政界「関ガ原の合戦」を観戦すれば?
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2009/03/27 (Fri)
現今の政界をみつめていると「関ガ原の決戦」に思いがつながってくる。 関ガ原の合戦は、わが国を二分する東西の覇者を決定する最後の死闘であった。申すまでもないが、激闘8時間にもおよぶ両雄死闘の末に、いらつく家康陣から小早川陣営に向けて打ち出された長距離砲によって小早川秀秋陣営はパニックに陥り入り、次の瞬間1万5千の大軍勢が松尾山の麓に布陣する大谷吉継陣営を一気に襲う。
結果は小西隊・宇喜多隊など総崩れとなり石田隊も崩壊して、三成は伊吹木山に敗走し東軍の勝利で幕は閉じた。
さて、麻生総理を抱く与党自民党側の拙政に、国民感情が与党自民党から離脱する動きが顕著となり、日々の世論は民主党との政権交替劇を示唆する動きが高揚していくなかに民主党小沢党首の秘書が逮捕される事件が発生した。
国民には「なぜ今頃になって?」という疑問が生まれるのは当然のことであった。 支持率低下による「政権交替劇」は、自民党最大の恥辱であり与党政治家たちにとっては慶長5年由来の関ガ原の死闘にも似た思いであったろう。「どんな手を使っても政権は守らねばならぬ」 。
もともと政界は魑魅魍魎の集団であり何が起こっても不思議ではない世界なのである。自民党はどのような手段を講じて天下を制しようとするのか? そしてその時期はいつか?
民主主義の世相を激変させるにはマスコミの操作が第一である。まず、定額給付金という悪名の高い選挙前の金員のバラ撒きを行い、国民の大多数が給付金論争の終決をまって「給付金を期待する頃合」をまってマスコミの操作に入る。
狙いがライバル民主党小沢党首の首であり、その支持率の低下であったのだ。
政治家が政治資金を得るのが悪いのであれば、歯科医師会が出した1億円の小切手を懐に収めた橋本首相をはじめ同席していた野中議員らは「記憶にありません」と惚けた事件を思い出す。
今回も自民党閣僚から政治献金を受け取った大臣がいても捜査が行なれない不思議さに国民は騙されているのではあるまいか。 政権交替を目の前にした民主党内には「党首おろし」の声が高まっているが、これが開かれた民主主義に撤した党だとはいえまいか。
政治家たちがもっとも恐れるのは有権者の行動意識であり、選挙による落選の憂き目である。かつて田中角栄から首相の座を奪うためにアメリカが動いた事例がある。政界の裏側には政治を動かすフィクサーなるものが存在する気味悪さがあるようだ。
この度の小沢党首秘書の逮捕によってライバル政党の国民評価が下落するであろうから、自民党との政権交替はどうなるのであろうか。「さらば小沢」の表題を掲げて新聞紙上に広告する「週間文春」のドエライ宣伝を見ても、なぜか虚しさだけが残る今日この頃の政界事情に迷わされぬ覚悟が必要だと思っている。
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