六甲山へ行くのは個人的にはたいへん経済的である。
金剛山へは片道40キロと少しなので、
リッター10kmと燃費の悪い車の組み合わせで600円くらいのガソリン代。
大阪側だと300~600円の駐車料金がかかるので千円くらいか。
一方、六甲山だと難波までは通勤定期。
阪神なんば線で三ノ宮駅まで行っても片道400円なので往復で800円である。
ところで、規模が大きすぎる六甲山系の全容を手っ取り早く知るには
六甲全山縦走のコースを歩いてみるのも良いかも。
毎年4月に開催される大阪府チャレンジ登山大会(ダイトレ縦走)に参加していると
六甲全山縦走にも参加したという複数の方から、ダイトレ縦走のほうがはるかに厳しいと聞く。
ダイトレ縦走は公称全長35kmとなっている。(実際にはそんなに無いというウワサも)
しかしながら六甲全山縦走は56kmに及ぶ。
六甲全山縦走のほうが楽なわけが無いと思うのだが。
まさに日本の万里の長城ようなもの。
冬こそ低山、汗をかきにくい季節にこそたっぷり歩いてみたい六甲山である。
兵庫・六甲山 起伏富む尾根歩きを満喫-眼下に広がる住宅街2012/11/24 日本経済新聞より引用関西在住の人にはなじみ深い兵庫県の六甲山。多くの山は麓の市街地から1~2時間で登ることができる。
だが、縦走となると話は別。神戸市須磨から宝塚市までの尾根沿いに整備された道は、20近いピークを越える。
全行程は公称56キロ、累積した標高差は3000メートルに達する。
これを1日で歩ききるのが六甲全山縦走で、毎年11月に「KOBE六甲全山縦走大会(全縦)」が2度開催される。
今年1回目の11日は、あいにくの雨にもかかわらず1934人が参加し1356人が完走した。
全山縦走の最初の記録は大正時代。14時間20分かけて歩いたとされる。
新田次郎の小説「孤高の人」には実在した登山家、加藤文太郎の超人ぶりを示すエピソードとして「縦走路を踏破し、
歩いて(神戸の寮まで)帰った。およそ100キロメートルを17時間かけて歩き通した」と記される。
全縦が始まったのは1975年(昭和50年)で今年は38回目。
六甲全山縦走市民の会の畠岡稔雄副会長(74)は六甲の魅力を「海からの日の出や日の入りはすばらしい」と語る。
17時間40分という制限時間があるので、11月上旬に2日に分けて歩いた。
1日目は源平の一ノ谷合戦で知られる須磨浦公園を出発し、須磨アルプス、菊水山などを経て新神戸駅まで。
同会の松田安修会長(73)に同行してもらった。
2日目は1人で新神戸から全縦のコースに戻り、摩耶山や六甲山を通って宝塚へ下った。
出発地点から舗装された道や階段を上っていくとほどなく旗振山へ着く。
かつて畳ほどの大きな旗を振って大阪の米相場を岡山方面に伝えたのだとか。
早朝に体操する人を見かけたが、松田会長が「『毎日登山』をしている人。
1万回とか2万回登る人もいる」と教えてくれた。
六甲山の縦走は住宅地や車道を歩く点で、他の山の縦走とは異なる。
ポートアイランドなどを埋め立てるため山が削られ、跡地が住宅地として開発された。
須磨アルプスと呼ばれる一帯では、岩場が険しいアルプスをほうふつとさせる一方、
眼下には住宅街がハッキリ見えた。
高取山と菊水山の間の市街地はコース中、最も迷いやすい。要所に立つ案内板は、
うっかりしていると見落としてしまう。
源義経が平家に奇襲をかける際に通ったとされる鵯越(ひよどりごえ)は、駅名にもなっている。
菊水山へはダラダラとした上りが続き、「全縦参加者アンケートで、最もきついという声が多い」(松田会長)難所だ。
市が原の手前の再度(ふたたび)公園では、紅葉が池に映え美しい。
再度山は弘法大師が2度登ったことでその名が付いた。全体に舗装路が多く、下りではヒザに負担がかかる。
初日は10時間かかり、松田会長の万歩計は4万3000歩を刻んだ。
2日目は豪快な布引雄滝を通って天狗道に。途中、明治・大正期に造られた水道関連施設や橋が点在する。
2時間20分ほどで摩耶山と全縦のチェックポイントになっている掬星台(きくせいだい)に着く。
「日本三大夜景」に数えられる名所だ。
摩耶山から先は比較的なだらかで、車道歩きが増える。
昭和初期開業の六甲山ホテルや日本最初のゴルフ場である神戸ゴルフ倶楽部などを横目で見ながらの山歩きは飽きない。
六甲山ホテルの先にある六甲山郵便局では全縦当日、参加者に甘酒が振る舞われる。
六甲山系の最高峰である六甲山(標高931メートル)の山頂はコースから少し外れるため、全縦の参加者は皆素通り。
最後の下りもアップダウンが激しく、標高はなかなか下がらない。2日目も結局、9時間半かかった。
全縦完走の難しさを実感した。
<旅支度>登山靴履き、雨具も持参
須磨浦公園へは、山陽電鉄と相互乗り入れしている阪急電鉄や阪神電鉄の梅田(大阪)から特急で1時間弱。
道は整備されているが登山靴で臨みたい。
雨具と防寒具、ヘッドランプは必携。地図は神戸市発行の「六甲全山縦走マップ」が便利。
コース沿いには自販機が多数あり飲料水は最小限でいい。
摩耶山から六甲山までは老舗のレストランやホテルが点在し、食事を楽しむのも手。
全縦についての問い合わせは神戸市市民参画推進局の大会事務局(電話078・322・5166)まで。
でも、山にいながら海や街並の展望があるので魅力的ではありますね。
六甲全山縦走は56kmですか・・・ 想像すらできない歩く距離ですね。
まだ、決断までには至っていないのですが、
昨年よりかはダイトレ縦走参加に前に向きになっています。
問題は当日ではなく、次の日に会社に行ってかつ仕事ができるかが問題なのです。
一度はチャレンジはしたいのですが・・・