すっぽり手の中に収まって、片手で点火できるこの形はやっぱり完成形です。これより大きくても小さくてもダメ。タバコを吸う、という行為が、まずジッポを手に取り、なめらかな手触りを感じるところから始まっているんですな。
100円ライターの類いは嫌いです。なにかケチくさい感じで。あれ使うくらいならマッチの方がいい。
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 911
露出: 1/32 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 ZIPPO |
そんな俺のジッポ、何の変哲も洒落っ気もないプレーンなジッポです。もう10年以上使ってると思いますが、どこで買ったかは忘れました。買った時はハコにすら入ってなくて、ひと山いくら状態で売られていたと思います。
しかしこいつが、不思議と無くならないんです。何度か飲みに行ったときに置き忘れたりしたんですが、ちゃんと戻ってくる。例の事故のときも、グシャグシャになった車の中からコイツだけは発見されて戻ってきましたから。
飽きっぽい(そして新しいもの好きな)俺の道具の中で、こんなに長く使ってるのはこれとラディック400スネアくらいじゃないでしょうか。不思議な縁のあるライターなのです。
そんな相棒ですから、長年の酷使でもうボロボロ。いろんなところにヘコみはあるし、ヒンジもグラグラになってしまって、いまにも取れてしまいそうなありさまです。
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 566
露出: 1/32 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 ZIPPO |
そんなわけなので、そろそろコイツもメンテナンスに出さなければなりません。その間のサブ的な意味合いも込めて、新しいジッポを購入しました。今度は真鍮のジッポです。
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 1600
露出: 1/24 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 ZIPPO |
「おまえが落としたのは、この金のジッポかい?それとも銀のジッポかい?」
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 542
露出: 1/32 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 ZIPPO |
というわけで(笑)、新入りのジッポは1937年モデルの復刻版だそうです。吉祥寺の井の頭公園の入り口にある『時代屋』さんで購入しました。ノーマルなジッポに比べて、てっぺんが平らなフラットトップという形で、斜めに走る2本のラインも当時のままのビンテージモデルです。
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 295
露出: 1/32 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 ZIPPO |
ところで、いままで気にしたこともなかったんですが、ふたつのジッポを並べると底面が違うことに気付きました。
こんな感じです。
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 542
露出: 1/32 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 ZIPPO |
パッと見て、『ZIPPO』のロゴの違いはビンテージモデルとノーマルモデルの違いだろうということは想像がつきますが、その左右に彫ってあるアルファベットとアラビア数字が気になります。
そこで、ググってみたら、ちゃんと解説してるページがあるんですねえ。こちらです。
それによると、ロゴの左右の記号で、製造年と製造月を表してるんだそうです。アルファベットは1月がA、2月がB、という具合の製造月、アラビア数字は1986年が『II』で(なぜか『I』はないみたい)、そこから2000年の『XVI』までを表しているそうです。2001年以降は普通に西暦の末尾で表されているそうな。
そうなると、俺の銀のジッポは2000年1月製造で、今度購入した真鍮のジッポは1998年8月製造ということになります。何と、新しく買った方が古いという!(笑)
ユーズドではない新品のジッポということでしたから、14年もの間誰にも使われずに時代屋さんに埋もれていたんでしょうか?(笑)これもまた、不思議な縁と言えば言えそうです。
もうひとつ不思議なことが。先ほどのサイトによると、2000年製造の『XVI』はB~Lとされているんですが、俺の古いヤツはAなんですよね。サイト側の誤植なんだろうとは思いますが、なんだろう、ちょっと引っ掛かりますねえ。もしかして希少?(笑)
※追記
後から気付きましたが、真鍮ってやっぱりちょっと軽いんですね。持った時の重量感が違います。実は持った時の重さでオイルの減り具合を感知していた(ホントよ)ので、微妙に軽い真鍮のジッポにはしばらく違和感を感じそうです。
やってきたのが、シグマの50mm F1.4 EX DGでした。というわけで、解放F1.4の50mmレンズが、にわかに手元に2本という状況になりました。これは比較するしかあるまい、ということで、2本の50mmレンズを持って出かけてみました。
といっても、厳密な性能比較などできるわけもありませんので、はなはだゆるーい比較、なんとなくの印象を語ってみようと思います。
まずは外観の比較から。左がシグマ、右がツァイスプラナーです。フィルター径が58mmとコンパクトなツァイスに比べて、シグマは77mmと大口径です。F2.8Lレンズ並です。
手触りも、金属胴を強調するように鈍く光るツァイスに比べて、シグマはザラッとしたマットな仕上げで、実に好対照です。
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 644
露出: 1/32 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
まずはシグマを装着して撮影開始です。ふたつの50mmの大きな違いは、ツァイスはマニュアルフォーカスですがシグマはオートフォーカスが効くということです。
キヤノン純正のUSMほどではないですが、シグマもなかなか素早くフォーカスが決まります。よく言われるピントのズレも、俺が見た限りでは感じられないです。下の写真も、手前の花と奥のバイクと、どちらにも素早くフォーカスが来るので、前ボケ、後ボケ自由に絵が作れる感じです。
絞り解放ですが充分にシャープですよね。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/640 秒
絞り: 1.4
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
動き回るチワワにも、シグマのフォーカスは充分に対応できるようです。ストレスなく素早く撮影することができました。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 1000
露出: 1/50 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
こちらは少々逆光ぎみなんですが、しっかりコントラストも出てますね。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/60 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
ベンチに座るおじいさんのポートレート。これは俺の構図がいまいちですね(笑)。
せっかくいい感じのおじいさんだったのになあ……後悔。
これくらい明るい場面だと、ちょっと色がハイキーっぽく写るようです。でもおじいさんの肌色はキレイに出てますよね。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/160 秒
絞り: 2.0
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
ここからは、ツァイスプラナー1.4/50に付け替えて撮影です。
左から日が差す逆光ぎみ、しかも水面からの照り返しもレンズに入ってくる状況で、しっかりシャープに写るところが、さすがです。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/50 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
なんだよ、と不機嫌な公園入口の猫。こっちを向いた一瞬にマニュアルフォーカスを合わせるのはなかなか難しいもんですが、だいぶ慣れてきました(笑)。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 2500
露出: 1/50 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
買い物をしてるママを、カートで待つミニチュアダックス君。だいぶ夕方になってきてしかも日陰というシチュエーションですが、50分の1秒でシャッターを切れればとりあえず手ブレはしないようです。
ダックスの毛色、カートの青、色乗りがキレイです。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 200
露出: 1/50 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 50mm
フラッシュを使用: いいえ
送信者 11/07/06 |
というわけで、ふたつの50mmレンズを付け替えて撮影してみたわけですが、印象としては、シグマ50mmF1.4はオートフォーカスも素早くて、実用的には充分満足できるレンズだと思いました。 ただ、写真としての色気というか、コクみたいなものはやっぱりツァイスに軍配が上がるかんじでしょうか。
まあしかし、どちらも甲乙つけがたいいいレンズです。販売価格もほぼ同じくらいのこの2本。いっそのこと両方持ってりゃ悩まないで済むってもんですが、どっちを選ぶかと言われたら……やっぱツァイスかなあ?(笑)
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