仕事における「想像力」と「創造力」の違いについて。
仕事における「想像力」と「創造力」の違いについて。
「仕事がデキる人」
と言われる人に共通することは何だろう?
こんなことを考えて、これまで一緒に働いてきた上司や先輩のことを振り返りました。
そして、それは「想像力のある人」と「創造力のある人」である。
という、2つのタイプの人が存在するという結論に至りました。
この2つのタイプの人は、言葉にするとかなり似ていますが、実際のビジネスの現場においては、対極とも言える存在かもしれません。
- 「想像力のある人」⇒「優等生タイプ」
- 「創造力のある人」⇒「異端児タイプ」
そんな表現ができると思います。
両者は、考え方や行動にどんな違いがあるのか?について、今回の記事では考察していきたいと思います。
「想像力がある人」とは?
過去の経験や知識を、様々な場面で応用できる人です。
例えば、
- 計画の抜け漏れに気づく。
- トラブルが発生した時に瞬時に対処できる。
- 会社や上司に刺さるポイントを押さえている。
つまり、「あるべき姿」を解像度高く想像できているので、現状において足りない部分を補完し、無駄な部分をそぎ落として、適切な形に仕上げることができるということです。
部下として持つには、最高の人材と言えるかもしれません。
一方、このタイプの人が苦手とすることもあると思います。
それは、会社や業界の常識の枠を越えたところまで、想像を巡らせることです。
ある一定の決まった範囲内では、強烈に能力を発揮しますが、自らのインプットが足りていない未知の領域に関しては、尻込みしてしまう傾向があると思っています。
「創造力がある人」とは?
過去の常識や慣習に捉われないで、新しいことを生み出せる人です。
例えば、
- 新規事業の立ち上げ
- 全く異業種とのコラボレーション
- 自分でチームを作ってしまう
つまり、会社の売上や利益とは関係なく、自分が「面白そう」「楽しそう」という好奇心に駆動されて動くタイプだと言えます。
ビジネスにおいて「圧倒的な成功」をするのは、このタイプだと思いますが、一方で敵が多いことも事実です。
同調圧力が強い日本企業の中で、周りと足並みを揃えずに独自の道を歩むことは、「異端児」や「変わり者」という捉えられ方をされてしまいます。
せっかく素晴らしいアイデアを持っていたのに、周囲からの圧力で潰されてしまった「創造力」の高い先輩や後輩を何人も見てきました。
どちらの「力」に価値があるのか?
既存のビジネスモデルが崩壊して、先が見えないこれからのビジネス環境においては、「創造力」の方が圧倒的に大切であると感じています。
今現在のビジネスシーンで活躍する人も、多くがこのタイプであると感じます。
- 前澤友作さん⇒ファッションECプラットフォーム
- 前田裕二さん⇒オンラインライブ
- キングコング西野さん⇒オンラインサロン
いずれも「創造力」を発揮して、0⇒1のビジネスモデルを作っていると言えます。
これまでの時代は、「想像力」を使った1⇒10のビジネスモデルが主流だったと言えますが、もはや「10」の段階までいってしまったビジネスは「11」も「12」もあまり違いがわからない同質化が進んでいます。
つまり、「10」であることも価値が急激に落ちているのです。
それよりも、誰もみたことのない「1」が価値を持つようになってきているのは、自然な流れではないでしょうか。
これから僕らはどう行動していくべきか。
「創造力」はアウトプットの量に比例し、
「想像力」はインプットの量に比例すると思っています。
当然、何もないところからアウトプットはできません。
そこで大切な考え方は、インプット偏重で型にはまっていくのではなく、「1」をインプットしたら、「10」をアウトプットするという習慣付けをすることだと思います。
1つの事象に対して、好奇心を持って様々な視点を持って考えを巡らせることが、「創造力」を高める為の第1歩だと感じます。
そんなことを意識しながら、今日もアウトプットしていきたいと思います。