒たちの意見そのものに対する批判ではなく、その行動をやめるように教師に向かって命令したものではなかったか。彼らも知っているのだ、意見の内容だけでは批判しきれないということを。だから、中学生が政治に口を出すな、みたいなことしか言えないんだな。

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