担任が子どもから会費集め 名古屋にある「謎の教育団体」の正体

名古屋市教育会の2023年度の決算報告書。会費の多くを、保護者で構成される賛助会員が賄い、支出の約3分の1が人件費に使われていることが分かる=川瀬慎一朗撮影
名古屋市教育会の2023年度の決算報告書。会費の多くを、保護者で構成される賛助会員が賄い、支出の約3分の1が人件費に使われていることが分かる=川瀬慎一朗撮影

 「名古屋市教育会」という知る人ぞ知る団体がある。学校で担任の先生が子どもたちから会費を集め、入会の勧誘もしている。「教育委員会だと思ってお金を払っていた」という保護者もいる。そもそも何をしている団体なのか。現役教員の一人は「校長の天下り組織だ」と憤る。【川瀬慎一朗】

 <主な内容>
・取材の始まりは一本の電話から
・支出の3分の1が事務局給与費
・現役教員「集金は本来の仕事ではない」
・便利な財布代わり
・名古屋市特有のルールか
市教委「活動は把握していない」

取材の始まりは一本の電話から

 今春、私のもとに、市立小学校に5年生の次男を通わせる知人女性から一本の電話があった。

 「名古屋市教育会って何? 教育委員会とは違うの?」

 この女性によると、毎年新学期が始まる際、子どもが通う学校から「教育会入会のお願い」と書かれたチラシが配布されるという。

 チラシでは会について「教育にかかわる団体と連携を保ち、幼児・児童・生徒のさまざまな…

この記事は有料記事です。

残り2548文字(全文2959文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();