火星や土星の衛星で聞こえる音を再現 2012年4月9日
英サウサンプトン大学のチームが、音響特性の知識を使って、地球以外の世界で聞こえる音のシミュレー
ションを作成した。
1999年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機『マーズ・ポーラー・ランダー』にはマイクが
搭載され、地球以外の世界で録音された最初の音が生まれるはずだった。残念なことに、この探査機は
火星の大気に突入してまもなく交信を絶ち、地表に激突したと考えられている。
2005年に土星の衛星タイタンに着陸した欧州宇宙機関(ESA)の探査機『ホイヘンス』にもマイクが搭載
されていた。しかし、ホイヘンスのデータ帯域幅が限られていたため、録音した音を地球に直接送信する
ことはできなかった。その代わりに探査機がタイタンの大気に突入する際の音がとらえられ、タイタンの
大気の音響特性が報告された。
![]()
タイタンに着陸したホイヘンスの想像図。観測機器群は、突入地点が液体であった場合も想定して準備
されたが、実際には陸地に着陸した(画像はNASA)
(続き)
タイタンは地球以外で唯一、大量の液体が地表を自由に流れていることが分かっている世界だ。気温が
氷点下であることから[平均表面温度は摂氏マイナス180度程度]、タイタンを流れるのは水ではなく液体
メタンや液体エタンになるだろうが、地球の湖や川、滝などと同様の特徴を示すはずだ。
▽地球の水の滝
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/waterfall_on_earth.wav
▽タイタンのメタンの滝
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/waterfall_on_Titan.wav
地表に大量の液体が存在することから、研究者たちはタイタンに浮揚式の探査機を送り込むことを
検討中だ。この探査機がメタンやエタンの湖に落ちるときは、いくつか面白い音がすることだろう。
![]()
タイタンの湖を調査する探査機のイメージ。Image:Jet Propulsion Laboratory/Corby Waste
▽地球での着水
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/splash_down_of_a_probe_earth.wav
▽タイタンでの着水
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/splash_down_of_a_probe_titan.wav
科学者たちは、火星の地表を移動する塵旋風[地表付近の大気が渦巻状に立ち上る突風]の画像を数多く
撮影している。
![]()
▽火星の塵旋風
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/dustdevil_on_Mars.wav
同じ童謡を、地球と火星、そしてタイタンで聞いたときの音を比べてみよう。タイタンには地球に匹敵する
大気があり、地球と同じように聞こえる[タイタンの大気の97%は窒素。2%がメタン]。それに対して、
大気が薄い火星では、遠くから聞こえてくるような音になる。
▽地球で聞いた場合
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/Voice_on_earth.wav
▽火星で聞いた場合
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/Voice_on_mars.wav
▽タイタンで聞いた場合
http://www.wired.com/images_blogs/wiredscience/2012/04/Voice_on_Titan.wav
▽WIRED日本語版 http://wired.jp/2012/04/09/sounds-other-worlds/
![]() | 日経 サイエンス 2012年 06月号 [雑誌] 日本経済新聞出版社 Amazonで詳しく見る |
<< 【宇宙】5月5~6日はスーパームーンが約1年ぶりに訪れます | ホーム | 【物理】「仏教哲学」を「物理学的」に語るスレ >>
'+E+'
';
for (j=i;j
';
} I+='';
} } document.getElementById('RC').innerHTML=I;
}
-->
ちょうどラジオが電波を音声に変換するみたいに。