「見ねば!」ムショーにそういう気になって映画館に行ってきました。
まだ公開間もないので簡単な感想のみ。
(簡単に描くつもりがいつの間にか背景に力が...)
評価点:★★★★★
(満点は★5)
「素晴らしい」の一言。夏休みのレディースデーだけあって映画館も込んでおり、
今日は大量のポップコーンと子ども&若者&奥様に囲まれて映画視聴だね~~
と、あまり集中できないことを覚悟しながら臨みました。
しかし、序盤こそいつもの宮崎アニメだ~庵野さんの声なんか画面と合ってない感アリ~~
とか、本庄さんカッコイイ~と恋した直後に「嫁をもらう」なんてヒドイ~~
なんて考えながらみていたのですが…
中盤以降…宮崎アニメで未だかつてない日本文学的純愛路線まっしぐらぶりに
涙ちょちょギレ&腰砕け~~~でした...。
皆さん、後半は完全に見入ってましたね~。
ポップコーンどころではなかったです(笑)。
(以下ネタバレ)
思えば自分の好きな要素ばかり。
・最新の戦闘機より寧ろプロペラついた昔の飛行機が好き。
・プロジェクトXなノリ(研究者と現場の人が一致団結して素晴らしい新製品を作り出した!的な~笑)
・サバの骨…流線軌道は何も飛行機だけじゃなく、空を飛ぶ帽子や傘や葉っぱでももちろん美しい。
自分の描いた曲線に雲形定規を当てつつ、色々考えたものです。
無駄のない美しい形のものを作りあげたいって気持ちは少しわかるな~。
・日本文学的純愛路線
中学生の頃、母の嫁入り道具の日本文学全集を夏休みなどに読んでいました。
ケチだから~~~。家にあるものは活用しなくてはね^^
二葉亭四迷とか古文調で読みにくいもの除き半分くらいは読んだかな...。
殆ど忘却の彼方で、上映前に「あ~あのサナトリウム小説...」と突然思い出す始末。
宮崎アニメでここまでラブシーン一杯なのってありましたっけ?
小鳥のようなCHU-も何回やったか数えてない...。
「だって、いいのかおまえ…(だっけ?)」
「きて…」
…悶死ですね~^^他にも一杯、大サービス。
・戦闘機とか好きなのに戦争には反対という矛盾。
戦争の描写は思ったより少なかったです。いつの間に戦争終わったの?みたいな。
しかしながら、ホンのちょっと差し込まれるシーンが、かなり効果的でした。
印象的なのは、不気味な唸るようなエンジン(?)音...
神奈川県に住んでいると時々超低空で飛行機が飛ぶことがあるのですが、
その時はいつも…あの不気味な音に物凄い恐怖を感じます。
キレイごと並べ立てても、つまりは殺戮兵器…なのです。
ゼロ戦のカッコイイ戦闘シーンが少しくらいはあるかな?と期待していた人はガッカリですね^^
・「ひこうき雲」もともと好きな曲でしたが、まさにこの映画にピッタリ...。
・宮崎アニメで一番好きなシーンは主人公が大地に足をしっかりつけて
前見ながら立ってるシーンです。
過酷な現実に絶望しつつも、それでも人間ってのは生きて行くんだな...。
◆作品に初見でワカンナイ所がない、嫌だと思う表現がない、無駄なシーンがない、登場人物が全員魅力的…という事に感動してしまいました。(TVシリーズの2199と比べちゃ駄目だとは思うのですが...)
奇をてらわないで当たり前の事を当たり前に作ったアニメがヒットする(間違いない)のを見て、アニメ界の作り手もスポンサーも何か目覚めてくれないかしら。
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そうですか、素晴らしかったですか。
参考になりました。
ジブリアニメ、最近ふるわなかったですからね。
今回は力入れたということでしょうか。
宮崎父の渾身の作らしいですから、ようこんさんもおススメということなら観てみようかな。
イラスト、本編のかと思いました。
戦闘機はフリーハンドですか?すごいなー
ようこんさんの絵、宮崎アニメに合ってますよ^^
【2013/07/24 14:54】
URL | ツクル #- [
編集]
ツクル様
そうです!素晴らしかったです♪
実は宮崎アニメを劇場で見たのは「紅の豚」だけなんです^^
これも飛行機ものなので不思議な縁を感じましてね...
基本全てフリーハンドですが、最初こんなに書き込むつもりなくて...
宮崎アニメの人物は線がやわらかすぎて向いてないと思うのですが、
水彩色調とか背景&メカの書きこみ具合は凄く好きですよ~^^
(アニメ塗り頑張ってやってますが、実は水彩好き。)
【2013/07/24 17:43】
URL | ようこん #- [
編集]
コレは、見に行くつもりで、前売りを購入済みです。
子供の分も買ったけれど、理解できるかしら?
この夏、時間があれば、「少年H」と、「終戦のエンペラー」も見たいと思っています。
前売り購入済みのものは、この休みも、仮面ライダーよ!
私、全然興味がないのに、上の子の時から、かれこれ5,6年、休みの度に欠かさず見に行っています。
でもね、興味がないだけあって、宣伝の段階で、寝てます。
今年も寝るわ!
【2013/07/24 18:31】
URL | さくら #hiiZJbic [
編集]
さくら様
こんばんは~。
子どもは連れて行こうとしたら嫌がられたので、
有給とってた夫に任せて一人で行ってきました^^。
飛行機シーンと恋愛ターンが半々なので男女どっちのお子様でも大丈夫だと思いますよ~。
お笑い要素もありますしね~^^
仮面ライダーか...それは私も寝ますね~。
俳優さん好きなお母さんもいらっしゃいますが(笑)。
【2013/07/24 19:11】
URL | ようこん #- [
編集]
…んでも、ゼロ戦で「ひこうき雲」を引くって…ありえないないっ!
