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PMBOK3:プロジェクトとは何か?

PMBOK3からの気づき。ここでは、「プロジェクトとは何か?」についてまとめる[1.2]

プロジェクトとは何か? ズバリ有期性と独自性こそがプロジェクトの特徴だという。定常業務とは異なり、プロジェクトとは

  始まりと終わりがある
  特別な成果物やサービスを作り出すことが目的

が特徴的。期限がない仕事(定期的な作業)や、同じことの繰り返しはプロジェクトでないというわけだ。「一期、二期」や「バージョン1、2」と作業名に付けることでプロジェクトの「ふり」をする政官テクニックは重要かも、恒常的に予算取れるからねッ。

ここでは、これとは別に、

  Progressive Elaboration(段階的詳細化)

に着目したい。段階を踏んでスコープが変化する、という意味だろう。つまり、詳細化だけでなく、実質的な変更も含まれる。

仕様書を例に挙げる。計画フェーズではざっくり仕様しかないが、中身を詰めていくに従って前提条件や提供内容を詳細化していく。ご丁寧にも「スコープ管理を注意深く行い、スコープクリープを引き起こさないように」とあるがあたりまえだ。そのあたりまえができないから苦労する。スコープクリープとは、管理されていないプロジェクトスコープの変更。問題はスコープに変化が発生することじゃなくって、それが管理されていないこと。プロジェクトに変化はつきもの、変化を受け入れること

「段階的変化」はプロジェクトが目的としていることに着目すると分かりやすいかも。大目標→中目標という順だね。段階を踏んでスコープの向きを変える。経済開発の例。

ある地域の生活水準を向上させるプロジェクトがあるとしよう。最初は「最貧層500世帯に水と食料を供給する」だろうが、その次は「農地やマーケットを作り出す」ことが目的となる。

また、プロジェクトと通常業務は別に相反したりはしない。重なるところもあるよ、という。

  人により遂行される
  限られたりソース内で構成される(ヒト・モノ・カネ・トキ)
  PDCAされる

最後のPDCAにはハッとさせられた。シゴトのイロハ、PDCAはプロジェクトだろうと通常業務だろうと一緒。PMBOK3には言及されていないが、プロジェクトとは変化を前提としたシゴト。納期とアウトプットと予算が決まった前提で、途中で発生した変化(変更じゃない)をいかに取り込むか、そして取り込むことで差別化された製品・サービスを作り出す一連のシゴトがプロジェクトだと思う。

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