もの‐がたり【物語】
イベール:物語
英語表記/番号 | 出版情報 | |
---|---|---|
イベール:物語 | Histoires | 作曲年: 1922年 出版年: 1922年 初版出版地/出版社: Leduc |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
---|---|---|---|
1 | 金の亀を使う女 La meneuse de tortues d'or | 3分30秒 | No Image |
2 | 小さな白いろば Le petit âne blanc | 2分00秒 | No Image |
3 | 年老いた乞食 Le vieux mendiant | 3分00秒 | No Image |
4 | おてんば娘 A giddy girl | 1分30秒 | No Image |
5 | 悲しみの家で Dans la maison triste | 2分00秒 | No Image |
6 | 廃墟の宮殿 Le palais abandonné | 2分00秒 | No Image |
7 | 机の下で Bojo la mesa | 2分00秒 | No Image |
8 | 水晶の籠 La cage de cristal | 1分30秒 | No Image |
9 | 水売り女 La marchande d'eau fraîche | 2分00秒 | No Image |
10 | バルキス女王の行列 Le cortège de Balkis | 2分00秒 | No Image |
作品解説
イベールの代表的ピアノ曲。作曲が完成したのは1922年で、同じころかきあげられた管弦楽曲《寄港地》とあわせて、イベールの名は、より広く世に知られるところとなった。
《物語》は10曲の短い小品から成る。イベールはこの頃、中近東や西欧の国々を旅行したが、そこで感じた印象や、その土地々で聞き知った昔話が、非常に洗練された形で音楽に表現されている。これらは一貫して弾かれることもあれば、単品としてとりあげられる曲も多い。テクニック的にも音楽的にも親しみやすいので、個人的な楽しみに演奏するのもよいだろう。
それぞれのタイトルは曲の最後に添えられていることから、標題音楽としてとらわれ過ぎないように、という作曲者の意図がよみとれる。
I金の亀を使う女 La meneuse de tortues d'or:やさしく、物憂げにはじまる《物語》の第一曲。歩むような左手にのせて、透明感に満ちた右手の音色が大気を静かに震わせる。
II小さな白いろば Le petit ane blanc:演奏会などでも、単品でとりあげられることが多い。スペインが舞台。ろばのひづめの音を思わせる16分音符のスタッカートが終始一貫して続く。極めて陽気に奏される中間部、弱拍に置かれたおどけたようなアクセントは聞く者の興奮をあおる。人気の高さもうなずける、楽しい一曲。
III年老いた乞食 Le vieux mendiant:繰り返される左手の和音は、悲しみにうちひしがれるような重々しさに包まれて、あてもなくさまようように響く。最後はpppで消え入るように。
IV風変わりな娘 A giddy girl:イギリスの優しい恋歌の様式で。前曲とは対照的に、登場するのはおてんばな娘。中間部で見せる陰りのある一面で、織りなす和声の響きはやはり少し風変わりか。
V悲しみの家で Dans la maison triste:子供が死んでしまった悲しみに包まれた家。ゆっくりと、そして嘆くように。4分の7拍子。わりきることのできない心の揺れ、どこに向かえばいいのかわからないやるせない気持ちが音の中に感じられる。
VI廃墟の宮殿 Le palais abandonne:森の中で道に迷った恋人たち。彼らがそこで目にしたのは、廃墟の宮殿であった。かつては存在したであろう神々しい宮殿。しかし今ここに、それはない。過去の面影と現在のあり様が、響きの上でも見事に表現されている。
VII机の下で Bojo la mesa:ヴァレンシアのカフェにて。踊り手の女性が、机の上でスペイン舞踊「サパテアド」を踊っている。一人の酔っ払いが机の下に寝転がっており、それを闘牛士が踏みつけている。暴れもがく酔っ払い、悠々と踊りを眺める闘牛士。そんな様子が描かれている。
VIII水晶の籠 La cage de cristal:水晶の牢屋に閉じ込められたお姫様。装飾音を効かせた愛らしい音色にのせて、彼女の心はどこまでも遠くへ。けれどもやはり囚われの身、中間部ではどこか悲しげに、同じ音型が繰り返される。
IX水売り女 La marchande d'eau fraiche:水売りの女が、ラバを引き連れて市場へやってくる。右手と左手で交互に奏する冒頭部分、ラバの足音を想わせる伴奏が奏でられている一方で、それは個性的な旋律の一部にもなっている。
Xバルキス女王の行列 Le cortege de Balkis:アジアが舞台。女王様が率いる賑やかな行列。煌びやかな雰囲気の中で物憂げな女王の表情が目立っている。女王様を見ようとしたひとりの子供を、警護の男たちが追いかけている。後半の細やかなテンポ設定も、曲の物語性をより一層ひきたてている。
物語
物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 17:49 UTC 版)
物語(ものがたり)とは、主に人や事件などの一部始終について散文あるいは韻文で語られたものや書かれたもののことを指す[1][2]。
- ^ 大辞泉【物語】
- ^ 大辞泉の説明では「作者の見聞や想像をもとに、人物・事件について語る形式で叙述した散文の文学作品。」
- ^ “storyの意味 - goo辞書 英和和英”. goo辞書. 2019年2月28日閲覧。
- ^ Yuan, Ye; Major-Girardin, Judy; Brown, Steven (2018-09). “Storytelling Is Intrinsically Mentalistic: A Functional Magnetic Resonance Imaging Study of Narrative Production across Modalities”. Journal of Cognitive Neuroscience 30 (9): 1298–1314. doi:10.1162/jocn_a_01294. ISSN 1530-8898. PMID 29916789 .
