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不発じゃありませんよ?



不発だった明菜の紅白、次こそステージで


朝日新聞でよんだ。中森明菜の紅白出場は不発だったという記事。

確かに紅白のステージでかつてのヒット曲を歌い上げてほしいというのは、「伝説のアイドル、中森明菜」のファンであれば当然の思いだろう。
でもね、復帰して一番最初のステージでそれをやったらダメなのよ。そんな事をしたら懐メロ歌手にされてしまう。過去の、それも主に80年代の追憶の中に閉じ込められてしまう。
それはでは復活どころか「今の歌手」中森明菜の終焉になってしまうのだ。

だから、あそこで新曲を歌うのは大正解。
考えてみれば、今40パーセント代の視聴率が取れる歌番組なんて紅白歌合戦だけである。新曲のプロモーションには最高の場所だ。普段TVを見ない人達にも届けられる。

まあでも、思い切ったことするよね。その選択は多くの人達の期待とは真逆。実際、上の記事のようにがっかりしたという声も多い。

しかし、勝算はあったはず。今の自分の歌を届ける事が出来れば、理解してもらえるという自信が。そして、どうやら彼女は賭けに勝ったようだ。紅白での歌唱後の楽曲のセールスと曲に対する評価がそれを裏付けている。
だからあれは不発どころか大成功と言っていいのだ。

新曲La Vidaの中で彼女はこう歌う。
「地図があると信じていた
辿るべき星があると
いいえ 、光は 足跡からこぼれ出すもの」

星さえ見えない暗闇の中で、歩き続ける事で手にした光、それが今の中森明菜の歌なんだよ。それは聴いた人達に確実に伝わっている、そう思うんだ。

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