などと、突っ込んでいただきたいものでしたっす…残念。
「赤豚さん」映画、ですら…
【2013/07/24 21:08】
URL |
T♪ #- [
編集]
T♪さま
全然そんなこと気付かなかった~~クヤチイ~~(泣)
…その昔、某社某館で本物見た気もしますが記憶にナシ。
全ては忘却の彼方…ワタシの~頭は~ひこうき雲~♪
【2013/07/24 22:02】
URL | ようこん #- [
編集]
楽しみー
ようこんさん、おはようございます。わが家も28日に家族で見に行きます。
そんなに面白かったですか。すごく楽しみです。
実際の堀越二郎さんは傑作と言われた96艦戦の前は失敗もして苦労されてらしいですね。
最後は幻の烈風を手掛けて終戦。
発動機の性能に常に振り回されてしまった機体設計の天才という私のイメージです。
映画でどう描かれているかとても楽しみです。
【2013/07/25 07:37】
URL | パット #/tPflSLs [
編集]
Re: 楽しみー
パット様
宮崎駿さんが個人的趣味で描いたものが、
私の個人的趣味にオソロシク合致していただけなのかも知れないので、一般的にはどうかわかりませんが^^
この作品をマイナス評価する部分が私には見当たりませんね~。
鉄屑になって草むらに転がる零戦の残骸とか、非常に非情に良いのです。
終戦記念日前によくやってるNHK特集とかのモノクロの戦争映像(父親が良く見てる)は
私には甲子園とともに、夏のお盆になくてはならないものであります。最近少ないですが。
堀越二郎さんのお話なんかも何度も見たと思うのですが、所詮文系なので設計の話とかはすぐ忘れちゃいます。パットさんの感想も良かったら聞かせてくださいね~^^
【2013/07/25 08:53】
URL | ようこん #- [
編集]
見てきました!
ようこんさん、こんばんは~。
「風立ちぬ」見てきました!
感動昨ですね。日本中の夢見る設計士にみて欲しいですね!
私も設計士のはしくれですがいつの時代でも夢と現実の狭間での葛藤はあります。ものすごく共感出来ました。
二郎は矛盾と不幸の中で淡々と自分のやるべきことをこなしていましたね。
ポーカーフェイスとも見えるいでたちと朴突なしゃべり方でありながら、すべてに対して情熱的でもありました。
たまに丸眼鏡を外したときの爽やかな二枚目な表情も良かったです。
いろんな意味で格好良すぎます
迷彩の96陸攻も出てきましたが、実は私の亡くなった父が搭乗していた飛行機でした。その前は戦艦陸奥の乗組員だったそうです。
私にとってはこの映画は歴史の彼方という感じはしないですね。
ヤマトも同様ですねー(^^)
【2013/07/29 23:42】
URL | パット #/tPflSLs [
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Re: 見てきました!
パット様、おはようございます^^
設計士なんですね~身近にいないので憧れちゃいます♪
二郎さんも非常に魅力的でした。日本男児はかくあるべし?
私は第二次ベビーブームの核家族&転勤族なもんで、
なかなか戦争の生の話は聞けなかったですね^^
あんまり語りたがりませんし…。
小松基地で働いてたらしい…残念ながらそのレベルの認識です。
そういえば、M電の工場内で働いてた時に、子会社の契約社員の分際で、
INVやロボットの見学をさせて貰って妙に興奮した記憶があります。
見たいって言ったらアッサリ連れて行ってくれたのですが…笑。
トタンっぽい建屋や内部や休憩中のオジサンの様子とかがデジャブ~でした。
【2013/07/30 08:08】
URL | ようこん #- [
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見ましたよ~
私も見終わった後、なんてわかりやすいんだ、と思いましたね。
昔の飛行機とか、ゼロ戦が好きなんですが、私は逆にゼロ戦の描写が少なくてホッとしました。最強の艦載機と呼ばれた零戦ですが、結局最後は悲劇の飛行機でしかなかったので、悲惨なシーンは見たくなかったのです。
最後にパイロットが飛行機とともに空に昇っていくシーンは、「紅の豚」でも使われた印象的なシーンでした。
あの独特な色合いの画も素敵です。
「だって、いいのかおまえ…」には私も悶絶しましたよ。
ジブリなのに!って(笑)
サン=テグジュペリの「人間の土地」の解説を宮崎監督が書いているんですが、飛行機は戦争の歴史につながるのに、その飛行機が好きな自分との葛藤についてほんの少し書いています。
そんな宮崎監督が堀越二郎の物語を書くのは、きっと自然なことだったんでしょうね。
【2013/08/01 22:54】
URL | れおれお #Sm/ug.UM [
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Re: 見ましたよ~
れおれお様、こんばんは^^
紅の豚は残念ながらあんまり覚えてないです~~。ゼロ戦が後半戦でバカバカやられてるシーンはモノクロ映像でよく見ますからね~。私はマゾなのでいつ見てもOKですが、ヤマトや艦載機が傷つくシーンも嫌いな人は嫌いらしいので、その辺りは人それぞれというか、私がコンチクショーの人でなしもしくは単なる変態なのか…笑
とにかくいい作品でしたので、もう一回見てもいいな…と思ってます^^
【2013/08/02 00:40】
URL | ようこん #- [
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