エッツィ【ETSI】
読み方:えっつぃ
《European Telecommunications Standards Institute》欧州電気通信標準化協会。ヨーロッパ以外も含めて59か国が参加。1988年設立。本部は、フランスのソフィアアンティポリス。
ETSI
ETSI
読み方:イーティーエスアイ,エッツィ
別名:ヨーロッパ電気通信標準化協会,欧州電気通信標準化協会
ETSIとは、ヨーロッパ圏の電気通信における標準仕様を策定するために設立された標準化団体の名称である。米国のANSIに相当する機関といえる。SIMカードの標準規格を発表していることなどでも知られている。
ETSIは、ヨーロッパ各国における、電気通信を管理する官公庁や電気通信事業者、メーカー、研究機関などから構成されている。1988年に設立され、欧州委員会(EC)によって公式に認められている。なお、本部はフランスにある。
参照リンク
ETSI - (英語)
きく
名称:技術試験衛星I型「きく」/Engineering Test Satellite-I(ETS-I)
小分類:技術開発・試験衛星
開発機関・会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1975年9月9日
運用停止年月日:1982年4月28日
打ち上げ国名・機関:日本/宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:N-I
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)
国際表記番号:1975082A
きくは、宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))としての初めての人工衛星です。打ち上げロケットであるN-Iロケットにとっても、きくの打ち上げは初めてのミッションでした。また、技術開発・試験衛星とは、各種人工衛星の開発や宇宙活動に必要になる技術について、実際に宇宙へ打ち上げてその機能・性能を確認するための衛星です。きくも、衛星打ち上げ技術や軌道投入技術など、人工衛星打ち上げに必要な技術の習得を目的としています。
きくはスピン安定方式で姿勢を制御し、ミッション期間は3ヵ月でした。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
直径約80cmの26面体で、重量は約82.5kgです。伸展アンテナ実験装置(STEM)を搭載しています。
2.どんな目的に使用されるの?
技術試験衛星として、打ち上げ環境の測定や、定常時の衛星の動作特性および環境の測定、距離および距離変化率の測定、伸展アンテナの伸展実験をおこないました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
衛星軌道投入後、機能性能の確認をおこない、正常であることを確認しました。Nロケットの性能の確認、打ち上げおよび衛星の追跡管理技術の確立など、所期の成果が得られました。
1982年4月28日に運用を停止しました。
4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
きく2号、きく3号、きく4号、きく5号、きく6号、きく7号(おりひめ・ひこぼし)、きく8号があります。
きく1号
技術試験衛星I型「きく1号(ETS-I)」 | |
---|---|
所属 | NASDA |
主製造業者 | 日本電気 |
公式ページ | 技術試験衛星I型「きく1号(ETS-I)」 |
国際標識番号 | 1975-082A |
カタログ番号 | 08197 |
状態 | 運用終了 |
目的 | 人工衛星運用技術の習得 |
設計寿命 | 3ヶ月 |
打上げ場所 | 種子島宇宙センター大崎射場大崎射点 |
打上げ機 | N-Iロケット1号機(N1F) |
打上げ日時 | 1975年9月9日14:30 |
運用終了日 | 1982年4月28日 |
物理的特長 | |
本体寸法 | ⌀800mm×800mm(26面体) |
質量 | 82.5kg |
発生電力 | 30W |
姿勢制御方式 | スピン安定方式 |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 略円軌道 |
近点高度 (hp) | 963km |
遠点高度 (ha) | 1,093km |
軌道傾斜角 (i) | 47度 |
軌道周期 (P) | 106分 |
ミッション機器 | |
STEM | 伸展アンテナ実験装置 |
打ち上げ環境測定装置 | |
衛星環境測定装置 | |
姿勢測定装置 | |
距離及び距離変化率測定装置 |
きく1号(英語: Engineering Test Satellite - I、ETS-I)は宇宙開発事業団(NASDA)が打ち上げた初の人工衛星(技術試験衛星)である。開発・製造は日本電気が担当した。
目的
N-Iロケットの性能確認、人工衛星の軌道投入・姿勢制御・追跡・運用等の人工衛星打ち上げ技術の習得、打ち上げ時の機械的環境条件及び軌道投入後の姿勢変化、衛星内外の環境の測定を目的としている。また、初の実用衛星である電離層観測衛星に搭載する伸展アンテナについて事前に技術データを取得する。
開発
概念設計は1970年に開始され、翌1971年12月に製作発注が行われた。1973年度にプロトタイプモデル(PM)の製作と認定試験が終了した。1974年度にフライトモデル(FM)の製作及びPMのプロトフライトモデル(PFM)への改修、さらにこれらの受け入れ試験が行われ、1975年1月末にNASDAへ納入された。PFMはその後4月から6月まで射場において射点設備やロケットとの整合性試験や運用訓練などに用いられた。
