卓球

ラケット補助剤、野放し 日本が危機感

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 【クアラルンプール田原和宏】卓球のラケットの反発力などを増幅させるとされる「ブースター」という補助剤を巡る問題で、解決の糸口が見いだせない。3日に当地であった国際卓球連盟(ITTF)理事会では日本提案の不正ラケット検査方法の導入案が反対多数で否決された。日本協会の木村興治副会長は「ITTFがルール違反の状態を受け入れている。卓球の信頼が失われることが怖い」と危機感を募らせる。

 卓球のラケットは木製部分の本体にラバーを接着剤で張り合わせる。ラバーはゴムとスポンジ部分から成るが、スポンジ部分に油脂状の溶剤(補助剤)を塗り、ラバーを膨張させることで反発力が高まり、回転や球速が増すという。

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