ONE PIECE FILM RED

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『ONE PIECE FILM RED』とは、2022年に公開された大人気漫画ONE PIECE』の劇場版第15作であり、ルフィとその幼馴染の歌姫ウタ、そして伝説のジジイ「魔王」ゴール・D・オーンの3人の主人公の壮絶な死闘を描いた痛快娯楽大傑作である。

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概要[編集]

本作は2009年に公開された『STRONG WORLD』から続くFILMシリーズ第5弾[1]である。

FILMシリーズも5作目となり、伝説のジジイ(舵輪)、伝説のジジイ(巨腕)、伝説のおっさん(成金)、伝説のジジイ(ゴジラ)と4連続で伝説のジジイを書いてきた原作者尾田栄一郎はついに伝説のジジイのストックを使い切ってしまい[2]「たまには女子とか描かせてくれー!」と音を上げるに至った。集英社及び東映アニメーションもさすがに伝説のジジイは食傷気味なところはあったので尾田ッチのいうことを飲み、いろいろと可愛い女の子に関して考えてみることとなった。

黒歴史

このセクションに書かれていることは黒歴史です!
できることなら見ないでおいてあげて!!

が、並大抵のカワイ子ちゃんは描いてきた尾田ッチは案に詰まり、製作は難航。気分転換もかねて自宅を掃除していたところ、資源ゴミ置き場から黒歴史ノートを発掘。そこで描かれていたのは、娘さんが勝手に妄想していた「パパの漫画に出たら面白そうなキャラ」であった。その設定というのが以下のとおりである。

以下、()内は尾田ッチのツッコミ。

  • ルフィの幼馴染(いつの時期!? エースやサボと杯を酌み交わす前なの!?)
  • 四皇シャンクスの娘(いつ産ませたの!? おれもう似たようなキャラ[3]扉絵に出しちゃったよ!?)
  • ルフィがずっと探していた音楽家(ウワーッ! それは忘れてた! そんなギャグ今更拾うなよ! ブルックの立場は?)
  • 世界一のアイドル(やめろ~~!! これ以上設定を増やすな~~!!)
  • の力で相手を攻撃できる(ブルックと被るからやめろ~~!!)
  • は左右互い違い(作画が面倒になる!! やめてけれ~~!!)

上記の通り、おそらく娘さんが小学生中学生(第2部が始まったあたり)の頃考えられたであろうそのキャラは、尾田ッチが共感性羞恥で恥ずかしくなってしまいそうなほど「わたしのかんがえたさいきょうのゆめしゅ」であった。しかし、さすがは漫画家の娘。絵はなかなか上手く描けており、シャンクスの娘という設定も、ちょうどワノ国での冒険が終わりいつ終わるかも定かではない最終章に舵を切った本誌連載を盛り上げるにはちょうどいい。というわけで尾田ッチはさっそくウッキウキで娘の所に了承を取りに向かった。

翌日、ボロボロの風体で目の下に生々しい3本傷を作って表れた尾田ッチは、娘さんから快く(尾田栄一郎・談)許諾を貰った新ヒロイン「ウタ」を清書し、かねてから古き伝説のジジイ候補として挙げていた「ゴードン」と共にスタッフ一同の所に企画を持ち込む。こうして一世一代の大娯楽活劇が幕を開けることとなった。

特色[編集]

本作は原作主人公のルフィ、新ヒロインのウタ、そして強敵ゴードンのトリプル主人公という『ワンピ』映画では類を見ない作風となっている[4]。また、ウタとゴードンの計略には「音楽」がカギを握っているため、今までとは異なりサイケデリックな演出、そして楽曲の各パートで作詞作曲を変えるという豪華すぎる演出が挟まれている。

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監督は、『ONE PIECE』のパイロットフィルム『倒せ! 海賊ギャンザック』(製作はProduction I.Gであり東映アニメーションは一切関与していない)以来の登板となる、『スクライド』『コードギアス 反逆のルルーシュ』の谷口悟朗が抜擢。「絶対的支配」を目論むゴードンに対し、それを「遵守」するウタ、真っ向から「反逆」するルフィという、スクライドやギアスによく似た構図がとられている[5]

