【北野唯我】『内定者への手紙』から学ぶビジネスマンが最短で成長する為の3つの法則。
【北野唯我】『内定者への手紙』から学ぶビジネスマンが最短で成長する為の3つの法則。
「北野唯我氏」
年間300冊以上のビジネス書を読んでいる僕にとっても、その考え方や展開される論理は、最も共感でき説得力があると感じている著者の一人です。
そんな北野氏の新作の著書は、自身が経営する会社の内定者へ向けたメッセージを、全10巻で構成される『内定者への手紙』というタイトルで書籍化したものです。
今回の記事では、その第1巻に当たる「仕事が遅い人」と呼ばれないために、10のチェックリストについて考察したいと思います。
この書籍は、これから社会人になる新入社員をターゲットにしたものですが、既に社会人として長年働いている僕のような立場の人間にとっても、「当たり前すぎて意識できていなかったこと」「知ってはいたけど忘れかけていた大切なこと」を改めて構造化して学び直すというきっかけを与えてくれる1冊でした。
前提となる考え方。
「いい会社に入りたいのか?いい会社をともに作りたいのか?」
書籍冒頭にある北野氏の内定者への問いは、「ビジネスマン」としての在り方に大きな示唆を与えてくれます。
一般的に考えられている「いい会社」とは、給料が高く、残業が少なく、福利厚生が整っている。などの条件があがってくると思います。
ですが、それだけが目標となっている人にとって「会社に入社すること」、「会社に属している状態」それそのものが、ゴールであることと同義です。
もちろん、それは条件の整った会社を否定しているわけではなく、会社側からすれば、「いい条件」を提示して高いスキルや能力を持った人に入社してもらうことは、ビジネスを継続させていく上で、必要なことの一つです。
しかし、その裏で本当に望まれているのは、「ともにいい会社を作ってくれる人」であると言えます。
「いい会社」にいるだけでなく、「いい会社を作れる人」は、自社としては絶対に手放したくない存在であり、また他の会社からすれば喉から手が出るほど欲しい存在です。
つまり、「いい会社を作りたい」というマインドから生まれる「いい会社を作れる」というスキルは、その人の市場価値にも直結すると言えます。
そして、「いい会社を作る」為には、最短で成果を上げ成長することが最も必要なことです。
最短で成果を上げ成長する為に必要なこと。
それは「スピード」と「タイミング」です。
スピードが大切な理由については、
「スピードは量にも質にも転換できる。」
という一言で説明ができます。
つまり、早いスピードで量をこなすことができる人は、ゆっくり丁寧に取り組んで質を高めることも出来る。という論理です。
ただし、「スピードが早い」というだけでは、抜け落ちている視点もあります。
それは、他者の視点です。
ビジネスにおいて、他者との関わりは必然です。
その関わりの中で、早く正確なレスポンスというのは、非常に強い武器となります。
例えば、翌日の正午までを締め切りに取引先と約束した書類の提出があったとします。
- 書類作成を30分でこなせるAさん
- 書類作成に2時間かかってしまうBさん
この二人がいたとします。
当然、Aさんの方が能力的には優秀に思えますが、仮にAさんは締め切りギリギリに提出。Bさんは前日の内に提出していた場合、どちらがビジネスマンとしては評価されるでしょうか。
恐らくBさんだと思います。
つまり、仕事においてはスピード同時にタイミングも大切な要素であることが言えます。
スピードとタイミングを制する為の3つの法則。
目標の法則
この法則のポイントは、「自分で目標を立てる能力」を持つことです。
他人に目標を立ててもらうことは簡単ですが、そこには自分の意思が存在しません。
自分はどうなりたいのか?何を目指したいのか?という問いに向きあいながら、見出した目標に対しては、達成に向けた熱量を注ぎ込むことができます。
一般的には、ベースとなる知識を得たり、プロセスを踏んだ上で、目標設定をするということがセオリーのように語られますが、北野氏の論理はその逆です。
そのような熱量の高い目標に向かうプロセスの中では、技術やスキルを身に付けることができます。
「目標→プロセス→知識」
「知識→プロセス→目標」
何事も先に目標を設定しておく癖をつける。
これが、第1の法則です。
分解の法則
この法則のポイントは、「目標に対するプロセスを細かく分解する」という点です。
いきなり、大きな目標に走り出そうとしても、どこに1歩を踏み出せばよいのかわかりません。そんな時に役立つ考え方が「分解」です。
例えば、野球で140キロの球を投げられるようになる。という目標を設定したとします。
まず第1段階の分解においては、
球速=筋力×筋力の出力率×投球フォームの効率性
という要素分解が可能です。
その中で、現状の自分に足りていない部分を照らし合わせ、例えば「筋力」であるとしたら、
肩or背中or下半身
とさらに分解していくことができます。
このような分解を行うことで、目標に対して具体的にすべきことが明確になります。
計測の法則
3つ目の法則のポイントは、「記憶」と「記録」を繰り返すことです。
行ったアクションに対する自分の「記憶」に対して、実際の所要時間や変化を計測して「記録」すること。
それによる効果は、自分の体感値を正確なものにするだけでなく、改善点が明確になるということです。
改善が必要であるという部分については、さらに分解をすることで、問題点をより明確にできる可能性があります。
まとめ
持つべきマインド
「いい会社を作りたい」
その為に意識すべきこと
スピードとタイミング
スピードとタイミングを制するには?
- 自分で目標を立てる
- 要素分解をする
- 測定と記録をして改善する