曼谷がらくた人生記

 気が付けば27年目のバンコク暮らしです。最初は民間教育援護機関の一員としての訪タイでした。一念発起なんて力んだ理由もなく成り行き任せで現地日本食レストランの大将になっていたのが24歳の時。こんなはずじゃなかったのに。そんな戸惑いからはじまった海外暮らしでした。周りに流された感はあるけど、それもまた良し。今がその時、その時が今。そんな、ありのままの自分を、思う存分楽しみながら生きています。人生、ありきたりより、ちょっとガラクタなぐらいが楽しいのだ。

2009年05月

成田の定宿であるメルキュールから
なんと徒歩1分、ホテルの斜め前にある
「こだわりもん一家」という居酒屋さん
なんだかユニークな名前に惹かれて
入った見ることにしました!
店の扉を引くと「えらぁしゃいー」
なんとも凄い威勢のいい挨拶で迎えてくれます
炉端焼風の居酒屋のようです
まず最初に生ビールと一緒に頼んだのがこれ
朝引き豚のレバテキ580円!
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豚レバー?はきっと生まれて初めてです
新鮮な豚のレバーを軽く炙ってあることで
なんともいわれぬ深みある甘さが出ています
あっさりごま油と塩のシンプルさが
豚レバー自体の美味さを引き立てています
うーんこれは当りかも!美味い!
続いて頼んだのが黒豚ソーセージ650円
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炭火で炙るとこんなに美味しくなるんですね!
パリッとした食感と黒豚ならではの
濃厚でぐぐっとくる味わい
またこれが粒マスタードとよく合うわ、旨い!
もうこの時点で生ビールもう1杯お替り!
そして日本にせっかく来たのだからと
ちょいと奮発して頼んだのが
馬刺し盛り合わせ1580円!
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タテガミとか珍味な部分も入っています
何より盛り付けがいい感じですねぇ
日本はレベル高いなぁ・・・反省しなきゃ!
味の方は、うん普通でしたね、正直なところ
ただ脂身と赤身を一緒に食べるのは
これ凄く印象的な旨さが口に広がります
さりげなく美味しい食べ方を教えてくれるスタッフ
この店のレベルの高さが伺えます
最後に何かさっぱりなものを・・・と考え
頼んだのがこれ、漁師のざっぱ煮480円
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この店の看板商品らしいです
ネーミングもいいですね!
魚のアラと野菜の味噌煮込みですが
この辺りの味付けらしく
ちょっと甘さが利いた味噌煮でした
よく魚の旨みが染み込んだ大根
これが何より印象的!旨かった!
今回の宴は本当にハズレなしの大正解
まぁ1人だったので全部は食べ切れませんでしたが
一番印象的だったのはレバテキでしょうか
成田にお泊りの際はこのお店お薦めです

こだわりもん一家
成田市花崎町828-8
電話0476-22-4445
メルキュール成田ホテルの斜め前です

もう鹿児島空港をご利用された方はご存知
空港のまん前にある西郷公園です
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ここは御土産屋さんなので入場料は無料
誰でも自由に入れます
そして、中に入ると
どでかい西郷さんが居られます
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腕を組んで何やら思案中なのでしょうか?
それとも・・・説教中にも見えますが・・・
鹿児島の英雄、西郷どん
ここの銅像は日本で一番でかい
西郷さんではないでしょうか?
かなりインパクトあります

スロバキア領事館を訪ねたあとは
鹿児島空港に後戻りして昼食タイム!
空港内2階にある「彩華」という店に入りました
ここは鹿児島の老舗デパート山形屋が運営するお店です
やっぱり鹿児島では山形屋はかなり勢力があります
ここ以外にも売店や食堂を空港内に何軒も持っています
さて、その彩華で僕が頼んだのがこれ「島津御膳」です
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島津御膳は1580円とかなり高めですが
鹿児島の特産品が一度に味わえる何とも贅沢なセット!
きびなごの刺身、薩摩揚げ、枕崎のかつおのタタキ、とんこつ煮
そして、つぼ付け大根、にがごりの煮物がついて汁は薩摩汁です
ちょっと甘めの酢味噌で食べるきびなご!本当に美味い!
軟骨まで味の染みたとんこつ、これも鹿児島の味です
そしてちょっぴり甘みの利いた薩摩揚げはプリプリの美味さ!
1580円でコレだけ食べれれば大満足、間違いなしでしょう!
鹿児島を満喫したかったらこの御膳かなりお薦めです
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それと先ほど見学した工場の「霧島高原ビール」
それをここで頼んでみました(へ、へ、へ)
昨日ちょっと飲みすぎて二日酔いぎみでしたが
もうここで飲まなければ後がないので、飲みました
うん!凄く分かりやすいというか、本当に単純明快な美味しさ!
飲み飽きない爽やかな口当たりと
ちょっとフルーティーな余韻が口に残ります
うん決心したぞ!今度、鹿児島に帰ったらじっくり飲むぞ!
工場見学をしてきたばかりで思い込みもあるのでしょうが
霧島高原ビールはかなりレベル高い!値段も高いけどね!
ここのレストランで頼んで小瓶が610円でした
街中の酒屋さんならもっと安いんだろうなぁ
この後は羽田行きのNH便に搭乗です

鹿児島空港に向かう途中、凄い看板を発見!
何?チェコ政府観光局???
しかも続いてスロバキア共和国名誉領事館?
看板によると左折50m先?
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ここは茶畑のど真ん中です
こんな田舎に政府観光局はまだしも
スロバキアの領事館がなんであるの?
好奇心の塊みたいな僕は早速行ってみることに!
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すると場に似合わないというか
こんな山の中によくこんな建物が・・・
そう驚きつつ入ってみると
かなり本格派のチェコの香りが!
あたりがなんとも欧風なのです、凄い!
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うーん、説明が難しいのですが
簡単に説明すると、ここは地ビールの工場で
その工場には地ビール作りの為に
なんとスロバキア人やチェコ人が働いているそうです
鹿児島にも地ビールを!と奮い立ったここのオーナー!
そのオーナーがこれだ!と惚れ込んだのが
なんとチェコのビールだったそうです
そこでチェコ政府を巻き込んで出来上がったのが
鹿児島の地ビール「霧島高原ビール」と
この名誉領事館、そして観光局なのです!
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鹿児島にはやっぱ熱いヤツがいるんだ!
鹿児島弁でそんな怖いもの知らずの人を
よく「ぼっけもん」と呼びますが
ここのオーナーは本当にそんな人でしょう
茶畑の中のスロバキア領事館
横には見学可能な焼酎工場や
またチェコ料理を食べられるレストランもあります
是非鹿児島空港へお寄りの際は寄ってみて下さい
空港から徒歩でも行けますが
車だと3分掛からないでしょう
鹿児島でチェコ?このアンバランスがなんとも!
かなり驚いた鹿児島の最終日でした

なんと鹿児島空港には温泉があるのです
しかも天然温泉の掛け流しで無料!
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旅の疲れを癒すのに最適な足湯です
僕もゆっくり30分は浸かりました
足だけしか浸けていないのに
かなり気持ちよくなります
逆に体ごと浸かる温泉より
足湯のほうが火照らないぶん
長く浸かっていれるし
かなり気持ちいいです
また湯が出てくるところが
なんと桜島のオブジェになっていて
鹿児島情緒が満載です
名前も鹿児島弁の「おやっとさぁ」ですし!
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ここの湯床には石が埋められていて
この石を踏むと足つぼマッサージも出来ます
みんなとても気持ちよく浸かっています
中には携帯電話で話をしながら浸かっている人も!
この足湯天然温泉は空港の出口を出た
すぐ横にあるので一応露天風呂?になるのかな?
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時折吹いてくる初夏の風が心地よかった!
湯の感じは、ちょいと温めで
硫黄臭はあまりというか
ほとんどありません
でもちょっとヌルヌルした感じがあります
靴と靴下を脱ぐだけで
気軽に楽しめる足湯温泉!
鹿児島空港をご利用の際は是非足湯を!
特製タオルが200円で売っています

「アパートを出て、義父さんと一緒に住むの、遊びに来てね」
「2番目の子供が生まれたよ、見に来てよ」
「家をリフォームして今、2世帯住宅になったから、ぜひ来てよ」
そんな妹からの再三の誘いを、なかなか実現できなかった僕
行きたいんだけど、なかなか鹿児島は遠く
簡単にいけるところではないんだぁ・・・
自分の生まれ育ったところなのに!
で、今回は実家には帰らず、市内に宿をとって
妹夫婦の新しくなった家を両親と訪ねました
正直、妹夫婦とは結婚式やなんだかんだで
度々会ってはいましたが、家を訪ねたのは
今回が初めてだったのです
両親は何回となく遊びに行っているようですが
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家には鯉幟があがっています
善登と書いて「ぜんと」と読むらしいです
かなりいい名前だと思いました
鯉幟はやっぱりいいもんですね!
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最初の子である樹理亜(ジュリア)です
話すし走るし、もうかなり人間らしくなっています
昔は猿みたいだったけど、早いなぁ人の成長って!
必死に階段を上がります
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僕のことをなんとなく覚えているのかなぁ?
ご馳走を前に、早く食べようと急かします
樹理亜はソーセージが大好物だそうです
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生まれて4ヶ月目の善登
泣くのが仕事らしく、よく泣きます
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今日は善登の遅くなった端午の節句の祝いもかね
ちょっとした祝宴です!顔出しで家族を紹介します
メガネを掛けて「おでこ」が広いのが僕、お馬鹿の大将です
シマウマみたいな服を着ているのが妹
残りの年配組みが両親
前のチビッコ2人が妹の子供
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大学進学で鹿児島を離れ
大学卒業後はボランティアをすると海外へ飛び
仕舞いには居酒屋までやって
鹿児島には帰らず、両親の世話や
親戚付き合いのあれこれは
妹に押し付けてしまった僕!
妹よ!こんな兄貴でごめんよ!
でも本当に幸せそうで嬉しかったよ!
料理もそれなりにうまくなったなぁ
嫁さんとしてしっかりやっていて
なんか本当に安心した!
子育て頑張ってな!

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タイに12年も住んでいると、「なぜタイだったんですか?」とよく聞かれる。一言で言えば「たまたま」である。しかし、今となっては、タイでの暮らしが当たり前になってしまった以上、「たまたま」と横着に答える訳にもいかない。そんな時、私は三木清の著書『人生論ノート』のこの言葉を思い出す。「人生においては何事も偶然である。しかし、また人生においては何事も必然である。もし一切が必然であるなら、運命というのも、また考えられないであろう。偶然のものが必然の、必然のものが偶然の意味を持っているがゆえに、人生は運命なのである」大学の教育学部を卒業した時、幸か不幸か私は就職先が決まっていなかった。そんな折、某NGOの代表のこの言葉に出会ったのだ。「タイには勉強したくても貧困ゆえに勉強することが出来ない子供たちがいる。しかも沢山だ」日本は義務教育期間は余程の事がないかぎり、権利として皆が学校へ通える。それなのに登校拒否の子供が社会問題になっているのはなぜなのか。学べるのに学ばない日本の子供たち。学びたいのに学べないタイの子供たち。そのあたりに教育の原点があるのではないか?そう思った私は、そのNGOの一員としてタイへ渡ることを決心したのだ。丁度23歳の時だった。そして、その一年後には、自分がまともに食べていけないのに、人助けとは何かが違うと思い、バンコクで居酒屋を開業。飲食の経験は全くなかったが、1年また1年と苦労を重ねていくうちに、「たまたま」という偶然が偶然ではなくなり、必然へと変っていくのがよくわかった。そしてその必然は、今まさに自分の運命へと昇華したのだと思う。だから、私は「なぜタイなんですか?」と聞かれると、いつも「運命だったのだと思います」そう答えるのである。私にとって飲食業は本当に天職だと思う。

■写真は哲学者、三木清氏

鹿児島市内の散策はやっぱり市電が便利!
料金は160円均一
通常時は2系統しかありませんが
朝や夜は交通局止まりなどの電車もあります
昔は古い車体が多かったのに
最近は新型車両も沢山走っています
僕の爺さんはこの市電の運転手でした
だから市電は子供の頃から大好き
良く交通局にも連れて行ってもらいました
色々な広告をラッピングした車両も多いです
なんか香港のトラムみたい!
とにかく市内を軽やかに走る
この市電を見ると鹿児島って実感します
鹿児島市のシンボルかな

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■新型車両、かなりスマートでカッコイイ
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■チキンラーメンの広告、あー食べたいチキンラーメン
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■ANAの広告をのっけた車両、結構インパクトあります
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■これが基本というか普通の鹿児島市電のカラー、懐かしい
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■こんな感じで走ります!シンプルな路線図
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■別な路線に乗り継ぐ際は、乗り継ぎ券を貰います
使える区間と制限時間があります
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■姉妹都市バージョンの市電、夜だったので交通局止まり
妹夫婦の家の近くにある谷山の電停から

鹿児島に帰って郡山に住むばーちゃんを訪ねた
じいちゃんに先立たれても、中々元気
昔はこのばーちゃんによく怒られた僕だった
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■お袋とばーちゃん、当然ながら彼女らは親子

僕「ばーちゃん元気け?」
婆「はっ?」
僕「元気か?ヘルパーとかの世話になってないの」
婆「ないな?」
僕「ヘルパーよ、介護ヘルパーとか受けてないの?」
婆「わいも、パーパー言うな、ばーちゃんはボケとらん!」

まぁ鹿児島のばーちゃんに横文字は無理だ!
どうもヘルパーという言葉を知らないらしい
でも自分で自分のことをボケとらんと言うだけのしっかり者
お袋によると食事も風呂も洗濯も、そして庭の手入れまで
何でも一人でこなしているのだとか
去年米寿のお祝いをして今年は89歳
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庭にはばーちゃんの大好きなガーベラの花が咲いていた
ばーちゃんは庭が大好きで
庭の木の手入れも庭師なみだと僕は思っている
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■ばーちゃん自慢の庭
庭の手入れをして、縁側から庭を見て茶を飲むのがばーちゃんの日課

なんか懐かしくなって
谷山駅から鹿児島中央駅まで
指宿枕崎線で移動
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つまりJRなんですが
悲しいほど赤字ローカル線
乗客は通学で使っている
学生がちらほら
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そして2両の列車は
なんとワンマン運行!
うーんバス感覚なのかなぁ
まぁこの路線、無人駅も多いし
JRも経費削減で大変なんだぁ
でも久しぶりのJR九州
かなり懐かしかったです
この列車は通称が菜の花ライナーらしく
ボディーは鮮やかな黄色でした
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終点の鹿児島中央駅
昔は西鹿児島駅と呼んでいたのに!
通称西駅はもう死語なのか?
ちょっと寂しい・・・
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