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ウタは普段のキャスティングは『交響詩篇エウレカセブン』のエウレカ役で有名なベテラン声優名塚佳織が演じるが、歌声は別人が演じるというマクロス方式が採用された。そこで早速誰にするか尾田ッチやゴローちゃんらお偉いさんが会議しようとしていると、「待ったーーーーッ!!!」という怒鳴り声と共に、息を切らして若者に大人気の覆面シンガーAdoちゃんが現れ、兵器を作ってしまった責任はである私がとる!」[6]と意味の分からないことを怒鳴り散らした。傷跡を押さえて青ざめる尾田ッチを他所に「そんなこと言われても」とゴネるスタッフに対し、取り出したるマイクうっせー! うっせー! うっせーわーーーー!!!と一喝。その迫力に一同はさながら覇王色の覇気の如くひるんで結局Adoちゃんが全楽曲を歌唱することとなり、なぜか尾田ッチが一番安堵していた。

こうして波乱に満ちたスタートを切った本作はその『オマツリ男爵』に勝るとも劣らない異色な作風とは裏腹に、家族というベタすぎて一周回ってまだやってなかったんか感のあるハートフルかつ、『STAMPEDE』に匹敵する熱血なストーリーラインを兼ね備えた世紀の傑作となった。

あらすじ[編集]

超簡単な意訳:「トットムジカが めざめると せかいが ほろぶから やめさせよう」

登場人物[編集]

