え【得/▽能】
読み方:え
1 (下に打消しの語または反語を伴って)不可能の意を表す。…できない。うまく…できない。
「若者は挨拶の言葉も—言わないような人で」〈有島・溺れかけた兄弟〉
2 可能の意を表す。…できる。うまく…できる。
のう【能】
読み方:のう
1 物事をなしうるだけの力がある。できる。「能力/可能・全能・万能・不能・不可能」
2 物事を成し遂げる力。はたらき。「官能・機能・技能・効能・才能・多能・知能・本能・無能・有能」
[名のり]たか・ちから・のり・ひさ・みち・むね・やす・よし
のう【能】
読み方:のう
1 ある物事をなしとげる力。はたらき。能力。「人を動かす—にたける」
3 技能。また、誇ったり取り立てていったりするのにふさわしい事柄。「机に向かうだけが—ではない」
4 日本の古典芸能の一。中世に猿楽から発展した歌舞劇。能は歌舞劇の一般名称で、田楽・延年などの能もあったが、猿楽の能がもっぱら盛行したため、それを単に能と称した。室町時代に観阿弥・世阿弥父子が大成、江戸中期にほぼ現在の様式となった。役に扮する立方(たちかた)と声楽をうたう地謡方(じうたいかた)、器楽を奏する囃子方(はやしかた)があり、立方はシテ方・ワキ方・狂言方、地謡方はシテ方、囃子方は笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方がつとめる。現在、その流派はシテ方に五流、ワキ方に三流、狂言方に二流、囃子方に一四流がある。能の詞章を謡曲といい、ふつう脇能物・修羅(しゅら)物・鬘(かずら)物・雑物・切能(きりのう)物の五つに分類し、現在約240曲が上演可能である。
のう【能】
のう 【能】
能
能とは、幽霊や精霊、天女や物狂いなどが登場する仮面劇です。
主役を演ずるシテ方は、面(おもて)を身に付けることで、それらの役になりきります。
まるで、そうした人ならぬ存在が、面を通して憑依するように。
そこで語られるものは、執念や妄念に彩られた心残りの物語。
死してなお続く苦しみ、死してなお忘れることのできない恋心、運命に翻弄されさまよう辛さ。
亡者や鬼 が登場する、おどろおどろしく、悲しい物語です。
また、一方で、世の太平を愛でるものや、天狗や精霊や龍神などが活躍するスペクタクルな物語もあり ます。
これらの物語が、ふたつの形式で語られます。
一方は、現行能と呼ばれる、現在進行形で語られるもの 。
もう一方は、夢幻能と呼ばれる、夢と現実が混ざり合う幻想的なものです。
能
姓 | 読み方 |
---|---|
能 | たくみ |
能 | のう |
能 | のうざき |
能 | のざき |
能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/19 05:55 UTC 版)
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能(のう)は、日本の伝統芸能である能楽の一分野。能面を用いて行われる。
江戸時代までは猿楽と呼ばれ、狂言とともに能楽と総称されるようになったのは明治維新後のことである。
能
「能」という語は元々、特定の芸能を指すものではなく、物真似や滑稽芸でない芸能で、ストーリーのあるもののこと全般を意味していた。猿楽以外にもこれが用いられていたが、猿楽が盛んになると共にほとんど猿楽が能の略称となった[1]。1881年(明治14年)に能楽社の設立を機として猿楽を能楽と改称したため、能楽の能を指す語となったものであり、能楽のうち超自然的なものを題材とした歌舞劇のことで、比較的高尚な内容である(実世界に題材を求めた世俗的な科白劇が狂言である)。
往々にして「能楽」と「能」を同義に用いたりする向きもあるが、誤りである[2]。「能楽」については2008年にユネスコの無形文化遺産に登録された[3]。
主な曲目
