康熙王朝 第四十二集
もちろん、父親としての情よりも皇帝としての立場を優先させるとは言っても、情の部分を断ち切れるわけではなく、娘や愛妾が戦火にさらされていると知っていれば胸を痛めるし、息子が戦場で行方不明と知れば心配もする。でもそれでも、父である前に皇上なのであり、葛爾丹は倒さなければならない敵で、インスーは生きて捕虜になるくらいであれば死んでもらった方がいいと言ってしまうわけだな。何とも業の深い話である。
・葛爾丹
そしてそんな康熙帝の心を良く理解している大汗。やはり覇者の心は覇者にはわかるんだろうか?しかし、妻に裏切られたと思い息子相手に強がって見せたり、思いがけず帰ってきた藍斉を思わず抱きしめたり。そして自分にとっては損であるはずなのに妻の頼みに応じてせっかく捕虜にしたインスーを逃がしてやったりと、こんなに人間くさいところを見せられるとこっちに感情移入してしまうよ。
・藍斉
容妃ともども乱戦の中生き残ることができたのを見てひと安心であるが、いまさら「戻ってこい」なんて言われて、「はい分かりました」とはそりゃいかないよな。それでもなんとかして激突を止めたいと願うのであるが、こればっかりはどうしようもない感じである。たとえ葛爾丹が退いたとしても、皇上は彼が生き延びることを許さないだろうし。葛爾丹も皇上も、共に彼女を愛していることには間違いないんだろうが……
・インスー
この人も初期設定から全然進歩しないというか(^^; 戦いに夢中になって罠に落ち、捕虜になってしまうというのはうかつすぎ。で、せっかく妹が逃がしてくれようとしてるのに、全部ぶちこわしにしそうなことを言ってるし(^^; 妹に「お兄ちゃんは黙ってて!」みたいな扱いを受けてるのについ笑ってしまった(^^;
・インロン
で、留守を預かってたこっちはこっちで、帰ってきた皇上相手に言い訳に必死(^^; しかし、全部秘とのせいにする手口が索額図とまるっきり一緒というのにやっぱり生暖かい笑いが浮かんでしまうのであった(^^; えーっと、その手口、あなたのお祖父さまが皇上相手に散々使っているんで、たぶん見透かされてますよ(^^;
葛爾丹、ここへ来て皇上との対比効果もあって、だいぶイメージアップしましたよね。
まったく、鰲拜なんかもそうでしたが、敗れる側って、
その時が近づいてくるとどんどん反比例して好感度が上がっていく傾向が…(^^;
>全部人のせいにする手口
実際索額図がこうしなさい、って指示してましたしね(^^;
で、たぶん実際のところ、すでに「やってしまった」以上は、これが次善の策なのかも…
正直に「自分がやりました」って言ってしまうよりは
まだなんとか皇上にとっても「言い訳(というか建前というか)」を用意できますし(^^;
2009.10.05 (Mon) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit