九州場所11日目の取組速報

白鵬、嘉風に寄り切られ初黒星 高安はカド番脱出

　大相撲九州場所１１日目（２２日・福岡国際センター）は、単独トップの横綱・白鵬が結びで関脇・嘉風に寄り切られ全勝がストップした。大関・高安は、逸ノ城を押し出して８勝目を挙げ、カド番を脱出。北勝富士は大関・豪栄道に初勝利、隠岐の海も輝を寄り切って２敗を守り、平幕２人が白鵬を１差で追う展開となった。

○嘉風－白鵬●

左で張って出た白鵬は、立ち合い不成立と思ったのか、急に力を抜いた状態に。嘉風は中に入ってそのまま攻めて寄り切った。白鵬は土俵下に落ちた後、しばらく戻らず納得していない様子。一時場内が騒然となったが、判定は覆らず嘉風のまま。白鵬に土がついた。嘉風6勝5敗、白鵬10勝1敗

●豪栄道－北勝富士○

北勝富士は豪栄道に攻められるもしぶとくしのぐ。攻めに転じた北勝富士はもろ差しから豪栄道を押し倒し。大関を破って2敗を守った。豪栄道7勝4敗、北勝富士9勝2敗

●逸ノ城－高安○

立ち合い、高安が右のかち上げで逸ノ城を起こすと突いてそのまま土俵の外へ押し出した。高安が一方的な相撲を見せて勝ち越しを決めた。逸ノ城7勝4敗、高安8勝3敗

○御嶽海－千代大龍●

御嶽海は千代大龍の左かち上げに右のかち上げで応戦。御嶽海が相手の引きに乗じて一気に攻めた。押し出しで御嶽海の勝ち。御嶽海7勝4敗、千代大龍4勝7敗

○琴奨菊－貴景勝●

互角の立ち合いから貴景勝が引く。ついていく琴奨菊。再び前に出た貴景勝の攻めをしのいだ琴奨菊は、左が入ると形勢逆転。じわりじわりと貴景勝を追い込み、寄り切った。琴奨菊3勝8敗、貴景勝7勝4敗

○栃煌山－阿武咲●

阿武咲の攻めに引いて動いて防戦一方の栃煌山。しかし、相手が前に出たところはたき込みで逆転した。土俵際、もつれたが軍配は栃煌山に。栃煌山2勝9敗、阿武咲4勝7敗

○玉鷲－荒鷲●

積極的に攻めるもまわしをとれない荒鷲。玉鷲は引いて体を入れ替えると押し出しで荒鷲を降し、勝ち越し決める。玉鷲8勝3敗、荒鷲7勝4敗

●松鳳山－宝富士○

松鳳山のもろ手突きに起こされた宝富士だったが、動く松鳳山を冷静に見て突き落とした。松鳳山3勝8敗、宝富士6勝5敗

○千代の国－大翔丸●

立ち合い、左で張って右かち上げの千代の国。ぶつかってからすかさず引いて大翔丸を降す。千代の国3勝8敗、大翔丸3勝8敗

●千代翔馬－魁聖○

千代翔馬が左下手をとると何度も投げを仕掛ける。しのいだ魁聖は土俵際、千代翔馬の投げを上手投げで打ち返した。千代翔馬5勝6敗、魁聖7勝4敗

○勢－栃ノ心●

低い当たりから右を深く差した勢に対して、栃ノ心は何もできず。勢がそのまま寄り切った。勢5勝6敗、栃ノ心6勝5敗

●安美錦－正代○

正代が左差しから前に出て攻める。安美錦にまわり込まれたが、最後は引き落としで仕留めた。安美錦7勝4敗、正代5勝6敗

○大奄美－千代丸●

体当たりから突っ張って攻める千代丸。土俵際、腹を使って出ようとしたところ大奄美に体を入れ替われて逆転されてしまう。寄り切って大奄美の勝ち。大奄美4勝7敗、千代丸4勝7敗

○遠藤－錦木●

両者低い姿勢の立ち合い。錦木に攻め込まれた遠藤だったが、まわり込んで残すと、がっちりとした左下手で寄り切った。遠藤が勝ち越し決める。遠藤8勝3敗、錦木5勝6敗

○琴勇輝－大栄翔●

立ち合い、琴勇輝はもろ手で突いて激しい突っ張り。迫力のある攻めを受け、大栄翔は右膝から崩れてしまう。押し倒しで琴勇輝の勝ち。琴勇輝6勝5敗、大栄翔4勝7敗

●碧山－朝乃山○

碧山が頭でぶつかって前に出る。朝乃山は受け止めてから左上手、碧山を押し返して寄り切った。碧山2勝5敗4休、朝乃山5勝6敗

○隠岐の海－輝●

かち上げていった隠岐の海。輝の突っ張りに下がらず、右の上手をとると頭をつけて寄り切り。隠岐の海の勝ち。隠岐の海9勝2敗、輝6勝5敗

○豪風－妙義龍●

立ち合い、豪風が妙義龍の右の張り手を受けながらもぶつかって相手を起こす。豪風が一気に攻めて、妙義龍を押し倒した。豪風4勝7敗、妙義龍6勝5敗

＜九州場所＞幕内の星取表

＜詳報＞９日目の取組

＜詳報＞10日目の取組

【取組表】

※表内の○…勝／●…負／□…不戦勝／■…不戦敗