Wolfgang Reisinger / Refusion
Label: Universal Music Austria
Rec. Date: Sept. 2004
Personnel: David Liebman (ss, ts, fl), Marc Ducret (g), Matthew Garrison (el-b), Jean Paul Celea (ac-b), Wolfgang Mitterer (electoronics, kyb), Wolfgang Reisinger (ds, orchestral percussion)
1. Play Up
2. Urgence
3. Silence
4. For Dave
5. Off and Off
6. Refusion
7. Pastorale
8. Don't Touch It
ピアノトリオ~サックストリオときましたが、今回は少し変化球で、サックス、ギター、キーボード、アコースティックとエレクトリックの2本のベースにドラムという編成のアルバムです。
メンバーの生年と出身国はDavid Liebman(1946、アメリカ)、Marc Ducret(1957、フランス)、Matthew Garrrison(1970、アメリカ)、Jean Paul Celea(1951、フランス)、Wolfgang Mitterer(1958、オーストリア)、Wolfgang Reisinger(1955、オーストリア)。このように、アメリカ・フランス・オーストリアが二人ずつという3カ国混成メンバーになっています。
ここで少々寄り道をさせていただきますと・・・
私のいささか偏ったCDコレクションで最も枚数が多いのはDavid Liebmanの参加アルバム(リーダーとサイドメンの合計)で200枚強あります。お粗末なLPコレクションを合算してもMilesやStan Getzなんかをダントツでリードしています。こういう偏った好みの持ち主が書いているブログですので、どうか寛大なお気持ちでご覧いただければと存じます。
このアルバムに話を戻します。
メンバーについて少々。これまた大贔屓のMarc DucretとDavid Liebmanの唯一の共演アルバムです。またリーダーのWolfgang Reisingerは、2001年録音のLiebmanのリーダーアルバム"Ghosts"(これも良かった)に参加していたドラマーです。
さて演奏ですが、冒頭からいきなり不穏な空気が支配し、世間一般からすると「フリージャズ」に分類されるようなサウンドです。ただし全編を通して完全カオスには突入せず、基本的にリズムはキープされ、二人のWolfgang氏が操る様々な効果音も効いていて、安心して聴ける言わば「楽しい」フリージャズになっています。何よりもDavid LiebmanとMarc Ducretのカラミが聴けるのですから、ファン(この二人とも贔屓という好き者が世間にどのくらいいるのでしょうか?)にとってはたまりません。4曲目はまるで1970年代エレクトリック・マイルスのサウンドで、Liebmanのブチ切れのソプラノとMarc Ducretの変態ソロが炸裂します。このあともタイトルチューンの6、終曲の8など熱々の演奏が続きます。
ライナーノーツに写真が掲載されていますが、多彩で刺激的なサウンドは、まさにこの写真そのものといった感じです。
Rec. Date: Sept. 2004
Personnel: David Liebman (ss, ts, fl), Marc Ducret (g), Matthew Garrison (el-b), Jean Paul Celea (ac-b), Wolfgang Mitterer (electoronics, kyb), Wolfgang Reisinger (ds, orchestral percussion)
1. Play Up
2. Urgence
3. Silence
4. For Dave
5. Off and Off
6. Refusion
7. Pastorale
8. Don't Touch It
ピアノトリオ~サックストリオときましたが、今回は少し変化球で、サックス、ギター、キーボード、アコースティックとエレクトリックの2本のベースにドラムという編成のアルバムです。
メンバーの生年と出身国はDavid Liebman(1946、アメリカ)、Marc Ducret(1957、フランス)、Matthew Garrrison(1970、アメリカ)、Jean Paul Celea(1951、フランス)、Wolfgang Mitterer(1958、オーストリア)、Wolfgang Reisinger(1955、オーストリア)。このように、アメリカ・フランス・オーストリアが二人ずつという3カ国混成メンバーになっています。
ここで少々寄り道をさせていただきますと・・・
私のいささか偏ったCDコレクションで最も枚数が多いのはDavid Liebmanの参加アルバム(リーダーとサイドメンの合計)で200枚強あります。お粗末なLPコレクションを合算してもMilesやStan Getzなんかをダントツでリードしています。こういう偏った好みの持ち主が書いているブログですので、どうか寛大なお気持ちでご覧いただければと存じます。
このアルバムに話を戻します。
メンバーについて少々。これまた大贔屓のMarc DucretとDavid Liebmanの唯一の共演アルバムです。またリーダーのWolfgang Reisingerは、2001年録音のLiebmanのリーダーアルバム"Ghosts"(これも良かった)に参加していたドラマーです。
さて演奏ですが、冒頭からいきなり不穏な空気が支配し、世間一般からすると「フリージャズ」に分類されるようなサウンドです。ただし全編を通して完全カオスには突入せず、基本的にリズムはキープされ、二人のWolfgang氏が操る様々な効果音も効いていて、安心して聴ける言わば「楽しい」フリージャズになっています。何よりもDavid LiebmanとMarc Ducretのカラミが聴けるのですから、ファン(この二人とも贔屓という好き者が世間にどのくらいいるのでしょうか?)にとってはたまりません。4曲目はまるで1970年代エレクトリック・マイルスのサウンドで、Liebmanのブチ切れのソプラノとMarc Ducretの変態ソロが炸裂します。このあともタイトルチューンの6、終曲の8など熱々の演奏が続きます。
ライナーノーツに写真が掲載されていますが、多彩で刺激的なサウンドは、まさにこの写真そのものといった感じです。