連載

特集ワイド

「人だかりがする」ニュースを目指して、読み応え十分の記事をラインアップ。

連載一覧

特集ワイド

夜の街で働く人々を支える薬局 「歌舞伎町の保健室」として コロナ下、感染や失業で募る不安

処方箋を持ってきた女性に薬の服用方法を説明するニュクス薬局の中沢宏昭さん(右)=東京都新宿区で7月、前田梨里子撮影
処方箋を持ってきた女性に薬の服用方法を説明するニュクス薬局の中沢宏昭さん(右)=東京都新宿区で7月、前田梨里子撮影

 新型コロナウイルスで「夜の街」はクラスター(感染者集団)の発生源として、たびたび矢面に立たされた。東京・新宿の歌舞伎町はその代表格だ。そんな街で働く人々を深夜営業で支える調剤薬局がある。「歌舞伎町の保健室」とも呼ばれる場所で、コロナ禍はどう映ったのだろうか。

 歌舞伎町のど真ん中にある「ニュクス薬局」。代表で管理薬剤師の中沢宏昭さん(43)が一人で切り盛りする。薬局名はギリシャ神話に登場する夜の女神ニュクスから取った。歌舞伎町という街の活動サイクルに合わせて午後8時~翌午前9時に営業してきた。週2日(日曜と月曜)の定休日と、年末年始の休み以外は、お盆やゴールデンウイーク期間中でも店を開ける。

 客の大半は20~30代の若者だ。処方箋はほとんどがうつや睡眠障害の薬で、市販薬は滋養強壮剤や二日酔い予防の薬などがよく売れる。客の8割が女性で、その多くがキャバクラや風俗店などに勤める。男性はホストやバーテンダーがほとんどだ。

 「中沢さーん、PCR検査キットってこれかなあ」。取材した7月上旬の午後9時ごろ、ホットパンツにサンダル姿の女性が来店した。20代で風俗店で働いているという。「どうしたの?」と中沢さんが聞くと、…

この記事は有料記事です。

残り2512文字(全文3022文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();