我が家ではお祝い事は該当者が強く主張しない限りは全くやらないのが普通でしたが、 今年は父の死というスルーできぬビッグイベントがあり、母がさすがに落ち込んでました。 そこで母の日に、当日は母が終日外出で夕食は私一人で近場で食べることになったので、 外食を止めて大盛りカップメンにし、浮いた予算でカーネーションを買うことにしました。 花束の予算は無いので数本だけで、赤と薄緑(黄色も欲しかったけど無かった)を 選びましたが、帰り道、黄色い野菊が刈られて道の脇に積まれているのを見つけたので、 これ幸いと拾ってきました。なんでもその黄色い花は外来種で、(御用)学者集団が 撲滅を推奨してるそうですが、別に毒でもなく、単に学問的意味だけで刈り取るのは ナンセンスだけど、これ幸いと公は刈り取る予算を計上してるんだろうなぁ…。('A`)
かくして、別の花が混じったけど赤・緑・黄色とカラフルになった花束(笑)を花瓶に生け、 ダイニングのキッチンに置いていたところ、夜、帰ってきた母がこの上なく喜んでくれて、 小さな親孝行ができたのでした。
何事もバランスと調和を重んじる私(笑)としては「母の日を祝ったからには父の日も」と なりますが、もう父はいません。「孝行をしたいときには親は無し」の格言そのままで、 昔の人の教えが重くのしかかりますが、ここは一つ前向きに考えようと、 私が幼少時期に父が東京出張の度に買ってきてくれたミニカーの中で、 父もよく憶えていて、ここでも紹介したシュコーのビッグスケールBMWの フォーミュラーカーを、遺骨が置かれている祭壇に備えることにしました。 父からもらったミニカーの王様として、子供としては大事に扱い損傷も少ないこのクルマ、 最近、NETで調べたところ、同じ規格のミニカーが他にも出ていることが解り、 お供えが一つだけでは寂しいので、そのシリーズのどれかを手に入れてやろうと したんですが、40年以上前のドイツからの輸入品だけに国内ではミニカー屋の在庫は 見あたらず、ヤフオクでも年に数回出る程度…。eBayでやっと20個程見つけましたが、 箱付き美品では5万円のお値段! (゚ロ゚ノ)ノ!! これでは手も足も無理で舌しか出ませんが、程度が普通の中古なら数年円程度でみつかり、 こっちなら海外からの送料等を加えても何とかなりそうだと、いくつか入札した結果、 落札できたのが、こちらのアメリカから出品されていたロータス33で、
ちょうど父の四十九日の朝が入札締切だったので、落札を確信してたブツです(笑)。 その後の経過も順当で、売り主が3日程でセカイモン流通センターに送ってくれ (これはアメリカでは異例の早さで、普通は10日以上はかかる)、センター内で一週間程 行方不明でしたがこれはいつものこと(人手不足で配達物をすぐには検品できてない)で、 結局二週間で手元に届きました。この一週間のロスを無くせばセカイモンの評価も もっと上がるだろうけど「落札価格の15%または500円」の手数料ではコスト的に これ以上人手は割けないんだろうなぁ…。
このロータス、実際に届いてみると、ボディ前にはカケがあるし、ハンドルは折れて紛失、 シートもどっかに飛んでたんで、元のページの小さい写真を拡大しよくよく見ると、 たしかにそのダメージは写ってましたが、説明文には一切その辺はありません(苦笑)。
Very used but otherwise working wind up lotus, probably from late 1960's only one owner. とても使い込まれてるがゼンマイは効くロータスで、たぶん1960年代末のワンオーナー品
説明たったこれだけなんだもんなぁ…。┐(´ー`)┌ 黄色いラインがハゲチョロケなのは 解ってたから気にしませんが、これじゃはっきり言って、元から持ってるBMWの方が 程度いいけれど補修できそうなので諦めて、レストアしたのがこちらです。
オヤクソクのデータ的なものは、
全長21.5cm、シャーシとサスペンションは金属製でボディ上部はプラ製、ホイールは着脱可能で 前輪はハンドル連動、壊れてないゼンマイを巻くと中央の弾み車と後輪が連動して走り出すのは 先のBMWと同じですが、こちらのシャーシにはなぜか馬力等のデータは刻まれてません…。 状態は良くなかったけどメッキが生きてたのは、アメリカの乾燥した空気のおかげかも?
しかしこのオモチャをハンドルがぶっ飛んだり、ボディ前部が割れたりするほど走らせて遊んだとは さすがアメリカ人のガキで(笑)、メリケンなオオザッパさでも、それだけ勢いを付けて走らせられる 空間があるという点でも、狭い島国のガキでは太刀打ちできませんわ!(°∀° )
ロータス“クライマックス”33は1960年代後半に活躍のF1カーで、1966年の映画『グランプリ』でも 主役級ではありませんが激走する姿が見られます(上写真、右端)。
シュコーの1/16フォーミュラシリーズには9種類の車種があり、モノによっては 動力がゼンマイのとダイナモ(昔懐かしいレバーを手回しするゼネコン)のとが用意されているようで、 さらにゼッケンナンバー違いやボディーカラー違いも有るうえに、完成品が普通ですが キットフォームでも発売された車種すら有り、バリエーションを重視する人には オサイフにも場所的にもツライ商品と言わざるを得ません(苦笑)。 私はバリエ無視派なので気にせずにどれか1つあればいいんですが、 BMWがシルバーのドイツナショナルカラー&ゼッケン6番なので、 ロータスは英国のナショナルカラーのグリーン&ゼッケン1番のコレにした訳です。
2台並べてみるとコレクター心がムラムラと涌いてきて、同規格のミニカーを あと1台は欲しいところで、日本人としてはホンダのも加えたいですが、 残念ながらラインナップにはありません…。
こうして、ピカピカという訳にはいかないけど、横のBMWと同じ程度にはレストアできた この2台を祭壇にしばらく供えることになったんですが、最初はいぶかしんでいた母も、 由来を話すと気に入ってくれて、父の日以降も居間の一角にある飾り棚に飾ると言い出しました。 これは、どこの家にもある高級食器やちょっとした人形を置いてあるガラスケースですが、 正直、自分の部屋にはこんな大きいミニカーは飾る場所が無かったのでラッキーで、 今後、そのケースを少しずつ浸食してやろうかと秘かに思ったりもしてます。(°∀° )
テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用
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