「今夜行き場所がない」―住まいを失った人の暮らしを 立て直すアプローチ“ハウジングファースト”を知る
2024/12/05 Thu 11:45
ハウジングファースト、ご存知ない方は
是非リンク先で一読お願いしたいです。
「今夜行き場所がない」―住まいを失った人の暮らしを
立て直すアプローチ“ハウジングファースト”を知る
| 住まいの本当と今を伝える情報サイト
【LIFULL HOME'S PRESS】
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ハウジングファーストとは、“住まいは権利である”という理念の下、新たな住居の提供を最優先に行う手法だ。またその際に提供される住宅が個室であることが絶対条件のため、提供される住宅は「ハウジングファースト住宅」と呼ばれる。この手法は1990年代にアメリカを起源にして興り、2000年代に世界に広まって各地の行政が取り入れていった。
従来のホームレスの居住支援とハウジングファーストでは、手法が異なる。
従来型は「ステップアップ方式」と称される方法。大部屋に何人もが同居する大規模シェルターに入居し、アセスメント(利用者の意欲・能力・希望などを把握し総合的な評価をつける作業)を経て、「一人暮らしが可能」と見なされた人だけが住宅を確保できる仕組みだ。
日本国内では今もこの方法が主流である。
「ですが、ステップアップ方式の場合、自立支援の途中でドロップアウトし、住宅を借りる段階までたどり着けない人が多いという課題があります。アメリカで行われた調査では1割程度しか住宅を確保できていませんでした。日本でも、集団生活で人間関係のトラブルが起こりやすく、せっかく生活保護を申請して施設に入っても、結果、再び路上に戻ってしまうことも多いのです。なかでも、精神・知的障害といった目に見えない障害を抱える人が大規模な施設での集団生活になじめず、路上生活に残っている割合は高くなっているように感じています」
そこで、稲葉さんたちは賃貸物件の居室を借り上げて、住まいのない生活困窮者にプライバシーが保たれた個室シェルターを提供したうえで、医療関係者とも連携して地域での生活を支えるというハウジングファースト型の居住支援を進めてきた。
「住宅を一件一件確保しないといけないため費用はかかります。ですが、大規模の集団生活の施設から再度路上生活に戻ってしまい健康状態が悪化して医療費がかかる額を鑑みると、社会的なコストはハウジングファーストのほうが低くなる調査結果が出ています。また、特に海外では薬物などの依存症もホームレス化と密接に関連しているため、回復支援とも親和性が高いといわれています。その合理性から各国に広がったのですが、日本でも運用可能だと思います」
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ハウジングファーストとは、“住まいは権利である”という理念の下、新たな住居の提供を最優先に行う手法だ。またその際に提供される住宅が個室であることが絶対条件のため、提供される住宅は「ハウジングファースト住宅」と呼ばれる。この手法は1990年代にアメリカを起源にして興り、2000年代に世界に広まって各地の行政が取り入れていった。
従来のホームレスの居住支援とハウジングファーストでは、手法が異なる。
従来型は「ステップアップ方式」と称される方法。大部屋に何人もが同居する大規模シェルターに入居し、アセスメント(利用者の意欲・能力・希望などを把握し総合的な評価をつける作業)を経て、「一人暮らしが可能」と見なされた人だけが住宅を確保できる仕組みだ。
日本国内では今もこの方法が主流である。
「ですが、ステップアップ方式の場合、自立支援の途中でドロップアウトし、住宅を借りる段階までたどり着けない人が多いという課題があります。アメリカで行われた調査では1割程度しか住宅を確保できていませんでした。日本でも、集団生活で人間関係のトラブルが起こりやすく、せっかく生活保護を申請して施設に入っても、結果、再び路上に戻ってしまうことも多いのです。なかでも、精神・知的障害といった目に見えない障害を抱える人が大規模な施設での集団生活になじめず、路上生活に残っている割合は高くなっているように感じています」
そこで、稲葉さんたちは賃貸物件の居室を借り上げて、住まいのない生活困窮者にプライバシーが保たれた個室シェルターを提供したうえで、医療関係者とも連携して地域での生活を支えるというハウジングファースト型の居住支援を進めてきた。
「住宅を一件一件確保しないといけないため費用はかかります。ですが、大規模の集団生活の施設から再度路上生活に戻ってしまい健康状態が悪化して医療費がかかる額を鑑みると、社会的なコストはハウジングファーストのほうが低くなる調査結果が出ています。また、特に海外では薬物などの依存症もホームレス化と密接に関連しているため、回復支援とも親和性が高いといわれています。その合理性から各国に広がったのですが、日本でも運用可能だと思います」
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