運用
1975年9月9日にN-Iロケット1号機で種子島宇宙センターから打ち上げられた[1]。打ち上げ時の環境測定は増田、勝浦、マーシャルの各追跡局でデータが取得された。また、第3段と衛星の分離時における衛星の姿勢変動などのデータもマーシャル局で取得された。
9月11日第25周回から増田局における距離及び距離変化率の測定による追跡実験を開始した。また、第28周回から伸展アンテナの展開実験を行い、伸展性が確認された。10月13日第46周回からは勝浦局の測定による追跡実験も行われ、システムの性能が確認された。
衛星打ち上げ後3ヶ月間で全ての実験は良好に実施され、その後も衛星信頼性データや日照条件の変化に伴う熱設計の確認など、後の衛星設計に重要なデータの取得を長期間にわたって実施した。1982年4月28日には運用を終了した[1]。
脚注
- ^ a b “技術試験衛星I型「きく1号」(ETS-I)”. 宇宙航空研究開発機構. 2021年12月23日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 技術試験衛星I型「きく1号(ETS-I)」(JAXA)
- きく (JAXA宇宙情報センター) - ウェイバックマシン(2010年5月14日アーカイブ分)
- 宇宙航空研究開発機構資料編
欧州電気通信標準化機構
欧州電気通信標準化機構(おうしゅうでんきつうしんひょうじゅんかきこう、European Telecommunications Standards Institute[1], ETSI;エッツィ)は欧州連合が後援する[2]、情報通信技術に世界的に適用可能な標準を作成しているヨーロッパの電気通信の全般にかかわる標準化組織である。
概要
欧州電気通信標準化機構は、ヨーロッパにおける(通信機器ベンダーやネットワーク事業者など)電気通信産業に関する独立非営利の標準化機関であり、世界的な影響力を持っている。ETSIは携帯電話システムGSMや、公共保安用デジタル移動通信システムTETRAの標準化で成功を収めている。
ETSIの標準化組織は、(固定ネットワークとインターネットとの一元化のための)TISPANなど数多くの組織を含んでいる。ETSIは3GPPやoneM2Mの設立にも関与し、パートナーとなっている。
歴史
ETSIは欧州郵便電気通信主管庁会議により1988年に設立され、欧州委員会および欧州自由貿易連合事務局により公式に認識されている。ETSIはソフィア・アンティポリス(フランス)を拠点とし、ヨーロッパにおける情報技術の標準化に正式に責任を負っている。この情報技術には電気通信、テレビ放送、高度道路交通システム(ITS)、医療電子技術、ネットワーク機能仮想化なども含まれている。ETSIには、製造業、ネットワーク事業者、サービスプロバイダー、研究機関ならびにユーザなどIT分野の主要なメンバーの全てとなる、ヨーロッパ内外の62の国や州から696のメンバーが所属している。
ETSIの技術委員会、標準化のワーキンググループなどの活動は、ポータルサイトETSI Portalからアクセス可能である。
2013年には、会費や、文書の販売、プラグテスト、事務局代行サービスなどの活動、請負業務やパートナーの資金により、ETSIの予算は2300万ユーロを超えた。 約40%は運営費にあてられ、残りの60%はコンピテンシーセンターや特別プロジェクトを含む活動費に当てられている。
ETSI における NGN 標準化
3GPP が移動体通信網の標準化をおこなっているのに対して、固定通信網を中心とする 次世代ネットワーク (NGN) の標準化を ITU-T より先行しておこなっている。2006 年 1 月には ETSI のプロジェクトである TISPAN でつくられた 60 件の仕様書が NGN 標準のリリース 1 として発表され、さらに 6 月にはリリース 2 が公開されている。
関連項目
- 欧州電気標準化委員会(CENELEC)
- DECT
- GSM
- KASUMI (ブロック暗号)
- HIPERMAN
- HIPERLAN
- TBR21
- TETRA
- TISPAN
- Digital Subscriber System No. 1
- ISDN
- MMI
- CAdES - CMS Advanced Electronic Signatures
- PAdES - PDF Advanced Electronic Signatures
- XAdES - XML Advanced Electronic Signatures
- オープン・モバイル・アライアンス
脚注
- ^ “Implementation and Evaluation of Local Dynamic Map in Safety Driving Systems”. 2022年6月3日閲覧。
- ^ William Stallings『Foundations of Modern Networking: SDN, NFV, QoE, IoT, and Cloud』Addison-Wesley Professional、2015年 ISBN 0134175395
外部リンク
ETSI(欧州電気通信標準化機構)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
「標準化団体 (コンピュータと通信)」の記事における「ETSI(欧州電気通信標準化機構)」の解説
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