- ^ MD, Robert H. Shmerling (2021年6月17日). “Careful! Scary health news can be harmful to your health” (英語). Harvard Health. 2021年6月19日閲覧。
- 1 物語とは
- 2 物語の概要
- 3 ナラトロジーと物語
- 4 関連項目
物語(漫画版)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 05:02 UTC 版)
199X年。人口1300人の小さな村、外場村。外部からは1本の国道しか繋がっておらず、周囲から隔離され、土葬の習慣も未だ残っている。そんなある日、山入地区で3人の村人の死体が発見された。それは村を見下ろす高台に建てられた、城のような屋敷に桐敷の一族が引っ越して来てから起きていた。村で唯一の医者・尾崎敏夫は、このことに不信感を持つが、村人達の判断で事件性は無いとされ、通常の死として扱われた。しかし、その後も村人が次々と死んでいき、異変は加速していった。死の連鎖は止まらず、医師・尾崎は苦悩する。しかしやがて屍鬼の存在に気付いた尾崎は、村を救おうと躍起になる。しかし、意見の違いにより幼馴染の室井静信と袂を分かつことに・・・。 一方、同じく屍鬼の存在に気付いた結城夏野は桐敷の使用人であり人狼である辰巳の策謀と、屍鬼と化した武藤徹によって殺害される。だが結城夏野は死亡せず、人狼となって蘇った。その頃、尾崎は屍鬼の存在を伝えようにも友人達は誰もそれを信用せず、また桐敷千鶴によって外部への連絡手段も断たれ、孤立を深めていた。そんな彼に手を差し伸べたのが、辰巳と同じく人狼となった夏野であった。二人は共闘し、屍鬼を駆逐することを誓う。そして尾崎は桐敷千鶴に襲撃を受けるが、事前に夏野が仕込んだ策謀によって、逆に桐敷千鶴を罠に嵌める事に成功する。そして霜月神楽において千鶴を公開処刑することで、ようやく村人に屍鬼の存在を気付かせたのであった。 屍鬼狩りにより次々と屍鬼は村人たちに杭を打たれた。辰巳は首領である桐敷沙子を室井静信に託し、一緒に逃走するよう頼む。次々に狩られていく屍鬼。だがその過程で、山火事が発生し村は炎に飲み込まれる。沙子を室井静信に託した辰巳は夏野に討たれ、夏野と共に死亡。火事や屍鬼狩りから逃げようとした沙子は、尾崎と共に屍鬼狩りの中心となっていた大川富雄に殺害されかけるが、それを人狼化した静信が救い、二人は村を出る。村は崩壊し、住人は離散した。その後、静信は書き上げた小説を出版社の担当に全て託し、沙子を連れ、夜の都会の喧騒の中へと消えていった。その後の消息は不明。
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「物語」の例文・使い方・用例・文例
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- 彼は幼い息子にその物語を読んで聞かせてやった
- 彼女の荒れた手は労多き人生を物語っていた
- 私はその物語の最後の部分に感動した
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- アーサー王物語集成
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- 事実がすべてを物語っている
- これらの物語は日本の子供たちにはおなじみのものです
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