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「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦さん 35周年秘話/上 時代が生んだヒーロー 「スタンド」無限の可能性

作者の荒木飛呂彦さん=梅村直承撮影
作者の荒木飛呂彦さん=梅村直承撮影

 累計発行部数が1億2000万部を超える人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」が、誕生から35周年を迎えた。1部から8部まで、世代を超えてファンに愛される「ジョジョ」。作者の荒木飛呂彦さん(61)が取材に応じ、ジョジョが生まれた経緯や「幽波紋(スタンド)」誕生の裏話、作品に隠されたテーマなど、とっておきのエピソードを語った。「荒木ワールド」を2回にわたり紹介する。

 東京都内のマンションの一室。資料が並ぶ書棚、年季の入った大きな作業机、隙間(すきま)には、オーディオセットがはめ込まれている。そこが「ジョジョ」ストーリーが紡がれる現場だ。

 「もう、古いですよ。ずっとここです。アトリエっぽくしたくないんですよね。画板も30年ぐらい使ってる」。てらいのない調子で荒木さんが表情を崩した。原則、平日の午前11時から午後11時まで、荒木さんはずっとジョジョを描いている。

 「ジョジョ」は、ジョジョとディオを巡るサーガ(家族一門の物語)だ。86年末からの連載は、主人公ジョナサン・ジョースターと強敵ディオの死闘から始まり、以後は両者の血族の数奇な運命が描かれる。「最初は編集部から不評だった。少年読者にはなじみにくいって」。主人公は、外国人。その設定がダメ出しされたのだ。

 「でも吸血鬼が出てくるし、日本人ってのはちょっと。それで親しみがわくように、頭文字をJでそろえることにしたんです。スティーブン・スピルバーグみたいにS・Sだと覚えやすいでしょう?」。いたずらっぽく笑って、荒木さんは続けた。

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