「お金と時間と気力」のバランス
「お金と時間と気力」のバランス
- 若い頃は、時間はあるがお金がない
- 中年になると、時間はないがお金をすこしある
- 高齢になると、時間もお金もあるが気力がない
僕が働いているいわゆる日系の大企業では、社会人の期間はわき目もふらずに仕事に邁進し、定年に向けてお金を貯えるが、その後、多くの多くの時間とお金があるにも関わらず、燃え尽き症候群のごとく何の気力もなくなってしまう人が、本当に多いように思う。
本人は幸せであればそれで全く問題ないのだが、僕はその光景をうらやましいとは決して思うことができない。
まず、捨てなければいけないのは、老後に向けての資金確保を必要以上に重んじることだ。
無計画にいま使うことができるお金を貯金に回すのではなく、自分が老後に最低限必要な金額を計算した上で、月々の積み立てを行うべきだろう。
また、老後の最も大きなリスクは健康に関するものだ。
それがわかっているのに、その貯金を行う為に、「今の自分」を犠牲にしてがむしゃらな働き方をするというのは、あまりに非合理ではないだろうか。
「今の自分」を労わって健康的な生活を継続することこそ、健康リスクを避ける最大の方法であり、最もコストのかからない方法だと言える。
つまり、僕が言いたいことは、気力が充実しているうちに、もっとお金を使うべきだと言うことだ。この「お金を使う」表現は、年収には関係ないと思っている。
自分にとって「使った」という感覚を持つことが大切だ。
その感覚があれば、買ったモノやコトに意味が生まれ、気力につながる。
あと、社会人にとっては「時間」はつくるものだ。
口癖のように「時間がない」という人がいるが、それは正しい自己認識ができていない証拠だ。しっかりと自分の生活を見つめ直していけば、必ずそこに時間はある。
人生は長いようで短い。そして、時は戻せない。
今やりたいと思うことは、それ自体が価値あることだということを忘れず、日々を過ごしたい。