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雪山飛狐 第三集・第四集

 三集までが物語の背景を語るプロローグで、四集からが本編という感じなので、三・四の二話で一つの感想にするのはちょっと難しいのだが……まあいいか。

・胡一刀
 苗人鳳とは戦い続けるうちに心が通じ合い、もうほとんど親友どうしのようになってしまった。わざわざ徹夜で苗人鳳の弟の敵を取りにいったりするほどのラブラブっぷり。だが、田帰農の策略で、毒が塗られた苗人鳳の剣を受けてついに命を落としてしまう。
 こうなることは、初登場時から分かっていたとはいえ、やはり退場は寂しいものがある。

・胡夫人
 黒幕が田帰農であることには気づいたものの、それを誰かに伝える暇もなく、胡非を平阿四に託すのが精一杯で、田帰農の手にかかって夫の後を追うことに(;_;)
 しかし、これだけ頭の回る人が、大事な手紙を簡単に見ず知らずの医者に託しちゃったりとかは、やっぱり不自然だよなぁ。

・苗人鳳
 今のところヒロイン度No.1である(笑) 胡一刀とのあまりのラブラブぶりを田帰農に嫉妬され、自らの手で胡一刀を殺す羽目に。しかも、なんか事情をわけ分からん方向に理解した平阿四には胡一刀の仇だと思われてしまう。
 そして、胡一刀夫妻が殺されてから十年後、いきがかり上助けたお嬢様・南蘭に見初められ、プロポーズさせられることになる。しかし、なんか、良くわからないうちに勢いに押し切られたような感じが……。そして、いきなり父親になることに。

・田帰農
 なんとか胡一刀を殺すことは出来たものの、李自成の秘宝の手がかりとなる密書は揃わなかった。皇帝に「ワシが生きてる間に見つけられなかったら、お前の九族皆殺し」と脅されてしまう。一応、胡一刀を殺したご褒美として天龍門の掌門にはしてもらったようだ。
 しかし、苗人鳳って別に逃げ隠れしてるわけじゃなさそうなのに、十年間全然進捗無しだったら、文句言われちゃっても仕方ないような。というか、こいつはこいつで、自分で手に入れようと画策してるのか?

・胡斐
 胡一刀の遺児。平阿四の手で育てられる。別に特に師匠についているわけではないが、残された奥義書に従って修行しただけで、結構な使い手になってるらしい。名前が変わっているのは、追っ手から逃れるためである。

・平阿四
 胡夫人から奥義書と共に胡非を託された。……のはいいのだけど、色々と田帰農の企みを見ていたはずなのに、苗人鳳がすべての黒幕だと、あり得ない方向に誤解して暴走中。武功もないのに命がけで胡非を守ったあたりはよかったんだけどねぇ。

・南蘭
 清朝の役人のお嬢様だったが、山賊に襲われて父親は殺されてしまう。そこを苗人鳳に助けられるのだが、なぜかいつのまにか女房に収まってる。しかし、あの一瞬で主導権を握る手際はとてもただのお嬢様とは思えませんでした(笑)

Comment

No title

>もうほとんど親友どうし
なんか、逆にここまでお互いに打ち解けてるのに
お題目の上では因縁の復讐縛りとかで「殺し合い」を続けざるを得ない、みたいになってる(なってた)のは
これまたちょっと共感しづらいですよね。
まあ一応二人とも不器用とか愚直なところがあるとかいう風には描写されてるので、
仕方ないといえば仕方ないのかも知れませんが…

>十年間全然進捗無しだったら、文句言われちゃっても仕方ないような
別に田帰農を弁護するつもりはないんですが、
いちおう「九族皆殺しにするぞ」って脅されたのは、
確か最初の場面から三年後の時点だと思うんですけどね(^^;
(あ、でもその後でやっぱりまた改めて怒られてるから、無能には違いないか。)

>あり得ない方向に誤解して暴走中
なんかこういうのって、本人は自分が頭使ってるつもりなのが
見てて苛々しますよね(^^;
なんか一度こうなったら、他の人に説明聞いても
絶対耳を傾けそうになさそうだし…(^^;
大丈夫かなぁ、この先。

2008.09.14 (Sun) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>お題目の上では因縁の復讐縛りとかで「殺し合い」を続けざるを得ない
昼間は果たし合いをしていて、夜になると和やかに飯食ってるというのが、なんかえらく不思議でした。

>確か最初の場面から三年後の時点
そうでした(^^; それにしても、田帰農って自分で思っているほど有能じゃなさそう(^^;

>他の人に説明聞いても 絶対耳を傾けそうになさそう
なんか、この先の展開が目に浮かんじゃいますよね(^^;

2008.09.14 (Sun) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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