
犯罪捜査や行方不明者の捜索に協力する警察犬の出動件数が増加している。認知症などによる高齢者の行方不明事案が急増したのが主な原因で、2014年は全国で9329件と05年から34%増えた。一方、警察犬の数は減少しており、14年は1351頭と過去10年で最少となったが、財源や育成者不足から打開策は見つかっていない。活躍の場が増えながら、応じられないケースが出ることが懸念されている。【岩崎邦宏、宗岡敬介】
「認知症の高齢女性が行方不明」。昨年12月9日深夜、佐賀県神埼市、野田拓(ひらく)さん(68)の携帯電話が鳴った。野田さんは愛犬のシェパード、ナム(雄、8歳)を警察犬として育て、ペアで捜索に当たる指導手(しどうしゅ、ハンドラー)だ。今回の現場は約50キロ離れた同県唐津市肥前町。本来は「管轄外」だが、周辺の指導手の都合がつかず出動を要請された。車で約1時間半かけて唐津署へ。ナムと一緒に数時間捜索し…
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