© By Naskies2013年11月 明け方の空に4彗星が集合 - アストロアーツ
11月の未明から明け方、東の空に彗星が4つ見えている。
今年一番の話題で明るくなると期待されているアイソン彗星(C/2012 S1 (ISON))、3.3年周期で太陽の周りを公転しているエンケ彗星(2P/Encke)、今年9月に発見されたラブジョイ彗星(C/2013 R1 (Lovejoy))、そして今年10月20日に突然大増光を見せたリニア彗星(C/2012 X1 (LINEAR))だ。
明るさはいずれも11月上旬~中旬に7~8等級と予想されている。下旬にかけてさらに増光するアイソン彗星以外は、肉眼で見るのは難しそうだが、彗星としては明るい部類のものが4つ同時に現れているのは珍しい。小口径の天体望遠鏡や双眼鏡で見てみよう。
(11月13日追記)ラブジョイ彗星が肉眼等級まで明るくなっています。
ISON彗星 - Wikipedia
発見時は視等級が19等級程度の極めて暗い天体として発見されたが、地球から約10億km程度離れた木星周回軌道付近にある点を考慮すると、既に非常に明るい彗星である。
核の直径、近日点距離、地球からの距離という要素が揃っているISON彗星であるが、彗星の明るさの予測は非常に難しく、1973年のコホーテク彗星のように、予測どおり明るくならない可能性もある。
2013年はパンスターズ彗星 (C/2011 L4)も同じく大彗星になるという予測があったが、実際には肉眼ではかすかに見える程度だった。
© By Adam Block
エンケ彗星 - Wikipedia
周期3.3年で太陽の回りを公転する彗星。
現在知られている周期彗星の中で最も短い周期を持つ。ハレー彗星の次に周期性が確認された彗星である。
エンケ彗星は遠日点距離が約4.0天文単位であり、木星の摂動の影響を強く受ける。そのため公転周期は木星の公転周期(11.86年)とほぼ7:2の軌道共鳴関係になっている。
ラヴジョイ彗星 - Wikipedia
オーストラリアのテリー・ラヴジョイが発見した4個の彗星についている固有名である。
・C/2007 E2:2007年3月27日に発見された彗星。
・C/2007 K5:2007年5月26日に発見された彗星。
・C/2011 W3:2011年12月2日に発見された彗星。この彗星は肉眼的に明るくなったと同時に、太陽に極めて接近し生き延びたサングレーザーとして話題となった。
・C/2013 R1:2013年9月7日に発見された彗星。
LINEAR彗星 - Wikipedia
アメリカ空軍とアメリカ航空宇宙局 (NASA) がマサチューセッツ工科大学 (MIT) に設立したリンカーン研究所による地球近傍小惑星サーベイ、リンカーン地球近傍小惑星探査 (LINEAR) で発見された彗星。約145個(2006年8月現在、連名を除く)ある
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