人間の成長ドライバーについて
人間の成長ドライバーについて
「サピエンス全史」の下巻を読み進めている。
その中で、非常に印象的な問いがあった。
それは、中世から近代にかけて、なぜ西洋ヨーロッパが大きな飛躍を遂げることができたのか?という問いである。
その答えは、「無知の知」であるというのが答えだ。
つまり、知らないことを知るという意味である。
近代以前の人々は、意外にも「神」という存在の定義によって、世の中のすべてを規定していた。故に、知らないということはなかった。
しかし、西洋ヨーロッパは、宗教の影響力があまりにも強かったことで、そのアンチテーゼとなる考えが台頭したことが大きい。
これが、啓蒙主義と呼ばれるものであり、「無知の知」である。
身近なものから未知のものまで、決めつけることをせず、なぜ?という探求心から知を求める姿勢こそ、成長における最大のドライバーとなったのだ。
そして、それは現代でも通用する考え方だと思う。