モンキー・D・ルフィ
ご存じ原作主人公。本作ではウタとゴードンという敵陣営の方が出番多め。アニメに先駆けてギア5を披露し、ウタの力を上乗せした映画オリジナル形態を見せたが、またしてもシャンクスとの再会は果たせなかった。なお、金棒のアルビダと海賊女帝ハンコックがこの映画を見た場合どう思うのかは微妙なところ。
ウタ
本作の主人公その2にしてヒロイン。尾田ッチの娘の黒歴史ノートから本気で色付けされた公式夢主
シャンクスの実の娘でルフィがフーシャ村にいた頃の知り合い[11]であるが、幼い時に赤髪海賊団と共に訪れたエレジアでシャンクスと別れることとなる。幼い頃は「赤髪海賊団の音楽家」を称していたが、エレジアはシャンクスが滅ぼしたと信じ込んでいたので、初期のナミ並みに海賊嫌いである。
超人系『ウタウタの実』の使い手。本来は大した能力ではないが、本人の類稀なる歌唱力により、歌詞だけで物理法則を歪める恐るべき覚醒を発現している。この能力は唯一トットムジカを制御できる、いわゆる鉄人28号のリモコンのような能力である。
ゴードンに裏切られたことで暴走するが、それでもゴードンの愛だけは本当だと気付いていた素晴らしく良い子であり、満身創痍となったゴードンを「やめろー!! 私のお父さんに手を出すなーーーー!!!」と泣きながら棒切れを振り回して海軍からかばおうとしたことで彼を完全に改心させた。
最後のセリフから発するに、ルフィのことは異性として意識していた模様。
よくもまあこんな盛りに盛ったキャラを本当に1次創作で出しちゃうもんである。尾田ッチは印税の1割くらいはA…娘さんにお詫びとしてやるべきだ。
ゴードン
本作の主人公その3にしてラスボス。エレジアの元学園長で、ウタの養父にしてマネージャー
能力は超人系『シキシキの実』_その真実は動物系『ヒトヒトの実 幻獣種 モデル緊那羅[12]_というもので、ウタウタの実に対する完全なジョーカー。様々な楽器を操る能力で、技名は「爆破(バッハ)」「瞑刀鞭(ベイトウベン)」「処判(ショパン)」などクラシック音楽家にちなむ。笑い声は「ゴードッドッド!」「ドレミファ~ファッファ!」など豪快。また、ウタの力を「消音室」で消した際には、ローが「貴様がコラさんの技を使うな!」と激怒した。
優しいパパを装っていた(まあ実際そこまで当たらずとも遠からずだったわけだが)が、実はその正体は海賊王ゴールド・ロジャーの実弟「ゴール・D・オーン」(子供の頃に生き別れになっていたらしい)。つまりエースの叔父(面識はない)。
小さい頃に海賊にすべてを奪われ、自身も海賊に落ちぶれていたところを「世界征服」を目論む大悪党ロックスに拾われ、ロックス海賊団の音楽家となる。
兄であるロジャーに敗れロックス海賊団が壊滅した後、娑婆に戻っていたが、今度はロジャー関係者が世界政府から追われることとなり、(音楽家ゆえにそこまでロックス海賊団で悪事を働いていたわけでもなかった)自分自身に懸賞金が課せられ、新たに得た仲間も美しいも可愛いも失う。絶望の淵に立たされていたところで身分を隠してエレジアに潜伏、そこで音楽院の学園長となる。
エレジアに封印されていたトットムジカの存在を知ると、海賊と海軍を滅ぼし嘗ての師匠ロックスが夢見ていた「世界征服による真の世界平和」を渇望するようになり、弟子のウタを利用すべく画策する。だが、ウタのことは失った娘とオーバーラップしていたらしく、非情に徹しきれずにいた。
心のどこかでは、自分が第三者に倒されることを望んでいたのかもしれない。
上記の通り3度目の挫折、そしてウタの真の愛を見たことで完全に改心し、憑き物が落ちたかのように優しい顔になり、子供たちに音楽を伝える伝道師に生まれ変わった。
トットムジカ
海の悪魔の力の片割れ。でかい。ウタウタの実のみが制御できる。まあ要するに、トットムジカが鉄人、ウタがリモコン、ゴードンが正太郎少年だと思えばよい。
シャンクス
ご存じロジャーの元下働きの現四皇。生まれてすぐに捨てられゴードンに助けられた(下記ロックスの項参照)がゆえに彼が優しい心を持っていたことを知っていたので、ウタを留学させに行った際に「トットムジカを利用するなんて馬鹿なことはやめろ」と説得しようとしたが、結局失敗してしまう。つまりシャンクスがエレドアを滅ぼしたというのは「遠因っちゃ遠因」くらいには正しい。
そのことを悔いて、「顔が立たない」ということで自らが責任を全部おっ被るという一番やるべきじゃない責任の取り方を取ってしまい、ウタを失望させてしまう。
トットムジカ復活後は過ちを繰り返させないために海賊団を率いて現れ、トットムジカを挟んでルフィたちと共闘。無事にウタとも和解を果たした。
ヤソップ
赤髪海賊団の狙撃手。見聞色の覇気で島越しにウソップと通信役を担った。要するに、まだルフィとシャンクスを再開させないための引き延ばし装置である。
トラファルガー・ロー
一味のアッシー君。
ブルーノ
一味のアッシー君その2。
ロックス・D・ジーベック
本作のある意味では黒幕と言える、世界最大の犯罪組織『ロックス海賊団』を率いていた伝説の男。本編に先駆ける形での登場なので声(加工されまくっており、声優はシークレットとなっている)とシルエットのみだが、凄まじいインパクトを残した。
乞食同然だったゴードンを拾い海賊に仕立て上げた張本人であり、極悪人にも慕われる度量の広さとカリスマ性を有していた。「世界を手にすれば永遠に平和が手に入る」と常日頃から嘯いていたらしく、青年時代のゴードンにとってはその言葉が救いと同時に呪いとなって残ることとなる。
なお、本作の設定では赤ちゃんだったシャンクスをゴッドバレー事件から救助して生き別れの兄のロジャーに引き渡したのはゴードンという事になっているが、正史かどうかは不明。

映画の小ネタ[編集]

  • 中盤でゴードンの言いなりになっていたウタがルフィの麦わら帽子を奪い、「海賊やめなよ」「こんなものは要らない」とナイフで突き刺すという衝撃的なシーンは、「大層なことを言っておきながらやっていることがバギー=道化と変わらない」という隠喩に加え、前掲の『倒せ!海賊ギャンザック』に登場する悪役ギャンザックのオマージュでもある。
  • 話が全体的に2017年のアニメ『SSSS.GRIDMAN』に似ており、ウタ=新条アカネ、ゴードン=アレクシス、ルフィ=アンチ(グリッドナイト)、トットムジカ=ゼッガー、シャンクス=グリッドマンとすると大まかなあらすじは説明できるが、参考にしたかどうかは不明。

