クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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デンソー

ダイハツの軽商用に採用された第二世代のステレオカメラはデンソー製

衝突回避支援ブレーキ機能の対応速度向上、夜間の歩行者検知、先行二輪車に対する衝突回避支援、道路標識の認識支援、ガードレールや側壁検知による車線や路線の逸脱警報などを実現

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2021年12月、ダイハツの軽商用モデル「ハイゼットカーゴ」、「アトレー」がフルモデルチェンジ。合わせて「ハイゼットトラック」も商品改良を実施しております。

共通する変更として縦置きCVTの採用などが目立っていますが、先進安全装備・高度運転支援システムを支えるセンサーデバイスたる、ステレオカメラも第二世代になっているのは意外な進化ポイント。コストが重視される商用車であれば、こうした先進技術については乗用系で実績のあるセンサーを使うことが多いのですが、コスト含めてメリットがあることが第二世代ステレオカメラの採用につながったというところでしょうか。

そんなステレオカメラのサプライヤーは従来通りにトヨタ系のデンソー。同社のニュースリリースは単なる報道向けというよりは、開発者インタビューも含めた読み物となっていて、読み応えのあるもので必見です。

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デンソーは電動化時代のキーテクノロジーとなるSiCパワー半導体を量産化

トヨタの燃料電池自動車「MIRAI」向けに量産開始。
SiC専用ブランド「REVOSIC」で世界にアピール

revosiclogo
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苦節10年といいますが、拙ブログ的にいうと2008年あたりから気にしてきていた車載用SiC半導体がついに量産開始との発表あり。簡単にいうと電力損失を大幅に低減できる半導体であって、つまり電動車両においては航続距離だったり、ハイブリッドでいえば燃費を伸ばす効果が期待できる次世代半導体。ずいぶん前から各社が開発してきたことは知られていて、すでにホンダのクラリティFCにはSiC半導体が搭載されている(量産モデルとして世界初)のは知られていましたが、このたび日本のメガサプライヤーであるデンソーがSiC半導体の量産化を始めたとの発表があったのでした。



車載用SiCダイオードについては、すでに燃料電池バス「TOYOTA SORA」に採用実績あり(2018年)ということですが、新たに車載用SiCトランジスタも開発したことで、デンソーとしては初めてSiCトランジスタとSiCダイオードの両方が量産車に搭載されるというのが価値あるニュースといったところでしょうか。

個人的には数年前から各種イベントで公開されるデンソーのSiC半導体の進捗状況をウォッチしてきたのもあって感無量であります(ちょっと大袈裟)



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レクサス初のBEV「UX300e」の手堅すぎるバッテリーデザイン

バッテリーパックを遮音壁として利用するというレクサスらしい電気自動車。バッテリー総電力量は54.3kWh、モーター出力は204kW&300Nm、航続距離は400kmと発表
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レクサス初、トヨタとしても新世代テクノロジーに基づく電気自動車(BEV)であるレクサスUX300eが広州モーターショーにて世界初公開されております。 透視図からもわかるようにリチウムイオン電池を床下に配置、駆動モーターはフロントベイに置くというFWD。このあたりのパッケージはBEVとしてはオーソドックスなもので、手堅くいったなあというのが第一印象。パドル操作による回生ブレーキの強弱コントロール、スマートフォンとの連携といった要素は、すでに他社の電動車両では実装されているもので、こちらも新鮮さは感じないものの、求められる機能は押さえておこうという狙いが見て取れるという印象。企業としては新しいことへチャレンジしているのでしょうが、BEVという商品の中ではけっして新しさを感じさせないのはトヨタ(レクサス)らしいともいえますが、こうしたアプローチがどのように評価されるのかは気になるところであります。


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もっともリアリティのあるコンセプトカーはスズキ・ハスラーで決まり #東京モーターショー2019

新型ハスラー、「コンセプト」と名前につくが、ほぼ市販状態なのは間違いなし!
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東京モーターショー2019のスズキブースの主役はこのクルマでしょう。

市販するとは明言していなかったものの、スズキのハスラーコンセプトは市販状態をそのまま持ってきたといえる存在でした。ステージ上だけでなく平置きで何台も置かれ、ペタペタと触ることや座ることもできたのですから。もはや隠す気なし、といったところ。

注目は全車速対応ACCを搭載するという点で、センサーにはステレオカメラを使っております。ステレオカメラの軽自動車向けACCといえばダイハツ・タントがすでに採用しておりますが、タントのカメラユニットと同じものを使っているかどうかは気になるところ。たしか、タントはデンソー製で、スズキは日立オートモティブ製のステレオカメラを使っていたと記憶しておりますが……。




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EVのつぎはFCVがトレンドをメガサプライヤーが示す #東京モーターショー2019

ボッシュは電動エアコンプレッサーを日本初公開、デンソーはプレスカンファレンスでFCへの注力を宣言
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こちらの画像、何を撮ったものかわかるでしょうか。四角い箱にあたかもターボチャージャーの吸気側(コンプレッサー側)がくっついているように見えるユニットの正体は、電動エアコンプレッサー。

このユニットが展示されていたのは東京モーターショーにおけるボッシュのブースで、その役割は燃料電池(FC)に酸素を送り込むこと。しかも、このユニットの紹介は同社のプレスリリースの最初に記されているのでした。つまり、ボッシュはFCの将来性について評価しているということ。

いまやBEV(バッテリーEV)が次世代車の中心という状況で、FCV(燃料電池車)の時代は来ないという認識もあるかもしれませんが、ゼロエミッションであったり、カーボンニュートラルを目指す中で、またパリ協定で定めたCO2排出量制限を実現するためにはBEV一辺倒ではカバーできない部分もあるわけで、FCの必要性を感じているということでしょう。

自動車メーカーよりも業界トレンドには影響力のあるメガサプライヤー「ボッシュ」が、こうした意思をモーターショー展示で見せるというのは、そうした理解をしていいのだろうとは思うわけです。

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量産へのカウントダウン? DENSOのSiC半導体を使ったインバータがお披露目

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人とくるまのテクノロジー展、記憶の範囲でいえば直近10年以上は足を運んでいるはずで、そうなると”ある技術”が、毎年のようにアップデートされてきている様を見ていることもあるのですが、そうしたひとつがデンソーブースのSiC半導体。これまでウエハのカタチでの展示が続いていましたが、2018年はついに製品(インバータのプロトタイプ)へと進化していたのでありました。2014年にトヨタが発表したSiC(シリコンカーバイド)半導体が徐々にカタチになってきた、というところでしょうか。

それにしても、各社が開発しているであろうロスの少ないSiC半導体ですが、今回の展示を見る限りトヨタグループがリードしているようで、電動化時代へのアドバンテージとして着々と歩を進めていると理解しておいてよさそうです。
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試作品として展示されていた両面直接冷却の2in1パワーモジュールの効率も気になるところ。当面はインバーターの冷却性能が、性能差を生み出すキーテクノロジーとなりそうなのでした……。
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精進します。
  




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