補助汽船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:33 UTC 版)
主にタグボートとして連絡船の離着岸時に船体の曳き出し・推進作業を行うほか、錨地停泊中の連絡船への交代乗員の送迎、航路標識整備、港内清掃などに従事した。狭い水域での作業のため、戦前の早い時期から推進器にフォイトシュナイダープロペラを採用しており、後のひうら丸形にはダックペラも採用された。 玄洋丸 - 56総トン。1908年3月 - 6月青森港に配備。 祝丸 - 14総トン。1908年5月 - 6月青森港に配備。 青森丸 - 木造船、17総トン・全長13.1m・幅3.0m・深さ1.6m・乗組員6名・旅客42名・速力7.6ノット・50馬力。1908年5月進水、横浜船渠建造。青函航路初の新造補助汽船として1908年5月青森港に配備、1916年5月函館港へ転属、1939年5月係船、1940年7月戸畑港へ転属。津輕丸とともに1・2等乗客の岸壁から船までの連絡輸送も実施。 津輕丸 - 木造船、37.4総トン・全長18.4m・幅3.8m・深さ1.9m・乗組員10名・旅客31名・速力8ノット。1908年4月進水、横浜船渠建造。6月に青森港に配属、1924年11月には「合浦丸」に改名、1926年6月稚内港へ転属。 辨天丸 - 室蘭港から1908年11月函館港へ配属、1915年4月室蘭港へ転属。 牛若丸 - 木造船、34.3総トン・全長17.8m・幅3.8m・深さ1.9m・乗組員7名・旅客44名・速力8.6ノット・出力106馬力。1910年7月進水、石川島造船所建造。8月函館港に配属、稚内港へ転属の後再度函館港へ戻り1951年9月売却。 湯島丸 - 木造船、36.5総トン・全長18.2m・幅3.8m・深さ2.0m・乗組員8名・旅客119名・速力8.4ノット・出力137馬力。1913年6月進水、三原万之助建造。7月青森港配属、1923年4月稚内港、1925年5月函館港、1944年3月室蘭港、1946年4月函館港へ転属の後1951年9月売却。 静丸 - 木造船、41.4総トン・全長18.8m・幅4.0m・深さ2.0m・乗組員8名・旅客129名・速力9ノット・出力205馬力。1913年9月進水、範多竜太郎建造。11月函館港配属、1923年3月青森港転属、1949年7月係船の後1951年9月売却。 今若丸 - 木造船、17総トン・全長13.7m・幅3.3m・深さ1.6m・乗組員6名・旅客44名・速力7.8ノット・出力51馬力。1915年2月進水、函館船渠建造。函館港配属、1925年8月手宮へ転属。 あさむし - 木造船、7総トン・全長10.2m・幅2.4m・深さ1.0m・乗組員4名・旅客11名・速力8.1ノット。1913年3月進水、函館船渠建造。発動機船として4月に青森港に配属、1917年6月隅田川港へ転属。 おとわか - 木造船、7総トン・全長10.1m・幅2.5m・深さ1.0m・乗組員4名・旅客20名・速力8.1ノット。1913年3月進水、函館船渠建造。発動機船として4月に青森港に配属、1919年8月隅田川港へ転属。 橋立丸 - 木造船、48.1総トン・全長22.8m・幅4.1m・深さ2.1m・旅客70名・速力11ノット・出力153馬力。1904年10月進水、範田鉄工所建造。 宮島丸 - 木造船、30総トン。1913年4月に下関港から函館港に転属、翌年6月青森港へ転属し1924年12月に公用廃止。 松島丸 - 1918年3月 - 5月用船、車運丸曳航船として青森港に配属。 大島丸 - 180総トン、鋼船。車運丸曳航船として用船。1918年5月 - 10月・1919年4月 - 6月・6月 - 7月・8月 - 12月・1920年3月 - 5月に函館港、1920年1月 - 7月に青森港に配属。 開運丸 - 木造船、29総トン。1920年1月 - 7月・1924年4月 - 7月用船、青森港に配属。 桜島丸 - 鋼船、135.63総トン・全長28.9m・幅6.2m・深さ3.3m・速力9.9ノット・出力367馬力。1915年11月進水、播磨造船所建造。車運丸曳航船として1920年8月函館港に配属、1928年9月青森港、1932年稚内港へ転属。 細江丸 - 木造船、28.2総トン・全長16.7m・幅3.6m・深さ2.1m・乗組員6名・旅客57名・速力9ノット・出力102馬力。1905年10月進水、小野清吉建造。1920年8月下関港から青森港に転属。 