本節では中世に成立した古典の曲目のうち、現在でも頻繁に上演されているものを紹介する。現行曲と呼ばれ、流派によって異なるが、おおむね二百数十番が現行曲とされている。しかし歴史的にはこれらの他にも2000番から3000番程度の曲が作成されている。これら廃曲となった曲の中には、現代になって再演を試みられる(復曲)こともある。また、近代や現代においても新しい曲が書かれることがある。これらは新作能と呼ばれる[4][要ページ番号]。
物狂、執心、怨霊、人情など他のジャンルに分類できないものは「雑能」(四番目物)と呼ばれる[要出典]。
- 脇能物(初番目物)
- 三番目物
- 四番目物
- 五番目物
脚注
- ^ 国指定文化財等データベース - 重要無形文化財 能楽
- ^ 『新版 能・狂言事典』、310頁
- ^ Le théâtre Nôgaku
- ^ 氷川まりこ・梅若六郎『能の新世紀』(小学館、2002年3月、ISBN 9784093431514)
参考文献
- 西野春雄 羽田昶『新版 能・狂言事典』平凡社、2011年 ISBN 978-4-582-12641-9
- 氷川まりこ・梅若六郎『能の新世紀』小学館、2002年 ISBN 4-09-343151-5
関連項目
外部リンク
- 国指定文化財等データベース - 重要無形文化財 能楽
- 独立行政法人 日本芸術文化振興会 能楽への誘い
- 公益社団法人 能楽協会
- NPO法人 せんす
- 能楽ジャーナル - archive.today(2013年1月4日アーカイブ分)
- 『能』 - コトバンク
- 謡曲集
- 謡曲通解(google books) - 謡曲集。著作権切れのため全文閲覧可。
- 大和田建樹『謡曲通解』(増補)博文館、1896年11月。doi:10.11501/876558 。
- 半魚文庫、謡曲三百五十番集
能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:23 UTC 版)
『紅天女』(くれないてんにょ) 2006年2月24日 - 25日に国立能楽堂で初演された新作能。好評により、その後も再演を繰り返している。作中の架空の戯曲『紅天女』を元に、原作者・美内すずえが監修して完成させた。脚本は植田紳爾。シテの紅天女役は56世梅若六郎。
※この「能」の解説は、「ガラスの仮面」の解説の一部です。
「能」を含む「ガラスの仮面」の記事については、「ガラスの仮面」の概要を参照ください。
能
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 23:48 UTC 版)
発音(?)
名詞
- (読みはすべて「のう」)
- 物事を成し遂げることのできる力。はたらき。
- ききめ。効能。
- 得意とすること。自慢とすること。例:早いばかりが能ではない。
- わざ、芸(芸能)の意。時代により、「猿楽の能」、「田楽の能」、「延年の能」のように用いられた。
- 鎌倉時代に始まり、現代まで続く、日本の伝統演劇。文学、演劇、舞踊、声楽、器楽の要素を含む総合芸術である。また、部分的に仮面劇である。猿楽、「猿楽の能」とも呼ばれる(猿楽などは、今日では歴史的な文脈でのみ使われる)。→能楽(名詞)1,2。
関連語
[語義5]
接辞
副詞
熟語
能
能 |
「能」の例文・使い方・用例・文例
- ペンギンは飛ぶ能力を失っている
- 有能な人
- 彼女は英語を教える才能が豊かだ
- 彼は有能な弁護士だ
- 彼は管理能力に非常にたけている
- 許容範囲内の放射能とはどのくらいか
- 彼らの行為を正当化することは不可能だ
- 芸能界に復帰する
- 全能の神
- 彼女には驚くべき音楽の才能がある
- 動物的本能
- 類人猿の言語能力
- 彼はあなたの才能を高く評価しています
- 彼らは彼の偉大な能力を正しく評価している
- 彼女には音楽の才能がある
- 論証可能な根拠に基づいて
- 芸術的才能
- 知能ということになれば,彼らはみんなレベルが低い
- 彼の昇進は彼の有能さを証明している
- そのコンピュータの性能を最大限に活用する
品詞の分類
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