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バビロン5 第一シーズン/キャラクター

 このところずっと書き続けてきたバビロン5のレビュー記事だが、第一シーズンの最終話まで終わったので、ここらでまとめも兼ねて各キャラクターの印象を軽く書いてみる。

・ジェフリー・シンクレア/地球人
 常に沈着冷静、頼れる司令官。バビロン5の理念に忠実で、基地の地球人スタッフだけではなく、異星人からの信頼も厚い。しかし、そのために地球の利益を第一に考える地球政府との間とで板挟みになることも多い。
 堅物に見えて(実際、硬い人なのだ)意外と機転も利くんだけど、そのおかげでなおさら上層部から煙たがられる破目になるという、不幸な人。
 ミンバリ人との間に、本人も記憶していない秘密があるのだけど、第一シーズンではついに明かされることは無かった。

・スーザン・イワノバ/地球人
 バビロン5の副官でシンクレアの右腕。軍人としてすごく有能なんだけど、杓子定規なところは全く無く、柔軟なところを見せる。勤務中のきりっとした姿と、プライベートのゴージャスな美女とのギャップが魅力だ。公私の切り替えは見事だけれど、実は結構激情家かもしれない。父母のことでいろいろとわだかまりがあるが徐々に克服しつつある。たまにお茶目なところも披露してくれる。
 
・デレン/ミンバリ人
 ミンバリの大使。バビロン5では身分を隠しているがグレイ評議会の一員という非常に高い地位にある。シンクレア司令官の記憶喪失の秘密を知っているらしい。それが理由なのか、陰に日なたに司令官を助ける側に回ることが多い。また、バビロン5の異星人達の間では調停役になることが多かったように思う。ミンバリが他の種族に比べて知的で高潔に見えるのは、彼女と副官のレニアーのおかげである。

・ロンド・モラーリ/セントーリ人
 ちょっと見ると俗物のオヤジキャラなのだけど、ときどきびっくりするくらい立派な行動を取ることがあるから油断できない。セントーリの栄光を取り戻すことを夢見ているが、それがかなわぬ夢であることも感づいている。そこをシャドウにつけ込まれてしまい、第二シーズン以降はかなり酷な役回りになりそう。もともと悪人とは呼べない人物なので、これからどうなっていくのか気になる人である。
 ナーンのジ・カーとは犬猿の仲で、しょっちゅう衝突している。

・ジ・カー/ナーン人
 最初は典型的な悪役だったのだけど、話が進むにつれそんなに単純な人物ではないことが分かってくる。かつてナーンを侵略して支配していたセントーリのことを激しく憎んでいて、ロンドとは常にぶつかり合っている。ロンドと違い、敵意をほとんど隠さない。が、復讐さえできればそれ以上の要求、例えば他の種族を支配したい、などというものは持っていない。そこがロンドとの差で、彼がシャドウから逃れられた理由だろう。第一シーズンの最後で、バビロン5を離れてナーン本星に向かう。

・マイケル・ガリバルディ/地球人
 バビロン5の警備主任。典型的なリアリストで、自分で確認したものしか信用しない。かなりの切れ者、しかもタフで妥協を知らないところは頼もしいけれど、他人の間合いにずけずけ入ってくるので疎まれることもある。
 実は内面は結構繊細なところも、ロマンチストなところもあるんだが、彼の職務がそれを許してくれないのかもしれない。第一シーズンの最後で部下に背後から撃たれて意識不明の重体になってしまう。

・スティーブン・フランクリン/地球人
 バビロン5の医療部長。どんなときにも患者を救うことを第一に考える医者の鏡みたいな人。その信念はものすごく強くて、ほとんど曲げたことが無いんじゃないんだろうか? もっとも、そのために失敗したこともある。
 彼の使命感は、相手が異星人であっても全く変わることはない。バビロン5みたいな基地には理想的な人材だろう。

・レニアー/ミンバリ人
 デレンの忠実な副官。一言で言えば優等生。曲者ぞろいのバビロン5のなかでも群を抜いて”いい人”である。しかし、ロンドにバビロン5を連れ廻されたときに博打もケンカも強いことが発覚したり、ガリバルディのバイクの趣味につき合っているうちにハマってしまい、ガリバルディとタンデムで基地内をバイクで走り回ったり、実は結構危ない奴かもしれない。

・コシュ/ヴォーロン人
 一番謎の異星人、ヴォーロンの大使。常に環境スーツをまとい、実際の姿を見せることは無い。シャドウのことを知っているらしいのだが、謎の言葉でほのめかすだけで全然説明してくれない。いったい何を考えているのか良くわからないのだけど、存在感だけはやたらと大きい。

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