珠島丸 - 木造船、28.1総トン・全長16.6m・幅3.7m・深さ1.9m・乗組員6名・旅客69名・速力7.7ノット・出力108馬力。1902年10月進水、範多竜太郎建造。1920年9月宇高航路から青森港へ配属、翌年6月敦賀港へ転属。 茂浦丸 - 鋼船、81.4総トン・全長20.7m・幅5.4m・深さ2.9m・乗組員12名・旅客11名・速力9.6ノット・出力384馬力。1921年7月進水、函館船渠建造。青森港に配属、1947年11月小樽港へ転属。 七飯丸 - 鋼船、90.0総トン・全長22.8m・幅5.9m・深さ2.8m・乗組員12名・旅客56名・速力10.6ノット・出力429馬力。1923年2月進水、浅野造船所建造。3月函館港配属、1956年4月係船の後7月売却。 尾花丸 - 鋼船、90.0総トン・全長22.8m・幅5.9m・深さ2.9m・乗組員12名・旅客56名・速力10.4ノット・出力429馬力。1923年2月進水、浅野造船所建造。3月函館港配属、1947年9月小樽港へ転属。 大栄丸 - 31総トン、木造船。1923年9月 - 1924年3月用船、函館港に配属。 第二竹崎丸 - 木造船、28.3総トン・全長17.5m・幅3.9m・深さ2.3m・乗組員6名・旅客54名・速力8.8ノット・出力100馬力。1913年6月進水、松下造船鉄工所建造。釜山港から1924年5月函館港に配属、1932年8月小樽港へ転属。 洛東丸 - 鋼船、81.4総トン・全長20.7m・幅5.4m・深さ2.9m・乗組員13名・旅客11名・速力8.8ノット・出力412馬力。1921年7月進水、函館船渠建造。釜山港から1924年5月青森港へ配属、1947年12月小樽港へ転属。 第三橋立丸 - 鋼船、131.4総トン・全長30.4m・幅5.4m・深さ3.0m・旅客479名・速力9.6ノット・出力290馬力。1910年10月進水、浦賀船渠建造。宇高航路から1931年に青森港へ平俗、1937年に宇高航路へ転属。 豊浦丸 - 鋼船、101.4総トン・全長23.1m・幅6.1m・深さ2.9m・乗組員10名・旅客96名・速力9.5ノット・出力499馬力。1914年5月進水、大阪鉄工所建造。釜山港から1938年3月に青森港へ配属、1954年7月函館港へ転属、1958年3月売却。 第八鐵榮丸 - 鋼船、139.6総トン・全長25.5m・幅6.7m・深さ3.3m・乗組員8名・速力11.7ノット・出力768馬力。1943年2月進水、函館船渠室蘭工場建造。1944年1月函館港に配属、1958年4月室蘭港へ転属。 第六鐵榮丸 - 鋼船、159.7総トン・全長26.0m・幅7.0m・深さ3.3m・乗組員8名・速力11.7ノット・出力777馬力。1942年7月進水、播磨造船所建造。1944年3月函館港配属、1967年8月係船の後10月売却。 第五鐵榮丸 - 鋼船、159.7総トン・全長26.0m・幅7.0m・深さ3.3m・乗組員8名・速力11.6ノット・出力728馬力。1942年7月進水、播磨造船所建造。1944年9月函館港配属、1969年1月係船、4月売却。 建泰丸 - 鋼船、295.7総トン・全長35.5m・幅8.2m・深さ4.8m・旅客33名・速力10ノット・出力1000馬力。1935年7月進水、上海合興機器造船所建造。小荷物専用船から救難船に変更の上1946年3月函館港配属、8月船舶運営会へ転属。 利尻丸 - 鋼船、140.2総トン・全長24.4m・幅6.4m・深さ3.0m・乗組員9名・旅客246名・速力9.8ノット・出力460馬力。1924年10月進水、浦賀船渠建造。稚内港から1946年7月小湊港へ配属、1948年10月函館港へ転属、1967年4月係船、8月売却。 曙丸(あけぼの) - 鋼船、296総トン・全長44.5m・幅6.7m・深さ3.5m・速力8ノット・出力800馬力。1940年進水、石川島造船所建造。1946年7月RTO専用船として函館港配属、1947年12月復員局へ転属。 橘丸 - 木造船、123.9総トン・全長23.8m・幅6.3m・深さ2.7m・乗組員10名。1936年12月進水、周陽造船所建造。下関港から1946年11月函館港配属。 第九鐵榮丸 - 鋼船、158.7総トン・全長26.0m・幅7.2m・深さ3.5m・乗組員10名・速力10.5ノット・出力567馬力。1946年12月進水、日本鋼管鶴見工場建造。