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 うーあー……。
 でたよ、でたよ、進行形で作品が終わっているという……。

 前の彼のDVで負った心の傷のために対人恐怖症になってしまった主人公。
 カウセリングへ通うなかで異性と出会い、交際を申し込まれるのだけれど、相手のことが信じられなくて彼が望む答えを返してあげられないことに苦しんで。
 でも彼はそんな彼女の気持ちを理解してあげて、そばに居続けることを約束する。
 そんな彼の優しさが痛いような、嬉しいような……。


 ……って、うぉーい!
 そこで終わり? 終わりなのっ!?
 「無理をしなくていいんだよ。あなたはあなたのペースで生きていって」というような肯定を示していると思うのですけれどー。

 どうもこの手の作品と出会うと、著者に問題に対しての答えが見いだせていないのではないかとカンジてしまうー。
 ただ、こう、スキャンダラスな題材だから筆をとっただけで、かといって本当にその状況にある人への助けになろうとは思っていないのではないか……というような疑問を。


 実際にこの問題と直面している人はどうすれば良いのか。
 この本で得られることは、いまの状況から連れ出してくれる人を待つしかないということのような。
 それでいて、その人がアナタに対して優しく接してくれることは絶対なのだと。


 うーん……。
 時間が解決することはもちろんあると思いますし、実際にはそうした事例のほうが少なくないのかもしれませんけれど。
 物語がフィクションであるなら、現実では救えないようなことを描いてみたらどうなのかなー……と。


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