シトロエンの超小型電動モビリティ「アミ」は合理的な設計がフランス車を実感させます

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先日、ヴァレオの手掛けた小さなBEV(電気自動車)2台に試乗する機会がありました。ヴァレオというのはフランスに本社を置くメガサプライヤーで、いわゆるCASE革命についていえばA(オートノマス=自動運転)に重要なLIDARのようなセンサーで世界一の実績を積み重ねている有力サプライヤー。もちろんE(エレクトリック=電動化)においても様々なソリューションを提供しているのでした。

そんなヴァレオの特徴といえるのが48Vの低電圧・電動ユニットに注力していること。低電圧ゆえの安全対策におけるハードルの低さ、コストを下げられるというメリットを推しているサプライヤーの最右翼であります。





そのあたりのアレコレについては、リンクを貼ったコラムのほうでお読みいただくとして、ここではヴァレオの作った48Vライトシティーカーのディテールをクローズアップしていきたいと思う次第。まずは、その走りっぷりをご確認ください。48Vという低電圧とは思えない鋭い加速を見せてくれたのでした。




リンク先のコラムでも触れているように、ヴァレオの作った超小型電動車のベースとなったのは、日本のラストワンマイルを支えるインフラ的存在の軽トラ「スズキ・キャリイ」と、フランスでは14歳以上が無免許で乗れるという「シトロエン・アミ」 の2台。

アミについては、なかなか見かけることがない超小型モビリティですから、思わずディテールに迫った撮影もしていたのでした。いくつか紹介させていただきます。

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外観の特徴は前後左右が対象になっている点。ボディパネルを無駄なく使って車体を作ることでコストダウンを実現しているというわけです。そのため左右でドアの開き方が逆になるのもご愛敬といったところ。シトロエンというブランドだからポジティブに感じられるのかもしれません。

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電気自動車ですから走行するには外部充電が必須。車体からケーブルを引き出して、いわゆる普通のコンセントに刺すだけで充電できるという仕様となっています。専用コンセントを用意しなくていいので、これなら普及しやすいかもというのが第一印象。ケーブルをコンセントにつないだ状態でちゃんとドアが閉められるようにガイドが用意されているのも確認できました。

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軽量ボディですが14インチのスチールホイールいっぱいにブレーキが収まっているのは、負圧ブースター・レス仕様だからでしょうか。タイヤは155/65R14と日本では軽自動車ではよく見かけるサイズ。試乗した印象ではエアを張り気味にしてフリクションを減らしていくとキビキビ感も増しそうな気もしましたが、さて?

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精進します。
  




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