反響[編集]

誰よりも優しい希望を持ち、その深い愛故に苦悩した「天使」ウタと、誰よりも深く絶望し、その深い憎しみ故に悲しき暴力に走った「悪魔」ゴードンの対比、そしてウタの2人の父親とのを描いた本作は、封切りと同時に凄まじい人気を博し、なんと180億円という『ワンピ』史上最大のヒットを成し遂げた。一見キバツに見えて、実は「ルフィが敵と戦い、打ちのめされても友情の力で立ち上がり、最後は改心させる」という、ジャンプ三大原則を具現化したような超王道ストーリーゆえに、視聴者もとっつきやすかったと思われる。

こうしてウタは銀幕を飛び出して現実世界でもVTuberとして一躍国民的スターとなり、遂には紅白歌合戦にも出場する。ようやく目の下の傷が癒えてきた尾田ッチも安堵することとなった。が、今後これ以上人気が出てまた市長になったウタが再登場するかと言われれば、声担当の名塚氏はともかく、歌担当のAdoちゃんが「それだけはやめて~~~!! もうこれ以上私の黒r…じゃない、ノドの限界を超えた収録をさせないで~~~!!」と泣いて懇願したため、その望みは薄いかと思われる。

まさしくウタは彗星のごとく現れ、彗星のごとく去っていったヒーローといえる。あ、半分赤いから1.5倍の早さか(笑)。

余談[編集]

尾田ッチがウタのデザインを相当気に入ったのか、娘さんが怒らない程度にオマージュしたキャラとして、Dr.ペガバンクの端末に似たキャラ(リリス、アトラス)が登場している。

なお、Adoちゃんの名前を、逆から綴るとOdaに…

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死亡確認

ごめんなさい。ごめんなさい。
この時代ではお伝えできない事実が含まれていたため、投稿者は消去されました。

脚注[編集]

  1. ^ 2019年の『STAMPEDE』には『FILM』の名が関せられていないが、便宜上ここでは4作目とする。
  2. ^ 何ならアニオリやゲームをやるたびに、インペルダウンLV6から脱獄した伝説のジジイを描かせている。
  3. ^ マキノさんが抱えてる赤ちゃん。多分シャンクスの子である。
  4. ^ これに近い試みは『STRONG WORLD』(ルフィとナミの視点分割による疑似的なW主人公制)などで行われている
  5. ^ いうなればゴードンは設定年齢19歳蟹座のB型やシャルル、ウタは劉鳳やスザク、ルフィはカズマやルルーシュというわけ。
  6. ^ おそらく『ワンピ』のフランキーの過去回想でトムさんが言ったセリフが元であろう。Adoちゃんもよく読み込んでいるものだ。ところで兵器ってなんだ
  7. ^ 本作はワノ国執筆中に製作されたので、当時尾田ッチもビッグ・マムが地面の底に沈んじゃうなどという展開は考えていなかったのである。したがって本作は原作とはワノ国後半あたりから分岐したパラレルということになる。書いてさぞ「しまった」と思った事であろう。
  8. ^ エースが死んでいることを踏まえたセリフ。
  9. ^ 説明するまでもないが、アーロン編のセルフパロディである。
  10. ^ 54巻でルフィが天竜人を称した言いぐさと奇しくも同じである。
  11. ^ したがって、マキノさんも存在は知っていた。奥さんが何者かは五老星のセリフで少しだけ触れられるのみ。
  12. ^ 仏教に登場する天竜八部衆の1つで音楽の

最後に[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]

この項目「ONE PIECE FILM RED」は、嘘です。よく近所の物知りおじさんが教えてくれた豆知識も大抵は嘘です。
アンサイクロペディアを真に受けてはいけないのです。大事なのは、ジョークを笑い飛ばす心の広さです。