1947年4月函館港配属、12月青森港へ転属、1967年4月係船、8月売却。 第十鐵榮丸 - 鋼船、158.8総トン・全長26.0m・幅7.2m・深さ3.5m・乗組員10名・速力10.8ノット・出力829馬力。1947年2月進水、日本鋼管鶴見工場建造。1947年7月青森港配属、1969年3月係船、4月売却。 満恒丸 - 木造船、87.7総トン・全長26.1m・幅5.5m・深さ2.5m・乗組員8名・速力6.5ノット・出力327馬力。1921年6月進水、藤永田造船所建造。室蘭港から1947年9月函館港配属、1949年7月係船、1951年9月売却。 えさし丸 - 鋼船、162.1総トン・全長26.0m・幅7.2m・深さ3.5m・乗組員10名・旅客130名・速力11.1ノット・出力800馬力。1947年5月進水、鶴見造船所建造。10月函館港配属、1969年2月係船、7月売却。 おいわけ丸 - 鋼船、162.1総トン・全長26.0m・幅7.2m・深さ3.5m・乗組員10名・旅客130名・速力10.5ノット・出力800馬力。1947年8月進水、鶴見造船所建造。12月函館港配属、1969年2月売却、7月売却。 かつとし丸(初代) - 鋼船、162.1総トン・全長26.0m・幅7.2m・深さ3.5m・乗組員10名・旅客130名・速力10.6ノット・出力800馬力。1947年9月進水、鶴見造船所建造。1948年1月函館港配属、1968年2月係船、4月売却。 しらかみ丸(初代) - 鋼船、162.1総トン・全長26.0m・幅7.2m・深さ3.5m・乗組員10名・旅客130名・速力10.7ノット・出力800馬力。1947年11月進水、鶴見造船所建造。1948年3月青森港配属、1969年1月係船、4月売却。 第十五萬壽丸 - 鋼船、61.1総トン・全長20.8m・幅5.2m・深さ2.6m・乗組員8名・旅客85名・速力10ノット・出力210馬力。1942年6月進水、函館船渠建造。室蘭工事区から1948年8月函館港に配属、1958年5月係船、7月売却。 第四鐵榮丸 - 鋼船、159.7総トン・全長27.0m・幅7.1m・深さ3.3m・乗組員7名・旅客92名・速力12ノット・出力966馬力。1938年12月進水、鶴見造船所建造。広島港から1954年7月青森港配属、1961年6月函館港・1967年7月青森港転属、1978年6月売却。 第三鐵榮丸 - 鋼船、159.7総トン・全長27.0m・幅7.1m・深さ3.3m・乗組員7名・旅客82名・速力12ノット・出力952馬力。1938年12月進水、鶴見造船所建造。広島港から1956年6月函館港に配属、1978年6月売却。 第七鐵榮丸 - 鋼船、159.7総トン・全長26.0m・幅7.0m・深さ3.3m・乗組員8名・速力11.7ノット・出力748馬力。1942年8月進水、播磨造船所建造。宇高航路から1959年4月函館港配属、1960年10月広島港転属。 えさん丸 - 鋼船、183.0総トン・全長23.2m・幅8.0m・深さ3.8m・乗組員6名・旅客75名・速力11.4ノット・出力1640馬力。1967年4月進水、函館ドック建造。函館港配属、1984年5月売却。 たっぴ丸 - 鋼船、182.8総トン・全長23.2m・幅8.0m・深さ3.8m・乗組員6名・旅客75名・速力12ノット・出力1640馬力。1968年2月進水、函館ドック建造。3月函館港配属、1968年11月青森港へ転属。 ひうら丸 - 235総トン・全長30m・幅8.4m・深さ3.8m・乗組員5名・旅客定員75名・速力12ノット・出力2000馬力。1978年3月進水、函館ドック建造。6月函館港に配属。 ふくうら丸 - 235総トン・全長30m・幅8.4m・深さ3.8m・乗組員5名・旅客定員75名・速力12ノット・出力2000馬力。1978年3月進水、函館ドック建造。6月青森港に配属。 しらかみ丸(2代) - 180.4総トン・全長23.2m・幅8.0m・深さ3.8m・乗組員5名・旅客75名・速力12ノット・出力1640馬力。1968年12月進水、日魯造船建造。1969年1月函館港配属。 かつとし丸(2代) - 188.2総トン・全長23.2m・幅8.0m・深さ3.8m・乗組員5名・旅客75名・速力12.1ノット・出力1640馬力。1968年11月進水、函東工業建造。12月に函館港配属。
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